概要: 社内公募は、自身のキャリアを主体的に築くための有効な手段です。本記事では、役員面接対策から服装、評価、連絡、そして合格後の返信メールまで、社内公募を成功させるための実践的なノウハウを解説します。ハーモスなどのツール活用法も紹介し、あなたのキャリアアップを後押しします。
社内公募とは?メリット・デメリットを理解しよう
社内公募制度は、従業員が自らの意思で希望する部署やポジションに応募し、キャリアチェンジやスキルアップを目指せる、企業内の重要な制度です。
近年、「キャリア自律」の重要性が高まる中で、多くの企業が従業員の成長と組織の活性化のために導入を進めています。
この制度を最大限に活用するためには、その本質やメリット、そして潜在的なデメリットを深く理解しておくことが不可欠です。
社内公募制度の基本と注目される背景
社内公募制度とは、企業が特定のポジションについて社内から広く候補者を募集し、従業員が自由に手を挙げて応募できる仕組みです。
これは、従業員が自身のキャリアパスを主体的に設計し、望む部署や職務に挑戦できる機会を提供します。特に、近年では「キャリア自律」を重視する企業が増加しており、その支援策として社内公募が注目されています。
2022年の調査では、42.2%の企業が社内公募制度を導入していると回答しており、特に従業員規模1000名以上の企業では55.9%と半数以上が導入済みです。導入の主な目的は、従業員のモチベーション向上やキャリア自律支援、そして優秀な人材の社内での発掘と育成にあります。
若手社員のモチベーション向上やキャリア形成支援において、導入効果を実感している企業が多いことが特徴です。自分の意思で新しい挑戦ができる環境は、従業員のエンゲージメントを高め、組織全体の活力を生み出す源泉となっています。
この制度は、単なる異動の機会に留まらず、従業員一人ひとりが自身の強みや関心に気づき、それを活かせる場所を見つけるための内省の機会も提供します。
キャリアアップを後押し!社内公募のメリット
社内公募制度には、従業員と企業双方にとって多大なメリットがあります。
最も大きなメリットの一つは、従業員のキャリア自律の促進です。自身のキャリアを主体的に考え、新たな挑戦の機会を掴むことで、自己成長への意欲が飛躍的に高まります。
新しい部署や職務に挑戦することは、従業員のモチベーション向上に直結し、組織全体の士気向上にも寄与します。例えば、今まで経験のない分野に挑戦することで、新たなスキルを習得し、自己肯定感を高めることができます。
企業側にとっても、採用コストの削減という大きなメリットがあります。外部からの採用と比較して、社内人材は企業文化への適応期間が短く、即戦力として活躍しやすい傾向にあるため、効率的な人材配置が可能になります。
さらに、社内人材であるため、既存の人間関係や社内プロセスへの理解が深く、カルチャーフィットの問題も発生しにくいです。これにより、新しい環境へのスムーズな移行が期待できます。
優秀な人材が、転職することなく社内でキャリアアップできるため、優秀人材の社内定着にも繋がり、社外への人材流出を防ぐ効果も期待できるのです。
このように、社内公募は従業員の成長と企業の発展を両立させる、非常に効果的な制度と言えるでしょう。
知っておきたい!社内公募のデメリットと対策
社内公募制度は多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットや課題も存在します。
主な課題の一つとして、「適任者からの応募がない」というケースが挙げられます。実際、36.9%の企業がこの課題に直面しています。これは、募集ポジションの魅力が伝わっていなかったり、必要なスキルセットを持つ従業員が社内にいなかったりすることが原因となる場合があります。
また、「募集ポジションの業務内容や必要なスキル・経験が分かりにくい」という課題も同率で挙げられています。応募を検討する従業員が具体的なイメージを持てないと、応募を躊躇してしまうのは当然のことです。
さらに、現場の上司による引き止めも深刻な問題です。優秀な人材を抱え込みたいという理由で、異動が実現しないケースも報告されており、これは応募者のモチベーションを著しく低下させる可能性があります。
他にも、「気軽に社内公募に応募しにくい雰囲気がある」(87%が課題と回答)や、「制度の数や種類の不足」(39.0%)といった声も聞かれます。
これらのデメリットを克服するためには、企業側が募集要項をより具体的に、魅力的に提示すること、上司が部下のキャリア自律を支援する意識を持つこと、そして社内全体でオープンな応募を推奨する文化を醸成することが重要です。
応募する側も、これらの課題を理解した上で、上司への相談のタイミングや方法を慎重に検討し、自身の希望を明確に伝える準備を怠らないようにしましょう。
役員面接を突破するための準備と心構え
社内公募の最終関門となることが多いのが、役員面接です。役員面接では、これまでの経験やスキルはもちろん、企業全体への貢献意欲や将来的なビジョンが問われます。
この重要な局面を突破するためには、入念な準備と盤石な心構えが不可欠です。
戦略的な自己分析と企業・部署理解を深め、自身の強みと熱意を最大限にアピールすることで、合格への道を切り拓きましょう。
合格を引き寄せる!事前の自己分析とキャリア設計
役員面接では、あなたがなぜそのポジションを志望するのか、そしてどのように貢献できるのかを明確に伝えることが求められます。そのためには、徹底した自己分析とキャリアプランの明確化が不可欠です。
まずは、「なぜそのポジションに興味を持ったのか」という具体的な理由を深く掘り下げましょう。漠然とした興味ではなく、自身のキャリアビジョンとどのように合致するのかを具体的に言語化します。
次に、これまでの経験やスキルが、応募ポジションでどのように活かせるかを具体的に説明できるように準備します。単に経験を羅列するのではなく、応募先の部署で求められるであろうスキルと自身の強みを結びつけて語れるように整理しましょう。成功体験があれば、STARメソッド(状況・課題・行動・結果)を用いて具体的に説明できるようにしておくと効果的です。
そして、応募ポジションで「何を成し遂げたいのか」「どのように貢献できるのか」を具体的に言語化します。入社後の短期的な目標だけでなく、長期的なキャリアプランも含めて語れるようにしておくと、面接官に深い納得感を与えることができます。自身の成長意欲と、それが企業の発展にどう繋がるかを明確に示すことが重要です。
面接官に響く!企業・部署理解と戦略的な回答準備
役員面接を成功させるためには、応募する企業全体と、特に応募先の部署について深く理解しておくことが必須です。
応募する部署の業務内容、現状の課題、そして今後の方向性などを徹底的にリサーチしましょう。社内情報や、可能であれば部署内の関係者から話を聞くことで、より具体的な理解を深めることができます。部署の課題解決に貢献できる自身のアイデアがあれば、それを伝える準備もしておきましょう。
さらに、企業の経営戦略やビジョンと、応募ポジションがどのように関連しているかを説明できるように準備します。自身の希望が、会社全体の方向性と一致していることを示すことで、より高い視点での貢献意欲をアピールできます。
想定される質問に対する回答準備も怠りなく行いましょう。
- 自己PR: これまでの経験・実績・スキルを、応募ポジションで活かせる点に焦点を当てて具体的に話せるようにします。
- 志望動機: なぜ社内公募でこのポジションを志望するのか、熱意と具体的な貢献意欲を伝えます。
- 強み・弱み: ポジションに合わせて強みをアピールし、弱みについては改善策や克服方法を具体的に述べます。
- キャリアプラン: 入社後にどのようなキャリアを築きたいか、長期的な視点での目標を伝えます。
- 逆質問: 企業理解を深めるための質問を2~3つ用意しておきましょう。これは意欲や関心の高さをアピールする絶好のチャンスです。例えば、「この部署の3年後の目標は何ですか?」など、具体性のある質問が良いでしょう。
これらの準備を通じて、面接官に「この人なら、この部署で確実に活躍してくれる」と確信させることが目標です。
熱意を伝える!当日の心構えとポジティブな姿勢
どんなに準備をしても、面接当日の振る舞いが結果を左右することがあります。役員面接では、あなたの熱意と、ポジティブな姿勢を明確に伝えることが非常に重要です。
面接官に、そのポジションへの強い熱意と、企業に貢献したいという意欲を明確に伝えましょう。言葉だけでなく、声のトーンや表情、姿勢からも情熱が伝わるように意識してください。自身の経験やスキルを活かして、どのように貢献できるかを具体的に示すことで、単なる希望ではなく、具体的な提案として受け止められます。
そして、常にポジティブな姿勢を示すことが重要です。新しい挑戦への意欲や、前向きな態度をアピールしましょう。たとえ経験が浅い分野への応募であっても、学ぶ意欲や、新しい環境への適応力を強調することで、潜在能力を評価してもらえる可能性が高まります。
面接中は、面接官の目を見て、はっきりと自信を持って話すことを心がけてください。質問の意図を正確に理解し、簡潔かつ的確に答えることも重要です。
もし予想外の質問が来ても、焦らず、一度冷静に考えてから答えるようにしましょう。分からないことや不確かなことに対しては、正直に「現時点では明確な回答を持ち合わせていませんが、〇〇という観点から学んでいきたいと考えています」のように、前向きな姿勢で答えることが好印象に繋がります。
社内公募は、自身のキャリアを主体的に切り拓くための有効な手段です。しっかりと準備を行い、面接で自身の強みと熱意を最大限にアピールすることで、キャリアアップのチャンスを掴みましょう。
服装・評価・連絡、社内公募の気になる疑問を解決
社内公募は通常の転職活動とは異なり、社内独自のルールや暗黙の了解が存在する場合があります。そのため、服装や評価のされ方、合否連絡のタイミングなど、細かな点が気になる方も多いでしょう。
ここでは、そうした社内公募ならではの疑問を解消し、スムーズに選考を進めるためのヒントを提供します。
事前にこれらの疑問を解決しておくことで、不必要な不安を解消し、面接に集中できるようになります。
社内公募での適切な服装とは?
社内公募における服装は、外部からの転職面接とは異なり、少し柔軟性が求められることがあります。基本的には「清潔感のあるビジネスカジュアル」が推奨されますが、応募先の部署の雰囲気や普段のドレスコードを考慮することが重要です。
例えば、営業職やクライアントと接する機会の多い部署であれば、スーツやジャケット着用が望ましい場合もあります。一方、開発部門やクリエイティブな部署であれば、もう少しカジュアルな服装でも受け入れられることが多いでしょう。ただし、いくらカジュアルな部署であっても、Tシャツやジーンズは避けるのが賢明です。
ポイントは、「相手に不快感を与えず、真剣な姿勢を伝えること」です。しわのないシャツ、清潔なジャケット、落ち着いた色のパンツやスカートを選び、足元も手入れの行き届いた靴を合わせましょう。
もし迷う場合は、事前に人事担当者や応募先の部署の雰囲気を知る同僚に軽く相談してみるのも良いでしょう。あるいは、少しフォーマル寄りの服装を選んでおくのが無難です。服装は、あなたがそのポジションにどれだけ真剣であるかを示す非言語メッセージの一つでもあることを忘れないでください。
現部署への影響は?公平な評価を受けるためのポイント
社内公募の際に最も気になる点の一つが、「現部署への影響」ではないでしょうか。特に、上司への報告タイミングや、評価への影響について不安を感じる方も多いはずです。
多くの企業では、社内公募の応募は現部署の上司に秘密にされる「内密応募」が可能です。これにより、選考中の現部署での業務への影響や、万が一不合格だった場合の気まずさを軽減できます。しかし、最終選考段階や合格が決まった際には、現部署の上司への報告が必要となるのが一般的です。
「現場の上司による引き止め」は社内公募のデメリットとしても挙げられており、優秀な人材を失いたくないという気持ちから、異動が難しくなるケースも報告されています。
公平な評価を受けるためには、面接官が現部署での評価に左右されず、純粋に新しいポジションへの適性や意欲を評価する仕組みが重要です。多くの企業では、公募先部署の責任者と人事部が選考プロセスを主導し、現部署からの評価はあくまで参考情報として扱われます。ただし、これまでの貢献や実績は、応募書類や面接で積極的にアピールすることが肝心です。
また、応募する際は、現部署での業務をしっかりとこなし、引き継ぎ体制を整える意欲を示すことも大切です。円満な異動は、あなたのプロフェッショナルとしての評価を高めます。現部署との関係性を良好に保ちながら、自身のキャリアを切り開くバランス感覚が求められます。
結果連絡はいつ?スムーズな情報共有のために
社内公募に応募した後、最も気にかかるのが「合否の結果連絡がいつ来るのか」という点でしょう。社内公募の場合、通常の採用活動とは異なるフローがあるため、外部からの採用よりも時間がかかる場合もあります。
一般的に、選考プロセスが完了してから1週間から数週間程度で連絡が来ることが多いですが、応募者の数や選考プロセス(面接回数など)によって大きく変動します。人事担当者から選考期間の目安が示されている場合は、その期間を参考にしましょう。
合否連絡は、通常、人事部または公募先部署の責任者から行われます。合格の場合は、今後の手続きや異動日、条件などの詳細が伝えられます。不合格の場合も、丁寧なフィードバックがもらえることもあります。これは今後のキャリア形成に役立つ貴重な情報となるため、真摯に受け止めましょう。
連絡方法としては、メールが一般的ですが、重要な内容の場合は電話で連絡が入ることもあります。特に合格通知は電話で、その後に詳細をメールで送るという企業も少なくありません。そのため、選考期間中は、会社のメールや電話をこまめにチェックするようにしましょう。
もし選考期間を大幅に過ぎても連絡がない場合は、丁寧に状況を問い合わせるメールを送っても問題ありません。その際は、あくまで「進捗状況の確認」という形で、焦りを見せないように配慮することが大切です。
また、合格した場合、現部署への情報共有と引き継ぎは迅速かつ円滑に行う必要があります。現上司と相談し、部署内に迷惑がかからないよう、責任をもって業務を引き継ぎ、新しい部署でのスタートに備えましょう。
合格への返信メール作成術とモチベーション維持
社内公募での合格通知は、努力が実った瞬間であり、新たなキャリアへの第一歩です。しかし、喜びに浸るだけでなく、その後の適切な対応が非常に重要になります。
特に、合格通知への返信メールは、あなたのプロフェッショナルな姿勢を示す最初の機会であり、新しい部署との良好な関係を築くための大切なステップです。また、合格後から実際に異動するまでの期間も、モチベーションを維持し、スムーズな移行を準備することが成功の鍵となります。
感謝を伝える!合格通知へのスマートな返信メール
合格通知を受け取ったら、まずは迅速かつ丁寧に返信メールを作成しましょう。これは、あなたの感謝の気持ちと入社への意欲を伝える大切な機会です。
メールの件名は、「社内公募([応募ポジション名])合格のご連絡(氏名)」のように、一目で内容がわかるように簡潔にまとめます。本文では、まず合格の通知に対する深い感謝の意を明確に伝えます。
次に、応募ポジションへの意気込みや、新しい部署での貢献に向けての決意を述べましょう。具体的には、「この度、〇〇部〇〇職として内定をいただき、誠にありがとうございます。貴部署の一員として貢献できることを大変光栄に存じます。」といった表現が良いでしょう。
入社意思を明確に伝えるとともに、今後の手続きや異動日などについて、具体的な確認事項があれば質問を記載します。例えば、「今後の手続きについて、ご指示いただけますでしょうか」といった形です。結びには、再度感謝の言葉と、今後の活躍を誓う言葉を添え、署名で締めくくります。
返信は、通知を受け取ってから遅くとも24時間以内に行うのがマナーです。迅速な対応は、あなたの誠実さと仕事に対する積極性を示すことにも繋がります。また、誤字脱字がないか、敬語が正しく使われているかなど、送信前には必ず確認を怠らないようにしましょう。
スムーズな引き継ぎと新たなスタートへの準備
合格通知を受け取り、返信メールを送ったら、次に行うべきは現部署からのスムーズな引き継ぎと、新しい部署でのスタートに向けた準備です。
現部署での引き継ぎは、あなたのプロフェッショナリズムを示す重要なプロセスです。まずは、現上司と異動の時期や引き継ぎのスケジュールについて相談し、計画を立てましょう。これまでの業務内容を詳細にまとめ、後任者が困らないようにマニュアル化するなどの配慮も大切です。
進行中のプロジェクトや未完了のタスクがあれば、それらの状況を明確にし、引き継ぎ資料に記載します。可能であれば、後任者への直接のレクチャーや情報共有の場を設けることで、円滑な移行をサポートできます。現部署への感謝の気持ちを忘れずに、最後まで責任を持って業務を遂行することが、円満な異動の鍵となります。
同時に、新しい部署でのスタートに向けた準備も始めましょう。配属される部署の業務内容について改めて情報収集を行い、必要な知識やスキルがあれば、異動までに自己学習を進めておくのも良いでしょう。新しい環境での人間関係を円滑にするために、部署のメンバーの顔と名前を覚える、部署の文化や慣習を理解する努力も重要です。
物理的な準備としては、デスク周りの整理や、私物の移動なども計画的に行いましょう。新しい環境で最高のスタートを切るためにも、計画的かつ丁寧に準備を進めることが大切です。
内定後も継続!高いモチベーションを維持する秘訣
社内公募で合格した後も、実際に異動するまでの期間や、異動直後は、高いモチベーションを維持することが成功の鍵となります。
まず、内定が出たことへの喜びや達成感をしっかりと味わい、自身の努力を肯定しましょう。このポジティブな感情は、今後の活動の原動力となります。しかし、それに浸りすぎず、新しい挑戦への期待感を具体的な目標設定に繋げることが重要です。
例えば、新しい部署でどのようなスキルを身につけたいか、どのような貢献をしたいかといった具体的な目標を立てることで、モチベーションを持続させることができます。目標を紙に書き出したり、信頼できる同僚や先輩と共有したりするのも良いでしょう。
また、異動までの期間は、現部署での業務と新しい部署での準備を両立させる必要があります。多忙になることも予想されますが、目の前のタスク一つ一つに意味を見出し、プロフェッショナルとしての責任感を持ち続けることが大切です。引き継ぎを丁寧に行うことで、現部署への感謝を示し、同時に新部署での良い評判にも繋がります。
異動後は、すぐに結果を出そうと焦らず、まずは新しい環境に慣れること、人間関係を構築することに重点を置きましょう。分からないことは積極的に質問し、周囲の協力を仰ぐ姿勢も重要です。最初から全てを完璧にこなそうとせず、小さな成功体験を積み重ねていくことで、自信とモチベーションを維持できます。
定期的に自分のキャリアプランを見直し、今回の異動がその中でどのような意味を持つのかを再確認することも、長期的なモチベーション維持に繋がります。
ハーモスを活用した社内公募の進め方
近年、多くの企業が人事・タレントマネジメントシステムを導入し、社内公募の運用を効率化しています。特に「ハーモス」のようなシステムは、従業員が募集情報を確認し、応募手続きを進めるための主要なプラットフォームとなっています。
このようなシステムを効果的に活用することで、社内公募のプロセスはよりスムーズかつ透明性の高いものになります。
ここでは、ハーモスを例にとり、社内公募の具体的な進め方について解説します。
社内公募システム(ハーモス)で応募先の探し方
社内公募の第一歩は、自分に合った応募先を見つけることです。ハーモスのような社内公募システムは、そのための強力なツールとなります。
まず、システムにログインすると、現在募集中の社内公募ポジションの一覧が表示されることが一般的です。ここには、部署名、職種、募集人数、応募締め切り日などが簡潔にまとめられています。
気になるポジションがあれば、募集要項を詳しく確認しましょう。募集要項には、業務内容、必要なスキルや経験、応募資格、期待される役割などが詳細に記載されています。自身のキャリアプランやスキルセットと照らし合わせ、応募を検討する上で重要な情報源となります。
ハーモスには、キーワード検索機能や、部署・職種・勤務地などのフィルター機能が備わっていることが多いです。これらを活用することで、膨大な情報の中から効率的に目的のポジションを探し出すことができます。例えば、「マーケティング」や「新規事業」といったキーワードで検索し、自身の興味関心に合致する募集を見つけ出すことが可能です。
また、過去の公募情報や、将来的な募集予定など、キャリア形成に役立つ情報が掲載されていることもあります。日頃からシステムをチェックし、自身のキャリアの選択肢を広げる意識を持つことが大切です。応募前に、応募先の部署の情報を社内ネットワークで収集し、より深い理解を深めることも推奨されます。
応募書類作成から提出までのステップ
応募先を見つけたら、次はそのポジションへの応募書類を作成し、提出するステップです。ハーモスのようなシステムでは、このプロセスもオンライン上で完結できます。
まず、応募したいポジションを選択し、「応募」ボタンをクリックすると、応募フォームや書類アップロード画面が表示されます。多くのシステムでは、履歴書や職務経歴書をファイル形式(PDFなど)でアップロードするよう求められます。
これらの書類は、外部転職活動と同様に、応募先のポジションに合わせてカスタマイズすることが重要です。特に職務経歴書には、これまでの経験や実績を具体的に記述し、それが応募ポジションでどのように活かせるかを明確に伝えましょう。自身の強みと、それが新しい部署でどのように貢献できるかを説得力のある形で示すことが鍵となります。
また、システム内で「志望動機」や「自己PR」を直接入力する欄が設けられていることもあります。ここでは、なぜこのポジションに魅力を感じたのか、なぜ自分が最適任であるのかを具体的に述べます。自己分析で明確にしたキャリアプランと、応募ポジションがどのように合致するのかを熱意を込めて伝えましょう。
全ての情報を入力し、必要な書類をアップロードしたら、提出前に必ず内容を最終確認してください。誤字脱字がないか、添付ファイルが正しいか、入力漏れがないかなどを徹底的にチェックします。特に、締め切り直前はシステムが混み合う可能性もあるため、余裕を持って提出を完了させることが賢明です。
提出後、システム上で応募状況が確認できる場合もあるので、適宜チェックしましょう。
システム活用でスムーズな社内公募を実現!
ハーモスのような社内公募システムは、応募者にとって多くのメリットをもたらし、社内公募プロセスをよりスムーズで効率的なものにします。
最も大きなメリットは、応募状況の可視化です。システムを通じて、自分が応募したポジションの選考状況(書類選考中、面接待ち、面接済みなど)をリアルタイムで確認できるため、応募者は不必要な不安を感じることなく、次のステップに備えることができます。
また、システムは企業と応募者間の連絡窓口としても機能します。面接日程の調整や合否連絡、必要な情報のやり取りなどがシステム上で一元管理されるため、見落としや連絡の遅延を防ぐことができます。重要な通知はシステム内メッセージだけでなく、登録メールアドレスにも自動送信される設定になっていることが多く、安心です。
さらに、ハーモスのようなシステムには、よくある質問(FAQ)や社内公募に関するガイドラインが掲載されていることもあります。これらの情報を活用することで、応募者は疑問点を自己解決し、スムーズに手続きを進めることが可能です。
企業側にとっても、システム活用は大きな利点です。応募者管理、選考状況のトラッキング、データ分析などが効率化され、公正かつ迅速な選考プロセスを実現できます。これにより、社内公募制度の活性化に繋がり、従業員のキャリア自律支援を強化することができます。
システムを最大限に活用し、情報を見逃さないように定期的にチェックする習慣をつけ、自身のキャリアアップのチャンスを確実に掴み取りましょう。
まとめ
よくある質問
Q: 社内公募のメリットは何ですか?
A: 社内公募の主なメリットは、希望する職種や部署への異動を通じて、自身のキャリアパスを主体的に選択できる点です。また、現在の業務とは異なるスキルや経験を積む機会となり、モチベーション向上や社内での人的ネットワーク拡大にも繋がります。
Q: 役員面接で特に見られるポイントは何ですか?
A: 役員面接では、応募職種への適性はもちろん、自社への貢献意欲、将来的なビジョン、そしてこれまでの経験で培ってきたリーダーシップや課題解決能力などが総合的に評価されます。なぜその職種に興味を持ったのか、入社後にどのように貢献できるのかを具体的に説明できるように準備しましょう。
Q: 社内公募で服装に指定はありますか?
A: 社内公募の面接で服装に明確な指定がない場合でも、ビジネスカジュアルやスーツなど、面接官に失礼のない清潔感のある服装を選ぶのが一般的です。応募する職種や会社の雰囲気に合わせ、TPOをわきまえた服装を心がけましょう。
Q: 社内公募に合格した場合、返信メールはどのように送るべきですか?
A: 合格通知を受け取ったら、感謝の意を伝えるとともに、速やかに返信することが重要です。通知への感謝、内定承諾の意思表示、そして今後の手続きに関する確認事項などを簡潔にまとめ、丁寧な言葉遣いでメールを作成しましょう。
Q: ハーモスのようなツールは社内公募にどう役立ちますか?
A: ハーモスのようなタレントマネジメントシステムや社内公募プラットフォームは、公募情報の集約、応募プロセスの効率化、応募者とのコミュニケーション円滑化などに役立ちます。求人情報の検索から応募、進捗管理までを一元化することで、求職者・採用者双方の負担を軽減し、マッチング率を高めることが期待できます。
