【徹底解説】退職届の書き方:手書き・パソコン、縦書き・横書きなど基本から応用まで

退職は、キャリアにおける重要な節目の一つです。円満に職場を去り、次のステップへスムーズに進むためには、退職届の適切な作成と提出が不可欠となります。

しかし、「どのように書けばいいのか」「手書きとパソコン、どちらがいいのか」「提出時期はいつが適切なのか」など、多くの疑問や不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、退職届の基本から応用まで、手書き・パソコン、縦書き・横書き、日付の書き方、パート・アルバイトの場合まで、あらゆる疑問を解消するための情報を徹底的に解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、自信を持って退職手続きを進めるための一助としてください。

  1. 退職届の基本:書くべき項目と注意点
    1. 退職願と退職届、その違いと提出のタイミング
    2. 退職届に必ず記載すべき7つの項目
    3. 知っておきたい!退職届を出す上での注意点
  2. 手書きで退職届を書く場合:便箋・筆記用具・横書き・縦書きの選び方
    1. 手書きとパソコン、どちらが正解?
    2. 用紙・封筒・筆記用具の選び方マナー
    3. 縦書き・横書き、それぞれの書き方と例文
  3. パート・アルバイトでも退職届は必要?書き方のポイント
    1. パート・アルバイトにおける退職届の必要性
    2. パート・アルバイトが退職届を書く際の基本項目
    3. スムーズな退職に向けた相談と提出方法
  4. 退職届の日付の書き方と提出時期
    1. 「退職日」と「提出日」の違いと正しい書き方
    2. 法律上の規定と就業規則の確認
    3. 円満退職のための理想的な提出タイミング
  5. 退職届をより丁寧に!手書き便箋の折り方と例文
    1. 退職届の正しい折り方と封筒への入れ方
    2. 手渡し・郵送、それぞれの提出マナー
    3. 退職届(手書き・縦書き)の例文
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 退職届は必ず手書きでなければいけませんか?
    2. Q: 便箋はどのようなものを選べば良いですか?
    3. Q: ボールペンと万年筆、どちらで書くのが良いですか?
    4. Q: 退職届は縦書きと横書き、どちらが正しいですか?
    5. Q: パート・アルバイトでも退職届は必要ですか?

退職届の基本:書くべき項目と注意点

退職願と退職届、その違いと提出のタイミング

退職に関する書類には「退職願」と「退職届」の2種類があり、それぞれ意味合いと提出のタイミングが異なります。

  • 退職願: 退職の意思を会社に伝え、退職を願い出るための書類です。まだ退職が確定していない段階で提出し、会社側と退職条件について交渉する余地がある状態です。つまり、会社が承諾するまでは撤回が可能です。
  • 退職届: 退職日が確定した後、退職の手続きとして会社に届け出る書類です。会社が受理すると、原則として撤回はできません。退職の意思が固く、会社との合意が形成された最終段階で提出します。

この違いを理解することが、トラブルなくスムーズな退職手続きを進める上で非常に重要です。

一般的には、まず口頭で退職の意思を上司に伝え、相談した上で退職日などの条件を決定し、その後、決定事項として「退職届」を提出するのが一般的な流れとなります。

退職届は、一度提出し受理されると撤回が難しいという法的拘束力を持つため、提出前に自身の意思をしっかりと固めることが肝要です。

退職届に必ず記載すべき7つの項目

退職届は法的な効力を持つ重要な書類です。記載すべき項目に漏れがないよう、以下の7つのポイントを確実に押さえましょう。

  1. タイトル「退職届」: 書類の中央上部に大きく記載します。
  2. 書き出し「私儀(わたくしぎ)」: 自身のことで恐縮ながら、といった意味合いで、退職理由の前に記載するのが通例です。
  3. 退職理由: 自己都合の場合は「一身上の都合により」と記載するのが一般的です。具体的な理由を詳細に書く必要はありません。会社都合の場合は、その旨を簡潔に記載します。
  4. 退職日: 上司と合意した正式な退職日を記載します。和暦か西暦で統一しましょう。
  5. 提出日: 退職届を会社に提出する日付を記載します。
  6. 所属・氏名・捺印: 正式な部署名と氏名をフルネームで記載し、認印または実印を押印します。シャチハタは避けましょう。
  7. 宛名: 会社名と代表者名を正式名称で記載します。「〇〇株式会社 代表取締役社長 〇〇〇〇殿」のように、役職名を添えて記載するのがマナーです。

これらの項目は、退職届の法的有効性と会社側の事務処理の円滑化のために不可欠です。抜け漏れや誤りがあると、再提出を求められたり、退職手続きが遅れたりする可能性があるため、提出前に細部まで十分に確認しましょう。

知っておきたい!退職届を出す上での注意点

退職届を提出する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを知っておくことで、スムーズかつ円満な退職を実現できます。

  • 提出時期の確認:

    • 法律上の規定: 民法では、雇用期間の定めがない場合、退職の2週間前までに申し出れば退職が可能とされています。
    • 就業規則の確認: しかし、多くの企業では就業規則で「退職希望日の1~2ヶ月前までに申し出る」と規定されています。円満退職のためには、法律よりも就業規則に従うことが推奨されます。必ず自身の会社の就業規則を確認しましょう。
    • 円満退職のため: 後任者の手配や引き継ぎ期間を考慮すると、退職の意思表示は3ヶ月前くらいに行うのが理想的です。
  • 意思表示のタイミング:
    まず直属の上司に口頭で退職の意思を伝え、十分に話し合った上で退職日を決定します。その後、決定した退職日に合わせて退職届を提出するのが一般的な流れです。
  • 「辞表」との違い:
    「辞表」は、経営陣や公務員が職を辞する際に使用する書類であり、一般の会社員が使用するものではありません。会社員は「退職届」を使用します。
  • 退職勧奨の場合:
    会社から退職を勧められた「退職勧奨」に応じる場合は、退職届ではなく「退職合意書」を提出することが推奨されます。これにより、会社都合による退職であることを明確にし、失業手当の給付などにおけるトラブルを回避できます。

これらの注意点を踏まえることで、法的な問題や人間関係の摩擦を避け、円滑な退職手続きを進めることができるでしょう。

手書きで退職届を書く場合:便箋・筆記用具・横書き・縦書きの選び方

手書きとパソコン、どちらが正解?

退職届は、手書きとパソコン作成のどちらでも問題ありませんが、それぞれ異なる印象を与えます。どちらを選ぶかは、あなたの状況や会社の文化によって決めると良いでしょう。

  • 手書きのメリット:
    手書きは、より丁寧な印象を与え、誠意が伝わりやすいという意見があります。特に、古くからの慣習を重んじる企業や、上司への敬意をより強く示したい場合に適しています。じっくりと時間をかけて作成することで、自身の退職への決意を再確認する機会にもなります。
  • パソコン作成のメリット:
    現代のビジネスシーンでは、パソコンで作成された文書が一般的です。見た目が整いやすく、誤字脱字の修正も容易であるため、効率的に作成できます。多くの企業でパソコン作成が認められており、指定がない限りは一般的な選択肢です。

参考情報にもある通り、会社から特定の指定がない限り、どちらの形式を選んでもマナー違反ではありません。大切なのは、どちらの形式を選んだとしても、内容が正確で丁寧に作成されていることです。

もし迷うようであれば、会社の雰囲気や慣習を知る上司や信頼できる同僚に相談してみるのも一つの方法でしょう。

用紙・封筒・筆記用具の選び方マナー

手書きで退職届を作成する際には、使用する用紙、封筒、筆記用具にもマナーがあります。これらを適切に選ぶことで、より丁寧な印象を与えることができます。

  • 用紙:

    • A4またはB5サイズの白い無地のコピー用紙、または便箋を使用します。
    • 罫線がある便箋でも、ビジネス用であれば問題ありません。
    • キャラクター柄や色付きの用紙は不適切なので避けましょう。
  • 封筒:

    • 退職届は、白無地の封筒(郵便番号枠なし)に入れるのがマナーです。
    • 中身が透けないように、二重封筒を選ぶのがより丁寧な印象を与えます。
    • サイズは、退職届を三つ折りにした際にちょうど収まる長形3号が一般的です。
  • 筆記用具:

    • 黒のボールペンまたは万年筆を使用します。
    • 鉛筆やシャープペンシルは避け、摩擦で消えるタイプのボールペン(フリクションペンなど)も、書類の信頼性を損なうため絶対に使用しないでください。
    • インクの色は黒が基本です。

これらの細部にまで気を配ることで、退職届という重要な書類にふさわしい形式を整え、円満な退職へと繋がるでしょう。

縦書き・横書き、それぞれの書き方と例文

退職届には、縦書きと横書きの二つの形式があります。どちらを選んでも問題ありませんが、会社の慣習や自身の書きやすさに応じて選択しましょう。

縦書きの場合:
縦書きは、日本の伝統的なビジネス文書の形式であり、より丁寧で厳粛な印象を与えます。
記載順序は、日付、退職理由、退職日、所属部署、氏名、捺印、そして宛名の順です。


           退職届

             私儀

  この度、一身上の都合により、
  令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

                    以上

                令和〇年〇月〇日
                〇〇部
                氏名 〇〇 〇〇 ㊞

〇〇株式会社
代表取締役社長 〇〇 〇〇殿

横書きの場合:
横書きは、現代のビジネス文書では一般的で、パソコン作成の場合にも広く用いられます。読みやすく、作成しやすいという利点があります。
記載順序は、タイトル、所属部署、氏名、退職理由、退職日、提出日、宛名の順です。


           退職届

〇〇部 氏名 〇〇 〇〇 ㊞

私儀
この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

提出日:令和〇年〇月〇日

〇〇株式会社
代表取締役社長 〇〇 〇〇殿

どちらの形式でも問題ありませんが、社内の慣習や、あなたがより書きやすい方を選択してください。作成する際は、誤字脱字がないか入念に確認しましょう。

パート・アルバイトでも退職届は必要?書き方のポイント

パート・アルバイトにおける退職届の必要性

「パートやアルバイトだから退職届は不要なのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、雇用形態にかかわらず、退職は重要な手続きであり、書面での退職届提出は強く推奨されます。

法的には、雇用期間の定めがない場合、民法により「退職の2週間前までに申し出れば退職が可能」とされています。これは正社員だけでなく、パート・アルバイトにも適用される規定です。

口頭での退職意思の伝達だけでは、「言った」「言わない」の水掛け論になったり、退職日が明確でなかったりするリスクがあります。特に、退職に関する給与計算、有給休暇の消化、離職票の発行といった事務手続きをスムーズに進めるためにも、書面での意思表示は非常に有効です。

「パートだから」「アルバイトだから」と軽視せず、正社員と同様に丁寧な対応を心がけることが、円満退職への第一歩となるでしょう。

パート・アルバイトが退職届を書く際の基本項目

パート・アルバイトの場合も、退職届に記載する基本項目は正社員の場合と大きく変わりません。以下の項目を正確に記載しましょう。

  • タイトル「退職届」: 中央上部に記載します。
  • 書き出し「私儀(わたくしぎ)」: 記載することでより丁寧な印象を与えますが、省略しても問題ありません。
  • 退職理由: 正社員と同様に「一身上の都合により」と記載するのが一般的です。具体的な理由を詳細に書く必要はありません。
  • 退職日: 会社と合意した正式な退職日を記載します。
  • 提出日: 退職届を実際に提出する日付です。
  • 自身の情報: 所属部署(例:〇〇店、〇〇セクション)、氏名をフルネームで記載し、捺印します。部署名がない場合は勤務先名のみでも構いません。
  • 宛名: 会社名と代表者名を正式名称で記載します。

重要なのは、必要な情報がすべて盛り込まれていることです。もし疑問があれば、会社の事務担当者や人事部に確認してみると良いでしょう。

スムーズな退職に向けた相談と提出方法

パート・アルバイトの方がスムーズに退職するためには、適切な相談と提出方法が鍵となります。

  • まずは口頭で相談:
    退職届をいきなり提出するのではなく、まずは直属の上司に口頭で退職の意思を伝え、相談の場を設けましょう。勤務シフトの調整や後任者の手配、引き継ぎ期間などを考慮し、上司と十分に話し合った上で退職日を決定することが重要です。特にシフト制勤務の場合は、会社側も代替人員の確保に時間がかかる可能性があるため、早めの相談が円満退職の鍵となります。
  • 提出は手渡しが原則:
    退職届の提出は、手渡しが最も丁寧なマナーです。勤務中に上司に直接手渡すのが最も丁寧な方法です。
  • やむを得ない場合の郵送:
    どうしても手渡しが難しい場合は郵送も可能ですが、その際は封筒に糊付けし「〆」マークを記載するなど、正式な方法で送りましょう。記録が残る簡易書留などの追跡可能な方法を選ぶと安心です。
  • メールでの提出は最終手段:
    法的にはメールでの提出も有効とされる場合がありますが、社会人としてのマナーとしては避けるべき最終手段です。やむを得ない事情がある場合は、必ず事前に上司に相談し、了解を得てからPDFなどの形式で添付して送るようにしましょう。

これらのステップを踏むことで、会社との良好な関係を保ちつつ、円満に退職できる可能性が高まります。

退職届の日付の書き方と提出時期

「退職日」と「提出日」の違いと正しい書き方

退職届には、「退職日」と「提出日」の二つの日付を記載する必要がありますが、これらは異なる意味を持つため、混同しないよう細心の注意が必要です。

  • 退職日:
    実際に会社を退職し、雇用契約が終了する日を指します。この日付は、通常、あなたが上司に退職の意思を伝えた後、会社との話し合いで合意形成された日となります。有給休暇の消化期間も考慮して設定されることが多いでしょう。退職後の手続き(離職票の発行、失業保険の申請など)にも影響するため、正確に記載し、会社側と認識を合わせることが極めて重要です。
  • 提出日:
    あなたが退職届を会社に手渡し、または郵送したその日付を指します。

これらの日付は、和暦(例:令和〇年〇月〇日)または西暦(例:20XX年〇月〇日)のいずれかで統一して記載します。一つの書類内で和暦と西暦が混在しないよう注意してください。日付の記載ミスは重大な誤解を招く可能性があるため、提出前に何度も確認しましょう。

法律上の規定と就業規則の確認

退職の申し出に関する時期は、法律と会社の就業規則の両方を確認する必要があります。

  • 法律上の規定(民法):
    雇用期間の定めがない場合、「退職の2週間前までに申し出れば退職が可能」と民法で規定されています。これは、労働者の退職の自由を保障するための最低限の期間です。
  • 就業規則の確認:
    しかし、多くの企業では、就業規則で「退職希望日の1ヶ月~2ヶ月前までに申し出るよう規定」されています。この就業規則の規定は、民法の規定よりも優先されるのが一般的です。円満退職を目指すのであれば、必ず自身の会社の就業規則を確認し、それに従って退職の意思を伝えることが非常に重要です。就業規則に違反すると、退職に関する手続きがスムーズに進まないなどのトラブルに発展する可能性もあります。

就業規則は会社の規定であり、従業員はこれに従う義務があります。もし就業規則が不明な場合は、人事部や上司に確認してみましょう。これらを無視した退職は、後々のトラブルの種となるため注意が必要です。

円満退職のための理想的な提出タイミング

法律や就業規則上の規定は最低限のラインであり、円満に退職し、会社に迷惑をかけないためには、より余裕を持ったスケジュールで進めることが理想的です。

  • 退職意思の表明は3ヶ月前が望ましい:
    一般的には、退職の意思表示は退職希望日の3ヶ月前くらいに行うのが望ましいとされています。これにより、会社は後任者の手配や引き継ぎ計画を立てる十分な時間を確保できます。
  • 上司との相談と退職日の決定:
    まず、直属の上司に口頭で退職の意思を伝え、相談の場を設けます。この際、退職を希望する時期や、退職理由(「一身上の都合により」で十分)を簡潔に伝えましょう。その後、上司と話し合い、引き継ぎ期間や有給休暇の消化などを考慮して、正式な退職日を決定します。この合意が形成された後で、退職届を作成し提出する流れが一般的です。
  • 余裕を持った引き継ぎ期間の確保:
    余裕を持った提出タイミングは、後任者への十分な引き継ぎ期間を確保し、会社への負担を最小限に抑えることにつながります。これにより、会社側も快く送り出してくれ、良好な関係を保ったまま退職できるでしょう。急な退職は、同僚や会社に大きな負担をかけることになり、人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

退職届をより丁寧に!手書き便箋の折り方と例文

退職届の正しい折り方と封筒への入れ方

手書きで作成した退職届は、封筒に入れる際に正しい折り方をするのがマナーです。適切な折り方をすることで、受け取った相手に丁寧な印象を与えられます。

一般的な三つ折り:
退職届の用紙は、通常、以下の手順で三つ折りにします。

  1. 書類の下1/3を折る: 退職届の用紙を、まず下から上に1/3のところで折ります。この時、書類の文字面が内側になるように折りましょう。
  2. 残りの上1/3を折る: 次に、上から下に残りの1/3を重ねるように折ります。これで文字面が完全に内側に隠れ、三つ折りの状態になります。
  3. 封筒への入れ方: 折りたたんだ退職届は、封筒の表側(宛名を書く側)から見て、退職届の書き出し「退職届」や「私儀」が右上に来るように入れます。つまり、封筒を開けた人が最初に書き出しを読めるように入れるのが丁寧な作法です。

封筒のサイズに合わせて適切に折ることで、書類が傷つくことなく、受け取った相手に失礼のない印象を与えられます。乱雑に折りたたんだり、無理やり封筒に押し込んだりしないよう、注意しましょう。

手渡し・郵送、それぞれの提出マナー

退職届の提出方法には「手渡し」と「郵送」があり、それぞれに適切なマナーが存在します。

  • 手渡しの場合(推奨):
    基本的に手渡しが最も丁寧なマナーとされています。上司に直接手渡す際は、封筒の表面には宛名を書かず、中央に大きく「退職届」と記載します。裏面の左下には自身の所属部署と氏名を記載しましょう。封筒は糊付けせず、フタの部分を軽く折り曲げるだけにしておきます。これは、受け取った側がすぐに内容を確認できるようにするためです。
  • 郵送の場合(やむを得ない場合):
    やむを得ず郵送する場合は、封筒に糊でしっかりと封をし、封じ目に「〆」マークを記載します。表面には宛名(会社名と代表者名)を書き、裏面に自身の住所・氏名を記載します。郵送は、記録が残る簡易書留など追跡可能な方法が望ましいでしょう。
  • メールでの提出(最終手段):
    法的にはメールでの提出も有効とされる場合がありますが、社会人としてのマナーを考えると最終手段としてください。やむを得ない事情がある場合は、必ず事前に上司に相談し、許可を得た上で、PDFなどの形式で添付して送るのが一般的です。

提出方法によってマナーが異なるため、自身の状況に合わせて最適な方法を選び、失礼のないよう準備しましょう。

退職届(手書き・縦書き)の例文

以下に、自己都合退職の際に使用できる、手書き縦書きの退職届の例文を示します。自身の状況に合わせて調整してください。


           退職届

             私儀

  この度、一身上の都合により、
  令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。

                    以上

                令和〇年〇月〇日
                〇〇部
                氏名 〇〇 〇〇 ㊞

〇〇株式会社
代表取締役社長 〇〇 〇〇殿

例文のポイント:

  • 本文: 極めて簡潔にまとめ、「以上」で締めくくります。退職理由は「一身上の都合」とすることが一般的で、具体的な内容を詳細に書く必要はありません。
  • 日付: 提出日と退職日は混同しないよう注意し、和暦または西暦で統一して記載します。
  • 氏名・宛名: 自身の氏名、会社名、代表者名は正式名称で記載し、捺印も忘れずに行いましょう。

この例文を参考に、自身の状況に合わせて正確に作成してください。退職届は、あなたのキャリアの節目を円満に締めくくるための大切な書類です。丁寧な準備を心がけましょう。