1. 留学後、英語力が落ちた?効果的な維持・低下防止法
  2. なぜ留学後に英語力は落ちやすいのか?
    1. 日本語環境への逆戻り
    2. 学習モチベーションの維持困難
    3. 特定のスキルから失われる
  3. 英語力低下を食い止める!日々の簡単トレーニング
    1. 「ながら英語」で生活に溶け込ませる
    2. アウトプット習慣で表現力を維持
    3. 学習アプリと試験活用で継続力をアップ
  4. モチベーション維持!楽しみながら英語に触れる方法
    1. 趣味と英語を掛け合わせる
    2. SNSやオンラインコミュニティで仲間を見つける
    3. 小さな成功体験を積み重ねる
  5. 具体的な英語力キープ&向上戦略
    1. 意識的に英語を使う環境を作る
    2. 積極的に国際交流の場へ飛び込む
    3. 仕事で英語を使う機会を創出する
  6. 留学経験を無駄にしないために
    1. 「維持」から「向上」へと目標をシフトする
    2. 留学で得た自信と経験を活かす
    3. 英語学習は「習慣」として捉える
  7. まとめ
  8. よくある質問
    1. Q: 留学後、英語力が落ちてしまうのはよくあることですか?
    2. Q: 英語力を落とさないために、具体的にどのようなことをすれば良いですか?
    3. Q: 大学で英語を学んでいましたが、最近英語力低下を感じています。どうすれば良いでしょう?
    4. Q: 英語力をキープするための、手軽な方法はありますか?
    5. Q: 英語力がすぐに落ちてしまうと感じる場合、何が原因として考えられますか?

留学後、英語力が落ちた?効果的な維持・低下防止法

留学中に飛躍的に向上した英語力も、帰国後の生活で日本語環境に慣れてしまうと、驚くほどの速さで低下してしまうことがあります。

特に、スピーキング力やリスニング力は、使わない期間が続くと鈍ってしまいがちです。

せっかく頑張って身につけた英語力を無駄にしないためにも、本記事では留学後の英語力低下の現状と、効果的な維持・低下防止法をご紹介します。

なぜ留学後に英語力は落ちやすいのか?

日本語環境への逆戻り

留学中は朝から晩まで英語漬けの毎日を送り、英語で考え、英語で話すことが当たり前だったでしょう。しかし、帰国すると一転、生活のあらゆる場面が日本語に戻ります。

友人との会話、テレビやニュース、仕事、買い物…意識的に英語に触れる機会を作らない限り、日常生活で英語を使う場面はほとんどありません。

この環境の変化が、英語力低下の最大の要因です。特に、アウトプットが必要なスピーキング力や、集中力が求められるリスニング力は、使わなくなると急速に錆びついてしまいます。

せっかく英語脳になったのに、あっという間に日本語脳に逆戻りしてしまう。これは多くの留学経験者が直面する現実なのです。

英語を話さない期間がたった1ヶ月続くだけで、単語がすぐに出てこなくなったり、話すことに緊張したりするなど、急激な低下が見られることがあると指摘されています。

学習モチベーションの維持困難

留学という大きな目標を達成した後、次の具体的な学習目標を見つけるのが難しいと感じる人も少なくありません。留学中は「英語力を伸ばしたい」という明確な動機がありましたが、帰国後はその熱が冷めてしまいがちです。

日々の忙しい生活の中で、英語学習が後回しになり、「疲れているからまた明日」と先延ばしにしてしまうこともよくあります。

また、日本国内では英語を使う機会が限られているため、英語学習の必要性を実感しにくくなることも、モチベーション低下の一因です。

参考情報によると、長期留学経験者の約8割が帰国後に英語力が低下したと感じているとのこと。これは、多くの人がモチベーションの維持に苦労している証拠とも言えるでしょう。

継続的な学習こそが英語力維持の鍵ですが、その継続を阻む大きな壁となるのがモチベーションの低下なのです。</

特定のスキルから失われる

英語力の低下は、全てのスキルが均等に落ちるわけではありません。特定のスキルから顕著に衰えが見られることが多いです。

特に、リスニング力とスピーキング力は、使わない期間が続くと目に見えて衰えやすいスキルです。実際に、ある調査では、最も低下を感じるスキルとして、「リスニング」が35.2%、次いで「スピーキング」が28.4%という結果が出ています。

これらのスキルは、インプットとアウトプットの機会が減ると、すぐに鈍ってしまいます。例えば、英語を聞く機会が減れば、英語の音に耳が慣れなくなり、以前は聞き取れた単語やフレーズが聞き取れなくなることがあります。

また、英語を話す機会が減れば、瞬時に単語や文法を組み立てる力が衰え、口から英語が出てこなくなる現象が起きてしまいます。

一方で、リーディングやライティングは、比較的低下が緩やかである傾向があります。そのため、低下しやすいスキルに焦点を当てた対策を講じることが、英語力維持の重要なポイントとなります。

英語力低下を食い止める!日々の簡単トレーニング

「ながら英語」で生活に溶け込ませる

留学後の英語力低下を防ぐには、英語を「学習」と構えるのではなく、日常生活の一部として自然に取り入れることが効果的です。

そのための最も手軽な方法の一つが「ながら英語」。移動中の電車やバスの中、家事をしている最中など、両手がふさがっていても耳は空いている時間に、英語のコンテンツを積極的に聴きましょう。

例えば、Podcastで海外のニュースや興味のある分野の番組を聴く、YouTubeで英語圏のVlogや解説動画を見る、洋楽を聴きながら歌詞の意味を調べて歌ってみる、といった方法があります。

これらの習慣は、意識せずともリスニング力を維持・向上させるだけでなく、英語に触れる頻度を劇的に増やすことができます。

毎日少しずつでも英語の音に触れることで、英語耳を鈍らせることなく、留学中に培ったリスニング力をキープしやすくなるでしょう。スキマ時間を有効活用して、無理なく英語に触れる習慣を身につけましょう。

アウトプット習慣で表現力を維持

スピーキングの機会が減ると、単語がなかなか口から出てこなくなるなど、表現力が衰えがちです。それを防ぐために、意図的にアウトプットの機会を設けることが非常に重要になります。

例えば、日々の出来事や自分の考えを英語で日記に書いてみるのは、とても効果的な方法です。頭の中で英語を組み立て、文章にする練習をすることで、語彙力や文法知識を定着させることができます。

また、SNSやブログを活用して英語で情報を発信するのも良いでしょう。日常のつぶやきや、趣味に関する投稿などを英語で行うことで、自然な形でアウトプットの練習ができます。

最初は短い文章でも構いません。毎日少しずつでも英語で考え、それを文字にする習慣を身につけることで、表現力は確実に維持され、さらに向上していきます。

書くことで、話す時にもスムーズに言葉が出てくるようになるという相乗効果も期待できます。</

学習アプリと試験活用で継続力をアップ

英語学習を継続させるためには、モチベーションを保つ工夫が必要です。その一つとして、英語学習アプリの活用が挙げられます。

ゲーム形式で単語学習や文法問題に取り組めるアプリは、移動中やちょっとした待ち時間など、スキマ時間を有効活用するのに最適です。楽しみながら学習できるため、飽きずに続けやすいというメリットがあります。

また、TOEICや英検などの英語試験を定期的に受けることを目標に設定するのも、非常に有効な方法です。

具体的な目標があることで、学習計画を立てやすくなり、目標達成に向けてモチベーションを高く保つことができます。試験対策を通して、弱点を見つけ、体系的に英語力を向上させることも可能です。

試験を受けることは、現在の自分の英語力を客観的に測る良い機会にもなります。例えば、半年ごとにTOEICを受験する、といった目標を立ててみてはいかがでしょうか。

ゲーム感覚で楽しく学べるアプリと、目標設定で学習意欲を維持する試験活用を組み合わせることで、継続的な英語学習が可能になります。

モチベーション維持!楽しみながら英語に触れる方法

趣味と英語を掛け合わせる

英語学習を義務感で続けていると、いずれ挫折してしまうことがあります。そこで、ご自身の「好き」を英語学習と結びつけることが、モチベーション維持の強力な味方になります。

例えば、映画や海外ドラマが好きなら、英語音声・英語字幕で作品を鑑賞する習慣をつけましょう。最初は聞き取れなくても、ストーリーを楽しみながら英語に触れることで、自然とリスニング力が鍛えられます。

好きな洋楽を聴きながら、歌詞を調べて意味を理解したり、一緒に歌ってみたりするのも良い方法です。音楽を通して語彙やフレーズを覚えることができます。

また、料理が好きなら海外の英語レシピを参考にしてみる、特定のスポーツが好きなら英語で書かれたスポーツニュースを読むなど、ご自身の趣味に関連する英語コンテンツを探してみてください。

楽しみながら英語に触れることで、学習が苦痛ではなくなり、自発的に英語に触れる機会が増えていくでしょう。

SNSやオンラインコミュニティで仲間を見つける

一人で英語学習を続けていると、孤独を感じたり、モチベーションが低下したりすることがあります。そんな時に力になるのが、同じ目標を持つ仲間との繋がりです。

SNSやオンラインの言語学習コミュニティなどを活用して、英語学習仲間を見つけることをおすすめします。

例えば、Twitterで「#英語学習」などのハッシュタグを検索して、日々の学習報告をしている人たちをフォローしたり、Facebookグループで英語学習に関する情報交換に参加したりするのも良いでしょう。

仲間がいると、お互いに励まし合ったり、学習の進捗を報告し合ったり、時には情報交換をしたりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。また、学習の停滞期に、仲間からのアドバイスや励ましが大きな支えとなることもあります。

オンライン英会話サービスのコミュニティ機能や、言語交換アプリなどを活用して、気軽に英語でコミュニケーションを取れる友人を作るのも有効です。</

小さな成功体験を積み重ねる

大きな目標を達成することも素晴らしいですが、日々の小さな成功体験を意識して積み重ねていくことが、モチベーションを持続させる上で非常に重要です。

例えば、「今日は英語のニュース記事を一つ最後まで読み切れた」「オンライン英会話で新しいフレーズを使ってみた」「洋画のセリフで聞き取れた部分が増えた」など、どんなに些細なことでも構いません。

そのような「できたこと」に意識的に目を向け、自分自身を褒める習慣をつけましょう。小さな成功体験は、自己肯定感を高め、「もっと頑張ろう」という次への意欲に繋がります。

また、週ごとや月ごとに簡単な学習目標を設定し、それをクリアできたら自分にご褒美をあげるのも良い方法です。例えば、「この1ヶ月間、毎日英語に触れることができたから、週末は美味しいものを食べに行こう」といった具合です。

成果を可視化するために、学習時間や達成した内容を記録するのもおすすめです。日々の努力が着実に積み重なっていることを実感できれば、モチベーションも自然と維持されやすくなるでしょう。

具体的な英語力キープ&向上戦略

意識的に英語を使う環境を作る

日本にいると英語を使う機会は限られますが、意識的に環境を作ることで、留学中のような「英語漬け」の状態を再現することができます。

最も手軽なのは、英会話カフェや言語交換アプリの活用です。英会話カフェでは、気軽にネイティブや他の学習者と英語で話すことができますし、言語交換アプリでは、世界中の人とチャットや通話を通じてリアルな英語に触れることができます。

また、オンライン英会話は、自宅にいながら毎日英語でレッスンを受けられるため、アウトプットの機会を確保し、スピーキング力やリスニング力を効果的に維持・向上させるのに最適です。

これらのサービスを積極的に利用し、定期的に英語を話す機会を持つことで、英語脳を刺激し続けることができます。ただ学習するだけでなく、「使う」ということを意識して環境を整えましょう。

積極的に国際交流の場へ飛び込む

英語を学ぶだけでなく、実際に「使う」ことが英語力維持・向上の最善策です。日本国内でも、国際交流の機会は意外と多く存在します。

例えば、外国人が集まるイベントやバー、国際交流パーティーなどに積極的に参加してみましょう。異文化交流を通じて、生きた英語に触れることができ、実践的な会話力を養うことができます。

また、国際シェアハウスで外国人と共同生活を送るという選択肢もあります。留学時代のように常に英語を使わざるを得ない環境を日本で再現することで、自然と英語力が維持され、さらなる向上も期待できます。

これらの場では、学校では学べないスラングや、文化に根ざした表現など、リアルな英語を習得することができます。初めは緊張するかもしれませんが、一歩踏み出すことで、英語を話すことへの抵抗感がなくなり、自信もついてくるはずです。

仕事で英語を使う機会を創出する

英語力を維持・向上させる最も効果的な方法の一つは、仕事で英語を使う機会を創出することです。

日常生活で英語を使わなくなると、ビジネスシーンでも英語を使う機会が減ってしまいがちですが、意識的に英語を使う職種やポジションを選ぶことで、半強制的に英語力をキープできます。

例えば、英会話教室のアシスタント、観光案内、外資系企業でのインターンシップなどに挑戦してみるのも良いでしょう。これらの仕事では、日常的に英語でのコミュニケーションが求められるため、実践的な英語力が鍛えられます。

また、現在の職場で英語を使う機会がない場合でも、海外のパートナーとのメール連絡や、英語での資料作成など、できる範囲で英語を使う業務に挑戦してみることを提案するのも手です。

仕事で英語を使うことは、単なる学習とは異なり、責任感を伴うため、モチベーションの維持にも繋がりやすいです。英語力をキャリアアップに繋げる絶好の機会と捉え、積極的に挑戦してみてください。

留学経験を無駄にしないために

「維持」から「向上」へと目標をシフトする

留学後の英語力維持は重要ですが、せっかく身につけた英語力を「維持」するだけに留めるのはもったいないことです。常に「向上」を目指す意識を持つことで、より高いレベルへと到達できます。

具体的な目標を設定しましょう。例えば、「TOEICで〇〇点を目指す」「英語でビジネスメールを完璧に書けるようになる」「興味のある分野の英語の論文を読みこなす」など、具体的で挑戦的な目標を設定することが大切です。

目標が明確であればあるほど、学習計画も立てやすくなり、日々の学習に対するモチベーションも高く保つことができます。現状維持は緩やかな低下を意味するとも言われます。

少しずつでも良いので、常に自分の英語力を高めていく意識を持つことで、留学経験を最大限に活かし、さらなる飛躍を遂げることができるでしょう。

「維持」の次は「向上」です。この意識の転換が、あなたの英語学習を次のステージへと導きます。

留学で得た自信と経験を活かす

留学で得たものは、語学力だけではありません。異文化理解力、問題解決能力、多様な価値観を受け入れる柔軟性、そして何よりも「英語を使って困難を乗り越えた」という大きな自信です。

英語力が一時的に低下したと感じたとしても、留学中に培ったこれらの経験や自信は決して失われるものではありません。むしろ、それを基盤として、再び英語力を伸ばすことは十分に可能です。

英語力低下への不安に囚われるのではなく、留学経験を通じて得た自身の強みや可能性に目を向けましょう。あの時、英語を使って挑戦し、成長できた自分を思い出し、もう一度前に進む自信に変えてください。

留学経験は、あなたの人生における貴重な財産です。その経験を無駄にせず、今後のキャリアや人生にどう活かしていくかを考えることで、英語学習への新たなモチベーションが生まれるはずです。

あなたの留学経験は、今後の英語学習の大きな推進力となるでしょう。

英語学習は「習慣」として捉える

留学後の英語力維持・向上において最も重要なことは、英語学習を「特別なこと」としてではなく、歯磨きや食事のように日常生活の一部となる「習慣」として捉えることです。

毎日、少しの時間でも良いので、英語に触れる時間を確保するようにしましょう。完璧を目指すよりも、「毎日続けること」を最優先する姿勢が大切です。たとえ5分でも、英語のニュース記事を読む、単語アプリを開く、といったことを習慣化します。

習慣化することで、英語学習は努力を要する「タスク」から、意識せずとも行える「ルーティン」へと変わっていきます。一度習慣になれば、途中で挫折しにくくなり、自然と英語力が維持・向上していく好循環が生まれます。

英語学習はマラソンのようなものです。ゴールがあるようでいて、実は終わりはありません。一生涯にわたって英語と向き合い続ける「パートナー」として、日々の生活に溶け込ませていくことが、留学経験を無駄にせず、英語力を最大限に活かすための秘訣と言えるでしょう。