概要: OB訪問は、就職活動やキャリア形成において非常に有効な手段です。この記事では、OB訪問の基本的な進め方から、初めての方でも迷わないための申し込み方法、当日の注意点、そしてOB訪問後のフォローアップまでを網羅的に解説します。
OB訪問とは?目的とメリットを理解しよう
OB訪問の目的と重要性
OB訪問は、就職活動において企業や業界のリアルな情報を得るための貴重な機会です。ウェブサイトやパンフレットだけでは分からない、社員の生の声や具体的な仕事内容、職場の雰囲気などを直接聞くことができます。
自身のキャリア形成を考える上で、将来の選択肢を広げ、具体的なイメージを持つために非常に役立つでしょう。また、企業によってはOB訪問が選考の一部として評価されるケースもあり、自身の意欲や適性をアピールする場にもなり得ます。
単なる情報収集に留まらず、自身の志望度を深めたり、新たな興味を発見したりするきっかけにもなります。大学の先輩社員が、どのような経緯でその企業を選び、どのようなキャリアを築いているのかを知ることで、自身の就職活動の軸を明確にすることも可能です。
実際に働いている人の話を聞くことで、入社後のミスマッチを防ぎ、本当に自分に合った企業を見つけるための重要なステップとなります。
OB訪問をする学生の現状と意義
実は、OB訪問を実施する学生は全体の約2〜3割程度とされています。マイナビの調査によると、2026年卒の大学生・大学院生のうち、OB・OG訪問を行った学生は26.8%でした。
これは、多くの学生が興味は持ちつつも、どのように始めれば良いか分からなかったり、機会がないために実施できていない現状を示しています。しかし、このデータは逆に見れば、OB訪問を積極的に行うことで、他の学生と差をつける大きなチャンスがあるということです。
情報過多な現代において、インターネット上の情報だけでは得られない「生きた情報」は、非常に価値があります。OB訪問を通して得られる情報や経験は、就職活動の質の向上だけでなく、自身の成長にも繋がるでしょう。
多くの学生がためらう中で一歩踏み出すことは、主体性や行動力をアピールする機会にもなります。OB訪問は、単なる情報収集活動ではなく、自身の将来を真剣に考えるための、そしてそのプロセスを通じて自分自身を成長させるための意義深い活動なのです。
OB訪問で得られる具体的なメリット
OB訪問を行うことで、学生は多岐にわたるメリットを享受できます。まず、最も大きなメリットの一つは、業界や企業に対する深い理解が得られることです。
社員の方の言葉から、ウェブサイトには載っていない社風、社員のモチベーション、仕事のやりがいや大変さ、具体的なプロジェクトの内容などを肌で感じることができます。これにより、漠然としたイメージではなく、リアルな働き方を具体的に想像できるようになるでしょう。
次に、自己分析の深化とキャリアプランの具体化に繋がります。先輩たちのキャリアパスや仕事への価値観を聞くことで、自身の興味や適性、将来やりたいことについて深く考えるきっかけになります。
また、就職活動の進め方や企業選びの軸、面接でのアピールポイントなど、選考に直結する具体的なアドバイスを得られる可能性もあります。時には、社内の方を紹介してもらえるなど、人脈形成の機会になることもあります。
これらのメリットは、就職活動を有利に進めるだけでなく、入社後のギャップを減らし、長期的なキャリア形成において自身の満足度を高める上で非常に重要です。
OB訪問相手の見つけ方とアプローチ方法
効果的なOBの探し方
OB訪問を成功させるためには、まず適切なOBを見つけることが第一歩です。探し方にはいくつかの方法がありますので、ご自身の状況に合わせて活用してみましょう。
最も一般的なのは、大学のキャリアセンターやOB名簿を活用する方法です。多くの大学には卒業生の連絡先や所属企業の情報が蓄積されており、安心して利用できます。職員の方に相談すれば、適切なOBを紹介してもらえることもあります。
次に、親しい先輩や友人に紹介してもらう方法です。身近な人からの紹介であれば、OBも安心して対応してくれることが多く、比較的スムーズにアポイントメントが取れる傾向にあります。
さらに、SNS(LinkedInなど)を通じてコンタクトを取る方法も有効です。ビジネスSNSでは、希望する業界や企業に勤める卒業生を検索し、直接メッセージを送ることが可能です。この際は、丁寧な言葉遣いと明確な目的を伝えることが重要になります。
最近では、OB訪問に特化したサービス(Matcherなど)を利用する学生も増えています。これらのプラットフォームは、学生と社会人をマッチングさせることに特化しており、手軽にOBを見つけやすいというメリットがあります。複数の方法を組み合わせることで、より多くのチャンスを掴めるでしょう。
アプローチ成功の秘訣:メール作成のポイント
OB訪問のアポイントメントを取る際、多くの場合はメールで依頼することになります。メール作成のポイントを押さえ、OBに「会ってみよう」と思ってもらえるようなメールを作成しましょう。
まず、件名には「OB訪問のお願い(〇〇大学 氏名)」のように、大学名と氏名を明記し、一目で誰からのメールか、何のためのメールかが分かるようにしましょう。忙しいOBが多数のメールの中からあなたのメールを見つけるための重要な要素です。
本文では、まず丁寧な挨拶から入り、連絡先を入手した経緯を明確に伝えます(例:「〇〇大学キャリアセンターで〇〇様の連絡先を拝見いたしました」)。次に、なぜそのOBに訪問したいのかという具体的な理由を伝えましょう。企業の事業内容やOBの専門分野に触れることで、あなたの熱意が伝わります。
そして、訪問理由と希望日時を具体的に記載します。希望日時を複数提示することで、OBが都合の良い時間を選びやすくなります。可能であれば、「事前に質問リストを共有してもよろしいでしょうか」と提案すると、OB側も回答を準備しやすくなり、より深い話を聞き出せる可能性があります。簡潔かつ丁寧な文章で、OBへの配慮を示すことが成功の鍵となります。
アプローチを成功させるための心構え
OB訪問のアプローチを成功させるためには、技術的なメール作成のポイントだけでなく、適切な心構えも非常に重要です。まず、最も大切なのは積極的に行動することです。
「断られたらどうしよう」といった不安を感じるかもしれませんが、OBの皆さんは学生時代に自分もOB訪問を経験していることが多く、後輩を応援したいという気持ちを持っている方がほとんどです。まずは一歩踏み出して連絡してみましょう。
次に、礼儀正しさと誠実な姿勢を常に意識することです。メールの文面はもちろん、返信が遅れた際のお詫び、訪問日程の調整など、一つ一つのやり取りにおいて、社会人としてのマナーを心がけましょう。これは、あなたの印象を大きく左右します。
また、複数のOBにアプローチすることも有効な戦略です。全てのアプローチが成功するとは限りませんし、連絡を取っても返信がない場合もあります。そのため、一人のOBに固執せず、複数の候補に連絡を取ることで、機会を増やすことができます。
最後に、OBの貴重な時間をいただいているという感謝の気持ちを忘れないことです。この心構えがあれば、自然と丁寧な対応ができ、結果として良い関係性を築き、OB訪問の成功に繋がるでしょう。
初めてのOB訪問申し込みメールの書き方
メールの基本構成と件名の重要性
初めてのOB訪問申し込みメールは、あなたの第一印象を決定づける大切なものです。件名から本文に至るまで、丁寧かつ明確な構成を心がけましょう。まず、件名は最も重要です。
忙しいOBが多くのメールの中からあなたのメールを見つけ、内容を瞬時に理解できるよう、「OB訪問のお願い(〇〇大学 氏名)」のように、大学名と氏名を明確に記載してください。例:
件名:OB訪問のお願い(〇〇大学 〇〇太郎)
このようにすることで、受信者はメールの目的と差出人をすぐに把握できます。
本文の基本構成は以下の通りです。
- 宛名:会社名、部署名、役職、氏名(様)
- 挨拶:「突然のご連絡失礼いたします」など
- 自己紹介:大学名、学部、氏名
- 連絡先を知った経緯:「キャリアセンターを通じて」など
- OB訪問の目的:なぜあなたに会いたいのか、具体的に何を知りたいのか
- 訪問希望日時:複数候補を提示
- 結びの言葉:お礼と連絡を待つ旨
- 署名:大学名、学部、氏名、電話番号、メールアドレス
この構成に沿って、OBが読みやすく、かつ必要な情報が網羅されたメールを作成しましょう。
具体的な本文の例文とポイント
以下に、OB訪問申し込みメールの例文と、作成における重要なポイントを解説します。
件名:OB訪問のお願い(〇〇大学 〇〇太郎)
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年の〇〇太郎と申します。
この度、貴社の〇〇様(OB・OG)より、〇〇様のご連絡先を伺い、大変恐縮ながらメールを差し上げました。
(※大学のキャリアセンターを通じてご連絡先を知った場合は「大学のキャリアセンターにて〇〇様のご連絡先を拝見いたしました」と記載します。)
現在、私は就職活動の一環として業界研究を進めており、特に〇〇業界、中でも貴社が手掛ける〇〇(具体的な事業内容)に大変強い関心を持っております。
貴社が〇〇の分野で国内トップシェアを誇るなど、常に業界を牽引されている点に深く感銘を受け、ぜひ貴社で働く魅力ややりがいについてお伺いしたいと考えております。
つきましては、大変恐縮ではございますが、〇〇様のお仕事内容やキャリアパスについてお話を伺う機会を頂戴することは可能でしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、下記の日程でご都合の良い時間はございますでしょうか。
もしご多忙でしたら、〇〇様のご都合の良い日時をいくつかご提示いただけますと幸いです。
・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時~〇時
お会いする機会を頂戴できましたら、事前に質問リストを共有させていただき、当日は〇〇様のお話を真摯に伺わせていただきたいと存じます。
お忙しい中大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 3年
氏名:〇〇 太郎(〇〇 Tarou)
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇@〇〇〇.com
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ポイント:
- 「なぜあなたに会いたいのか」を具体的に:企業やOBの具体的な情報に触れ、熱意を伝える。
- OBの時間を尊重する:複数候補日時を提示し、選択肢を与える。
- 事前準備の意欲を示す:「事前に質問リストを共有」と伝えることで、真剣さをアピール。
- 簡潔かつ丁寧な表現:長文になりすぎず、読みやすい文章を心がける。
送信前のチェックリスト
メールを送信する前に、以下の項目を必ずチェックし、完璧な状態で送りましょう。些細なミスが、相手に与える印象を悪くしてしまう可能性があります。
- 誤字脱字がないか:特に企業名、部署名、役職、OBの氏名、大学名、自身の氏名など、固有名詞の誤りは厳禁です。声に出して読み返したり、友人に見てもらったりするのも良いでしょう。
- 敬称は正しいか:「様」を適切に使用しているか確認しましょう。
- 件名は分かりやすいか:前述の通り、「OB訪問のお願い(大学名 氏名)」のように、内容がすぐに分かる件名になっているか確認します。
- 自分の連絡先は記載されているか:署名に電話番号とメールアドレスが正確に記載されているか確認します。OBが連絡を取りやすいように、必須の情報です。
- 添付ファイルは適切か:履歴書やプロフィールなど、もし添付が必要な場合は、添付し忘れていないか、またファイル名が適切かを確認します。
- 送信先は間違っていないか:一番重要な確認項目です。誤った相手に送ってしまうと、大変失礼にあたります。
これらのチェックを徹底することで、失礼のない、プロフェッショナルな印象を与えるメールを送ることができます。自信を持ってメールを送信し、OB訪問の機会を掴みましょう。
OB訪問当日の流れと準備、マナー
事前準備の徹底:質問リストと服装
OB訪問を最大限に有効活用するためには、事前の準備が不可欠です。特に質問リストの作成と適切な服装は、あなたの意欲とプロ意識を示す上で非常に重要となります。
質問リストは、OB訪問の価値を高めるための羅針盤です。OB訪問は選考の一環と捉える企業もあり、質問内容で学生のビジネスセンスや志望度を評価されることもあります。具体的な質問例としては、以下のようなものがあります。
- 仕事内容について:「入社してからどのような仕事を経験しましたか?」「仕事でやりがいや大変なことは何ですか?」「一日の仕事の流れを教えてください。」
- 業界・企業について:「業界内での貴社の立ち位置は?」「貴社ならではの文化や制度はありますか?」
- キャリアについて:「入社後のキャリアプランは?」「どのような人が活躍していますか?」
- 就職活動について:「就活の軸は何にしていましたか?」「SPI対策はいつ頃から始めましたか?」
一方で、給料や会社の悪い点、選考で有利になる方法などを直接聞くことは避けましょう。これらの質問は、あなたの印象を悪くする可能性があります。
次に服装です。OB訪問の服装は、基本的にはスーツが無難です。特に会社を訪問する場合は、黒または紺の無地のリクルートスーツに、清潔感のある白のシャツを合わせましょう。アクセサリーは避け、ビジネスシーンにふさわしい身だしなみを心がけます。
「私服で良い」と言われた場合でも、普段着ではなく「オフィスカジュアル」を意識してください。男性はジャケットとシャツ、女性はジャケットやブラウスなどが適しています。肌の露出を避け、派手な色やアクセサリーは避けること。何よりも清潔感を心がけることが重要です。
OB訪問当日の流れと心構え
OB訪問当日は、準備したことを活かすための本番です。当日のスムーズな流れを理解し、適切な心構えで臨みましょう。
集合場所には10分前には到着するようにしましょう。万が一の交通機関の遅延に備え、時間に余裕を持って行動することが大切です。到着したら、まず受付の方にOB訪問で来たことを伝え、指示を仰ぎます。
OBと対面したら、元気な挨拶と自己紹介で良い第一印象を与えましょう。名刺交換があれば、両手で受け取り、いただいた名刺はその場ですぐにしまわず、テーブルの上に置いて話を進めます。
その後、事前に準備した質問リストを参考に、積極的に質問を始めます。質問をする際は、一方的に話を聞くだけでなく、自分の意見を伝えたり、質問を通してOBの話の意図を理解しようと努めたりする姿勢が重要です。
会話の中で興味を持った点があれば、さらに深く質問を掘り下げてみましょう。OBの話はメモを取りながら聞くことで、聞き漏らしを防ぎ、後からの振り返りにも役立ちます。最後に、逆質問の機会が与えられることもありますので、一つは必ず準備しておきましょう。
OB訪問全体を通して、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが何よりも大切です。
当日のマナーと印象アップのポイント
OB訪問当日のマナーは、あなたの人間性や社会人としての素養を示す重要な要素です。細部に気を配ることで、OBに良い印象を与え、今後の関係性にも繋がります。
まず、時間厳守は大前提です。集合時間には必ず間に合うように行動し、万が一遅れそうな場合は、速やかに連絡を入れましょう。
次に、積極的な姿勢で臨むこと。うなずきや相槌を適切に入れ、OBの話に真剣に耳を傾けていることを示しましょう。質問も、ただ聞くだけでなく、自分の考えを交えながら聞くことで、より深い議論に発展し、あなたの主体性をアピールできます。
また、清潔感のある身だしなみも重要です。服装はもちろんのこと、髪型、爪、口臭など、細部にまで気を配りましょう。第一印象は、その後の会話の雰囲気を左右します。
会話中は、笑顔とアイコンタクトを意識し、ハキハキとした話し方を心がけます。スマートフォンはマナーモードにし、緊急時以外は触らないようにしましょう。途中で飲み物などを勧められたら、無理に遠慮せず、感謝していただきましょう。
最後に、OB訪問の終わりには、必ず感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。忙しい時間を割いてくれたことへのねぎらいの言葉を添えることで、あなたの丁寧な姿勢が伝わり、良い印象を残すことができます。
OB訪問後のフォローアップと感謝の伝え方
感謝を伝えるお礼メールの書き方
OB訪問後、最も重要なフォローアップは、感謝の気持ちを伝えるお礼メールです。これは当日中または遅くとも翌日の午前中までに送るのがマナーとされています。
お礼メールの構成は以下の点を意識しましょう。
- 件名:「OB訪問のお礼(大学名・氏名)」のように、一目で誰からのメールか分かるように記載します。例:
件名:OB訪問のお礼(〇〇大学 〇〇太郎) - 宛名:会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
- 感謝の言葉:まず、貴重な時間を割いてくれたことへの感謝を伝えます。
- 具体的な学びや気づき:訪問で得た学びや印象に残った話、具体的なアドバイスなどを盛り込みます。これにより、あなたが真剣に話を聞いていたことが伝わり、単なる定型文ではない、心のこもったお礼になります。
- 今後の意気込み:学んだことを今後どのように活かしていくか、自身の就職活動やキャリアにどう繋げるかを伝えることで、OBへの感謝と自身の成長意欲を示せます。
- 結びの言葉:「今後とも何かご相談させていただければ幸いです」など、今後の関係性への期待を示し、改めて感謝の言葉を伝えて締めくくります。
メールを送る前に、相手の名前や企業名を正確に記載しているか、誤字脱字がないかを確認しましょう。これらの丁寧な対応が、あなたの誠実さをOBに伝える大切な機会となります。
お礼メール以外のフォローアップ
お礼メール以外にも、OBとの良好な関係を築くためのフォローアップはいくつか考えられます。
一つは、手書きのお礼状です。メールでの連絡が一般的になった現代において、手書きのお礼状は非常に丁寧な印象を与え、OBの記憶に深く残る可能性があります。時間に余裕があり、特に感謝の気持ちを伝えたい相手には有効な手段です。送る場合は、訪問後数日以内に到着するよう手配しましょう。
また、もしOBが「何か困ったことがあればいつでも連絡してね」と言ってくれた場合や、今後の進捗報告を求められた場合は、就職活動の状況や選考結果などを定期的に報告することも良いでしょう。これは、OBがあなたのことを気にかけてくれている証拠であり、期待に応える意味でも大切なことです。ただし、一方的に報告しすぎるのは避け、相手の負担にならない程度に留める配慮も必要です。
さらに、OB訪問で得た情報をもとに、自身の就職活動で新たな動きがあった際に、改めて相談の機会を設けてもらうことも有効です。例えば、OB訪問で興味を持った企業にエントリーし、選考が進んだ際に、「以前お伺いした〇〇のお話が大変参考になりました」と連絡することで、関係性を継続できます。
OBとの良好な関係を継続するためのコツ
OB訪問は一度きりのイベントではなく、将来のキャリアにおいて貴重な人脈となる可能性があります。OBとの良好な関係を継続するためのコツをいくつかご紹介します。
最も重要なのは、一方的な要求だけでなく、常に感謝の気持ちを忘れずに伝えることです。OBは多忙な中、あなたのために時間を割いてくれています。何かを頼む際も、常に「お忙しいところ恐縮ですが」といった配慮の言葉を添えるようにしましょう。
次に、自身の近況を報告することです。就職活動の進捗や、学業で達成したことなど、ポジティブなニュースがあれば、簡潔に報告するのも良いでしょう。例えば、志望企業に内定をもらえた際に、お世話になったOBに感謝とともに報告することは、OBにとっても喜ばしいことです。
また、年末年始には年賀状を送るなど、定期的な接点を持つことも有効です。現代ではメールやSNSが主流ですが、季節の挨拶を送ることで、丁寧な人柄を印象付けられます。
そして、将来あなたが社会人になった際には、今度はあなたがOBとして、後輩の就職活動をサポートする姿勢を持つことが、関係性を長期的に継続させるための重要な視点です。ギブアンドテイクの精神で、良好な関係を築き、あなたのキャリアに活かしていきましょう。
まとめ
よくある質問
Q: OB訪問を始めるのに最適なタイミングはいつですか?
A: 大学3年生の夏以降や、就職活動が本格化する前に始めるのがおすすめです。早めに情報収集を始めることで、より有利に就職活動を進められます。
Q: OB訪問の相手はどのように見つけられますか?
A: 大学のキャリアセンターやOB/OG名簿、LinkedInなどのSNS、大学のOB/OG訪問支援サービス(マッチングアプリなど)を活用する方法があります。
Q: 初めてOB訪問を申し込む際のメールで気をつけることは何ですか?
A: 件名で用件を明確にし、自己紹介、OB訪問の希望理由、具体的な質問内容、都合の良い日時などを具体的に記載することが重要です。丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
Q: OB訪問当日に持っていくべきものはありますか?
A: 質問リスト、筆記用具、メモ帳、場合によっては履歴書や職務経歴書(OBの指示による)、企業パンフレットなどがあると良いでしょう。
Q: OB訪問後のお礼メールはいつ送るべきですか?
A: OB訪問が終わってから、遅くとも24時間以内に送るのがマナーです。感謝の気持ちと、OB訪問で得た学びなどを簡潔に伝えましょう。