1. 離職票とは?知っておきたい基本情報
    1. 離職票の基礎知識と役割
    2. 離職票-1と離職票-2、それぞれの役割を理解する
    3. 離職票が届かない時の対処法と再発行
  2. 【離職票-1】記入例とポイント(A4サイズ対応)
    1. 離職票-1の全体像と記載項目
    2. 退職者が記入する「個人番号」と「振込希望金融機関」
    3. スムーズな提出のためのチェックリスト
  3. 【離職票-2】記入例とポイント:離職理由の書き方も重要
    1. 離職票-2の重要項目と退職者の確認事項
    2. 失業手当に直結!離職理由の正しい理解と記入方法
    3. 賃金日額と給付額に影響する「賃金支払状況」の確認
  4. 離職票の準備:ハローワークで必要となる書類
    1. ハローワーク手続きの全体像と流れ
    2. 離職票以外に準備すべき書類一覧
    3. 手続きをスムーズに進めるための準備と注意点
  5. 離職票に関するよくある質問と注意点
    1. 失業手当の受給額はどう決まる?具体的な計算方法
    2. 2025年最新情報!マイナポータルでの受け取り方法
    3. トラブルを避けるために知っておきたいこと
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 離職票-1と離職票-2は、どのような違いがありますか?
    2. Q: 離職票-1と離職票-2は、それぞれ何枚提出する必要がありますか?
    3. Q: 離職票の用紙は、A4サイズで印刷しても良いですか?
    4. Q: 離職票の離職理由の書き方で、注意すべき点はありますか?
    5. Q: 離職票の提出は、いつまでに行う必要がありますか?

離職票とは?知っておきたい基本情報

離職票の基礎知識と役割

会社を退職した際に必要となる「雇用保険被保険者離職票」は、失業手当(基本手当)を受給するために不可欠な公的書類です。あなたが雇用保険の被保険者であったことを証明し、退職の事実を公的に示します。
この書類がないと、ハローワークで失業給付の申請手続きを進めることができません。通常、退職後1~2週間程度で会社から交付されるため、届いたら内容をしっかり確認しましょう。

離職票-1と離職票-2、それぞれの役割を理解する

離職票には「離職票-1」と「離職票-2」の2種類があります。
離職票-1は雇用保険の資格喪失を証明する書類で、失業手当の振込先口座などを記入する欄があります。
一方、離職票-2は退職理由や退職前6ヶ月間の給与支払い状況が詳細に記載されており、失業手当の受給資格、給付額、給付日数を決定するための重要な情報を含みます。

離職票が届かない時の対処法と再発行

退職後2週間を過ぎても離職票が届かない場合は、まず会社に問い合わせましょう。それでも解決しない場合や、会社への連絡が難しい場合は、管轄のハローワークに相談してください。
ハローワークは会社への催促や、再発行の手続きを案内してくれます。また、2025年1月からはマイナポータルでの受け取りも可能になります。紛失した場合もハローワークで再発行が可能です。

【離職票-1】記入例とポイント(A4サイズ対応)

離職票-1の全体像と記載項目

離職票-1はA4サイズの用紙で、主に会社が記載するあなたの被保険者番号、事業所番号、離職年月日などの基本情報が含まれます。退職者自身は、これらの情報が正しく記載されているかを確認することが重要です。
この書類は、ハローワークでの雇用保険資格喪失の手続きに用いられます。

退職者が記入する「個人番号」と「振込希望金融機関」

離職票-1で退職者が記入するのは、主に失業手当の振込先となる金融機関の情報です。銀行名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義を正確に記入してください。
個人番号(マイナンバー)の欄は、ハローワークの窓口で指示を受けてから記入しましょう。

スムーズな提出のためのチェックリスト

ハローワークへ提出する前に、以下の点を確認しましょう。

  • 氏名、生年月日、住所に誤りはないか?
  • 離職年月日は正確か?
  • 振込希望金融機関の情報は正確か?
  • 個人番号はハローワークの指示通りに記入する認識か?

不明点があればハローワークに相談し、完璧な状態で提出準備を整えましょう。

【離職票-2】記入例とポイント:離職理由の書き方も重要

離職票-2の重要項目と退職者の確認事項

離職票-2には、あなたの退職理由と、退職前6ヶ月間の給与支払い状況(賃金支払対象期間、賃金額など)が詳細に記載されます。これらの情報は失業手当の金額や給付期間に直結するため、会社が記載した内容を給与明細などと照らし合わせ、正確であることを必ず確認してください。
万が一、記載内容に誤りがある場合は、速やかに会社に訂正を求めるか、ハローワークに相談しましょう。

失業手当に直結!離職理由の正しい理解と記入方法

離職理由の記載は非常に重要です。自己都合退職か会社都合退職かによって、失業手当の給付開始時期や給付期間が変わります。
もし会社の記載した離職理由と自身の認識が異なる場合は、離職票-2の「離職理由に関する意見」欄に、あなたの具体的な事情を詳しく記入し、異議を申し立てることができます。

賃金日額と給付額に影響する「賃金支払状況」の確認

失業手当の基本手当日額は、離職前6ヶ月間の賃金総額(ボーナス除く)から算出される「賃金日額」と、給付率によって決まります。例えば、29歳以下で賃金日額が3,014円以上5,340円未満の場合、給付率は80%です(2025年8月時点)。
記載された賃金情報が正しくないと、受給額に影響するため、正確に確認しましょう。

離職票の準備:ハローワークで必要となる書類

ハローワーク手続きの全体像と流れ

離職票を受け取ったら、ハローワークで失業手当の受給手続きを進めます。主な流れは、求職の申し込み、受給資格の決定、雇用保険受給者初回説明会への参加、そして失業の認定です。
これらのステップを経て、失業手当が支給されます。各段階で必要な書類を漏れなく準備することが大切です。

離職票以外に準備すべき書類一覧

ハローワークでの手続きには、離職票の他に以下の書類が必要です。

  • マイナンバーが確認できる書類(マイナンバーカード、通知カードなど)
  • 身元確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 最近撮影された顔写真2枚(縦3.0cm×横2.5cm)
  • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

これらの書類が一つでも欠けると手続きができない場合があるので、事前にチェックリストで確認しましょう。

手続きをスムーズに進めるための準備と注意点

ハローワークでの手続きをスムーズに進めるには、必要な書類を事前に全て揃えることが最も重要です。また、混雑を避けるため、時間に余裕を持って訪問し、不明な点は遠慮なく窓口の職員に質問しましょう。
求職活動の相談も同時に行えるため、次の仕事探しを効率的にスタートできます。

離職票に関するよくある質問と注意点

失業手当の受給額はどう決まる?具体的な計算方法

失業手当の「基本手当日額」は、離職前6ヶ月間の賃金総額から算出される「賃金日額」に、離職時の年齢や賃金日額に応じた「給付率」(50~80%)を掛けて決定されます。
例えば、45歳以上60歳未満で賃金日額が5,110円~12,840円の場合、給付率は50~80%(2025年8月時点)となり、基本手当日額は2,555円~6,420円です。

2025年最新情報!マイナポータルでの受け取り方法

デジタル化の進展に伴い、2025年1月からは、マイナポータルを通じて離職票を受け取ることが可能になります。これにより、郵送を待つことなくオンラインでスピーディーに情報を確認できます。
マイナンバーカードとマイナポータルへの登録が必要ですが、紛失リスクの軽減や手続きの効率化に繋がる便利なサービスです。

トラブルを避けるために知っておきたいこと

離職票が届かない場合や、離職理由に食い違いがある場合は、早めに会社やハローワークに相談しましょう。特に離職理由の食い違いは失業手当の受給に大きく影響するため、異議申し立て欄を適切に活用し、具体的な証拠と共に説明することが重要です。
疑問や不安があれば、積極的に相談してトラブルを未然に防ぎましょう。