概要: 魅力的な志望動機を作成するために、基本の文章構成から「弊社」「貴社」の使い分け、ホームページからの引用の可否まで、網羅的に解説します。文字数オーバーやNG例にも触れ、面接で自信を持って伝えられるまとめ方をお伝えします。
【例文あり】志望動機を魅力的に!文章構成と書き方
就職・転職活動において、採用担当者が最も注目する項目の一つが「志望動機」です。単に「御社で働きたい」という気持ちを伝えるだけでなく、なぜその企業でなければならないのか、入社後にどう貢献したいのかを具体的に示すことで、あなたの魅力が伝わります。本記事では、政府機関・公的機関の最新情報を基に、志望動機を魅力的に書くための文章構成やポイント、さらにはよくある疑問や面接対策までを詳しく解説します。
志望動機、何から書く?基本の文章構成
採用担当者が知りたい「3つのポイント」
企業が志望動機を通じて確認したいのは、主に以下の3点です。第一に、「志望度の高さ」。数ある企業の中からなぜこの会社を選んだのか、その熱意や本気度が問われます。
第二に、「企業とのマッチング」。あなたの価値観、スキル、キャリアプランが、企業の文化や求める人物像と合致しているかを見極めます。企業は、長く活躍してくれる人材を求めているため、ミスマッチは避けたいと考えます。
第三に、「仕事へのモチベーション」。入社後に意欲的に業務に取り組み、成長してくれるかという将来性です。厚生労働省の調査によると、若年正社員の採用選考では、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」「マナー・社会常識」などが特に重視される傾向にあります。
これらの要素は、志望動機を通じて効果的にアピールすることが可能です。単に経験を羅列するのではなく、これらのポイントと自身の経験を結びつけて語ることで、採用担当者はあなたの入社後の活躍を具体的にイメージできるようになります。
出典:厚生労働省
説得力を生む「PREP法」を基本とした構成要素
魅力的な志望動機を作成するためには、論理的な構成が不可欠です。ビジネス文書の基本であるPREP法(Point-Reason-Example-Point)を意識すると、分かりやすく説得力のある文章が書けます。
具体的には、以下の4つの要素を盛り込みましょう。
- 結論(志望理由):まず「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に述べます。採用担当者は多くの書類に目を通すため、冒頭で結論を提示することで、あなたの主張を素早く理解してもらえます。
例:「〇〇という点に魅力を感じ、貴社を志望いたします。」 - 志望理由の根拠となるエピソード:結論に至った具体的な経験やエピソードを伝えます。これはあなた自身の言葉で語ることで、オリジナリティと説得力が増します。単なる事実だけでなく、その経験から何を得て、どう考えたのかを明確にすることが重要です。
例:「〇〇という経験から、〇〇の重要性を実感しました。」 - 企業への共感・魅力:その企業ならではの魅力や、企業理念・事業内容への共感を具体的に伝えます。どの企業にも当てはまるような抽象的な内容ではなく、「なぜこの企業でなければならないのか」を明確にすることが、他の応募者との差別化に繋がります。
- 入社後の貢献・実現したいこと(将来像):入社後にどのように貢献できるか、どのような仕事を通じて成長していきたいかなど、具体的な目標や将来像を伝えます。企業が求める人物像を理解し、自身の能力や強みがどのように活かせるかを示すことで、入社後の活躍を具体的にイメージさせられます。
例:「〇〇という経験から、入社後も〇〇として貢献できると考えております。」
この構成に沿って書くことで、あなたの志望動機は一貫性があり、論理的で分かりやすいものとなります。
応募企業に響く!「なぜこの会社なのか」を明確にするアプローチ
志望動機で最も重要なのは、「なぜこの会社なのか」を明確にすることです。これは「企業への共感・魅力」と「入社後の貢献・実現したいこと」のパートで特に力を入れるべき点です。
まず、企業への共感を示す際には、企業のホームページやIR情報、ニュースリリースなどを徹底的に調べ、具体的な事業内容、企業理念、ビジョン、社会的貢献活動などを深く理解することが大切です。その上で、「どこに」「なぜ」共感したのかを具体的に説明し、自身の経験や価値観と結びつけましょう。「貴社の〇〇というプロジェクトに感銘を受け、私の〇〇の経験が活かせると思い志望しました」といった形で、具体的な事例を挙げると説得力が増します。
次に、入社後の貢献については、企業が抱える課題や業界の動向を理解した上で、あなたのスキルや経験がどのように活かせるかを具体的に提案します。漠然と「頑張ります」と述べるのではなく、「私の〇〇の経験は、貴社の△△部門の効率化に貢献できると考えております」のように、具体的な貢献イメージを示すことが重要です。また、自身の成長意欲やキャリアプランを企業が提供する機会と結びつけ、「貴社で〇〇に取り組み、将来的に△△を実現したい」と語ることで、入社への本気度と長期的な視点をアピールできます。
これらのアプローチにより、採用担当者はあなたが企業を深く理解し、具体的な貢献意欲を持っていることを認識し、高い評価に繋がるでしょう。
「弊社」「貴社」使い分け、ホームページ引用までOK?
書面と面接で使い分け!「貴社」と「御社」の正しい用法
ビジネスシーンにおける敬語の使い分けは、社会人としての基本マナーであり、志望動機においても重要です。特に「貴社」と「御社」の使い分けは、多くの応募者が迷うポイントですが、非常にシンプルです。
原則として、書面で応募する際は「貴社」を使用します。履歴書やエントリーシート、送付状などで企業名を記載する際には、「貴社」と表記するのが適切です。一方、面接など口頭で企業名を述べる際は「御社」を使います。これは、音便で発音しやすい「御社」が口頭表現として定着しているためです。
この使い分けを誤ると、採用担当者に「基本的なマナーが身についていない」という印象を与えかねません。厚生労働省の調査でも、採用選考で「マナー・社会常識」が重視される傾向が示されているため、細部にまで気を配ることが重要です。適切な言葉遣いは、あなたの丁寧さや常識力をアピールする機会となります。
面接練習の際には、志望動機を口に出して練習し、「御社」が自然に使えるように準備しておきましょう。また、応募書類の最終確認では、必ず「貴社」が正しく使われているかを確認する癖をつけることをお勧めします。
出典:厚生労働省
企業の情報を効果的に活用するリサーチ術
説得力のある志望動機を作成するためには、深い企業理解が不可欠です。単に企業の知名度や漠然としたイメージだけで志望動機を語っても、採用担当者には響きません。徹底した企業研究を通じて、「なぜこの企業でなければならないのか」というあなた独自の理由を見つけ出すことが重要です。
企業研究においては、まず企業の公式ホームページを隅々まで確認しましょう。特に、「企業理念」「事業内容」「トップメッセージ」「IR情報」「CSR活動」「採用情報」といったページは必ず目を通すべきです。IR情報からは企業の業績や将来性、CSR活動からは企業の社会貢献への姿勢が伺えます。
さらに、企業のプレスリリースやニュース記事、業界レポートなども参考にすると、企業の現状や業界内での立ち位置、今後の展望をより深く理解できます。これらの情報をただ羅列するのではなく、そこから何を感じ、自身の経験やスキル、キャリアプランとどのように結びつくのかを考えることが重要です。
例えば、「貴社の〇〇事業における△△の取り組みに感銘を受けました。私の✕✕の経験を活かし、この事業の一員として貢献したいと考えております」といった形で、具体的な情報とあなた自身の考察、貢献意欲を組み合わせることで、志望動機に厚みと説得力を持たせることができます。深い企業理解は、あなたの志望度の高さを何よりも雄弁に物語るでしょう。
公的機関のデータで説得力アップ!
志望動機をより客観的かつ説得力のあるものにするためには、公的機関が公開しているデータを活用するのも有効な手段です。業界全体の動向や社会情勢、政策に関する情報を踏まえることで、あなたの視野の広さや深い思考力をアピールできます。
例えば、厚生労働省の資料からは、労働市場の現状や特定の業界における人材ニーズ、働き方改革に関する情報などを得ることができます。これを参考に、「貴社が注力している〇〇分野は、厚生労働省が提唱する△△の推進に合致しており、社会的な意義も大きいと感じています」といった形で、企業の取り組みと社会的な流れを結びつけて語ることが可能です。これにより、あなたは単に企業に興味があるだけでなく、その企業の社会的役割や将来性まで見据えていることを示せます。
また、国税庁や総務省などの政府機関を志望する場合、これらの機関の採用情報には、求められる人物像や資質が具体的に示されています。例えば、国税専門官では論理性、粘り強さ、対人対応力などが重視されるため、これらの自身の強みを活かした志望動機が有効です。
「総務省の〇〇政策に深い関心があり、私の△△の経験を活かし、国民生活に貢献したいという強い責任感を持っております」のように、公的機関が求める「熱意、責任感、誠意」と、自身の能力を結びつけることで、より具体的に貢献意欲をアピールできます。公的機関の情報を活用することで、あなたの志望動機はより客観的な根拠に裏打ちされたものとなり、採用担当者に深い印象を与えるでしょう。
出典:厚生労働省、国税庁、総務省
志望動機を効果的にまとめるコツとNG例
採用担当者を惹きつける「5つの作成ポイント」
採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせる志望動機には、いくつかの共通するポイントがあります。以下に、特に重要な5つの点を挙げます。
- 結論から書く:先に述べたように、読み手が内容を素早く理解できるよう、冒頭で最も伝えたいことを述べましょう。
- 具体性を持たせる:抽象的な表現は避け、具体的なエピソードや経験を交えることで、あなたの言葉に説得力が増します。「頑張ります」よりも「〇〇の経験から△△のスキルを身につけ、貴社の✕✕に貢献したい」の方が具体的です。
- 独自性を出す:他の応募者と同じような内容では印象に残りません。あなた自身の言葉で、オリジナリティのある内容を作成することが重要です。そのためには、自己分析と企業研究を徹底し、あなたならではの接点を見つけることが不可欠です。
- 企業研究をしっかり行う:企業の事業内容、理念、求める人物像などを深く理解し、それに沿った内容でアピールしましょう。表面的な情報だけでなく、その企業の強みや課題、将来性までを把握することで、志望度の高さを伝えられます。
- 自己分析を深める:自身のキャリアプラン、強み、経験などを整理し、企業との接点を見つけることが大切です。厚生労働省が提供するジョブ・カードなどを活用することで、自身の強みやキャリアの棚卸しを客観的に行うことができ、志望動機に活かせます。
これらのポイントを意識することで、あなたの志望動機はより魅力的で、採用担当者の心に響くものとなるでしょう。
出典:厚生労働省
絶対に避けたい!志望動機の「NG例」とその理由
どんなに熱意があっても、書き方を間違えるとマイナス評価に繋がりかねません。以下に、避けるべきNG例とその理由を解説します。
- 使い回し:他の企業に提出した志望動機をそのまま使い回すのは絶対に避けましょう。企業名は変更しても、内容がその企業固有のものでなければ、採用担当者にはすぐに見抜かれます。これは企業への志望度が低いと判断され、企業研究不足を露呈することになります。
- 抽象的すぎる内容:「社会貢献したい」「成長したい」といった漠然とした言葉だけでは、具体性がなく、説得力に欠けます。具体的にどのような形で社会貢献したいのか、どう成長したいのかを述べなければ、あなたの本気度は伝わりません。
- 企業への貢献が不明確:「貴社に魅力を感じました」で終わってしまうのはNGです。入社後にあなたがどのように企業に貢献できるのか、どのような価値を提供できるのかが書かれていなければ、採用するメリットが伝わりません。
- 企業理念の丸写し:企業のホームページから企業理念や事業内容をただ引用するだけでは、あなたの意見や考察が含まれていないため、評価されません。重要なのは、その理念や内容に対し、あなたがどう共感し、どのように貢献したいと考えているのかを自身の言葉で語ることです。
- 待遇面ばかり強調:「給与が高いから」「福利厚生が充実しているから」といった待遇面だけを志望理由にするのは、企業の利益や成長への貢献意欲が見えず、良い印象を与えません。
これらのNG例を避け、企業への深い理解と、自身の強みや貢献意欲を具体的に示すことで、あなたの志望動機は採用担当者に高く評価されるでしょう。
経験と企業のニーズを結びつける「貢献力アピール術」
志望動機において、単にあなたの経験やスキルを列挙するだけでは不十分です。重要なのは、その経験やスキルが、応募する企業のどのようなニーズや課題に合致し、どのように貢献できるのかを具体的に示すことです。これを「貢献力アピール術」と呼びます。
まず、企業の現状と未来について深く理解しましょう。企業の事業戦略、業界での立ち位置、市場での課題、募集職種の役割などを分析します。その上で、あなたのこれまでの経験や培ってきたスキルが、その企業のどのような業務やプロジェクトで活かせるのか、具体的なイメージを描きます。
例えば、「前職で培ったデータ分析スキルを活かし、貴社の〇〇部門で市場トレンドの予測精度を高め、新たな戦略立案に貢献したいと考えております」といったように、あなたのスキルが具体的な成果にどう繋がるかを述べます。抽象的な「コミュニケーション能力」ではなく、「チームメンバー間の意見調整を通じてプロジェクトを成功させた経験があり、貴社の部門横断的なプロジェクトでその力を発揮したい」といった形で、具体的なエピソードを交えながら語ることで、より説得力が増します。
さらに、企業が求める人物像を意識し、自身の強みがその人物像にどう合致するかを説明することも有効です。あなたの「強み」と企業の「求める人物像」そして「貢献できる具体的な業務」を三位一体で結びつけることで、採用担当者はあなたが即戦力となり得る人材であると確信し、入社後の活躍を具体的にイメージできるでしょう。
志望動機、文字数オーバーは減点?
適切な文字数の目安と、空欄の「8割以上」の法則
志望動機を作成する際、文字数に関する疑問はつきものです。履歴書やエントリーシートに文字数指定がある場合は、必ずその指示に従うことが絶対条件です。指定された文字数を大幅に超えたり、逆に少なすぎたりすると、指示に従えない、あるいは熱意が不足していると判断される可能性があります。
もし文字数指定がない場合、一般的には200字から300字程度を目安にまとめると良いとされています。これは、採用担当者が短時間で内容を把握しやすく、かつあなたの熱意や具体性を伝えるのに十分な文字数だからです。
また、履歴書やエントリーシートの記入欄が設けられている場合、空欄の8割以上を埋めるように心がけましょう。記入欄の余白が多すぎると、「書くことがないのか」「志望度が低いのではないか」といったネガティブな印象を与えかねません。逆に、枠いっぱいにびっしりと書きすぎるのも、要約力がないと判断される場合があります。
大切なのは、指定された枠の中で、伝えたい情報を簡潔かつ効果的に表現する能力です。文字数制限は、あなたの情報整理能力や表現力を測る基準の一つでもあります。適切な文字数で、最も魅力的な志望動機を作成できるよう、推敲を重ねましょう。
限られた文字数で「伝えたいこと」を凝縮するテクニック
文字数制限がある中で、志望動機を効果的に伝えるためには、内容を凝縮するテクニックが求められます。すべての情報を詰め込もうとするのではなく、最も重要なメッセージに焦点を当て、それを裏付ける具体例を厳選することが鍵となります。
まず、前述した「結論(志望理由)」「根拠となるエピソード」「企業への共感・魅力」「入社後の貢献・実現したいこと(将来像)」という4つの構成要素を意識しながら、それぞれに割り当てる文字数のバランスを考えましょう。特に「結論」は冒頭で簡潔に述べ、読み手の興味を引くことが重要です。
次に、冗長な表現や重複する言葉を削り、簡潔で力強い言葉を選ぶことを心がけます。例えば、「〜であると私は考えております」を「〜と確信しております」とする、複数の形容詞を一つにまとめるなど、一文一文を磨き上げましょう。接続詞を適切に使い、文章の流れをスムーズにすることも、読みやすさにつながります。
具体例を挙げる際も、長々とした説明は避け、核となる部分だけを提示します。エピソードの中から、志望理由と直接的に結びつく最もインパクトのある部分を抽出しましょう。これにより、限られた文字数の中で、あなたの個性や貢献意欲を最大限にアピールすることができます。
推敲で見つける!「伝わる」文字数と内容の最適解
志望動機を書き上げた後、すぐに提出するのではなく、必ず時間を置いて推敲を行いましょう。推敲のプロセスは、文字数と内容の最適解を見つける上で非常に重要です。
まずは、全体を通して読んでみて、論理的なつながりに不自然な点がないか、伝えたいメッセージが明確になっているかを確認します。読み手があなたの主張をスムーズに理解できるか、第三者の視点でチェックしてみましょう。可能であれば、友人や家族などにも読んでもらい、客観的な意見をもらうのも有効です。
次に、文字数を意識しながら、表現のブラッシュアップを行います。不要な修飾語や繰り返し表現を削り、一文を短くすることで、より伝わりやすくなります。例えば、「非常に感動いたしました」を「深く感銘を受けました」に、「〜という経験を通して学ぶことができました」を「〜の経験から学びました」のように、シンプルかつ効果的な表現に置き換えられないか検討します。
また、文字数が足りないと感じる場合は、企業への共感や入社後の貢献に関する具体的なエピソードをもう少し深掘りできないか考えます。逆に、文字数が多すぎる場合は、どの情報が最も重要で、どれを削っても本質が損なわれないかを見極める作業が必要です。
この推敲を繰り返すことで、あなたの志望動機は、限られた文字数の中で最も「伝わる」内容に磨き上げられ、採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。
面接で失敗しない!志望動機のまとめ方
面接官の心を掴む!「話し方」と「熱意」の伝え方
書類選考を突破し、面接の段階に進んだら、志望動機の伝え方も書類とは異なるアプローチが求められます。面接では、あなたの「話し方」や「熱意」が、書類以上に重視されます。文字だけでは伝わらない人間性やコミュニケーション能力が評価される場だからです。
まず、書類に書いた志望動機と一貫性を持たせることが大前提です。面接官はあなたの提出書類を読み込んだ上で質問をしてくるため、話す内容に矛盾があると信頼を損ねてしまいます。書類のポイントを頭に入れつつ、それを自分の言葉で、より具体的に、そして感情を込めて語ることを意識しましょう。
話す際は、一方的に長く話し続けるのではなく、面接官の反応を見ながら、適切なアイコンタクトを心がけることが重要です。声のトーンは明るく、はっきりと、聞き取りやすい速さで話しましょう。熱意を伝えるためには、身振り手振りも有効ですが、過剰にならないよう注意が必要です。
厚生労働省の調査でも、採用選考において「コミュニケーション能力」や「マナー・社会常識」が重視される傾向にあることが示されています。あなたの話す姿勢、言葉遣い、質問への応答の仕方すべてが評価の対象となります。練習を重ね、自信を持って、あなたの熱意と人柄を面接官に伝えましょう。
出典:厚生労働省
想定質問で差をつける!「深掘り質問」への準備
面接官は、あなたの志望動機が本物かどうか、深く理解しているかを確認するために、さまざまな「深掘り質問」をしてきます。これらの質問に的確に答えることで、あなたの思考力や企業への本気度をアピールし、他の応募者と差をつけることができます。
よくある深掘り質問の例としては、以下のようなものがあります。
- 「当社の他に、どのような企業を受けていますか?」「他社と当社の違いは何だと考えますか?」
- 「志望動機に〇〇とありますが、具体的にどのような経験からそう感じましたか?」
- 「入社後、具体的にどのような仕事で貢献したいですか?」
- 「当社の事業について、他に何か知っていることはありますか?」
- 「もし希望する部署に配属されなかった場合、どうしますか?」
これらの質問に対し、事前に回答を準備しておくことが重要です。特に「他社との比較」については、応募先の企業が持つ独自の強みや特徴を明確に語れるように、企業研究を徹底しておきましょう。抽象的な回答ではなく、具体的な事例や自身の経験を結びつけて話すことで、説得力が増します。
また、あなたの志望動機に矛盾がないか、一貫性があるかどうかも確認されます。提出書類の内容と面接での回答が異なることがないよう、書類の内容を完全に頭に入れるとともに、それらをさらに深掘りする準備をしておきましょう。自信を持って論理的に答えることで、あなたの信頼性と本気度を面接官に伝えることができます。
逆質問で「入社への本気度」をさらにアピール
面接の終盤に設けられる「何か質問はありますか?」という逆質問の時間は、単なる疑問解消の場ではありません。むしろ、あなたの企業への関心の深さや入社への意欲をアピールする絶好の機会と捉えましょう。
この時間で質問をしない、あるいは「特にありません」と答えてしまうと、企業への関心が薄い、あるいは準備不足と判断されかねません。質問は、企業への深い理解と、あなた自身の貢献意欲、成長意欲が伝わる内容にするのがポイントです。
例えば、以下のような質問は効果的です。
- 「〇〇(具体的な事業やプロジェクト)について、今後の展望や、若手社員がどのように関わっていけるのか、詳しくお聞かせいただけますでしょうか?」
- 「貴社で活躍されている方に共通する特徴や、入社までに身につけておくと良いスキルなどがあれば、教えていただきたいです。」
- 「〇〇職(応募職種)で入社した場合、入社後〇年間でどのようなスキルを習得し、どのように貢献していくことを期待されていますか?」
このように、企業の事業や文化、キャリアパス、そしてあなた自身の貢献や成長意欲と結びつく具体的な質問をすることで、あなたは単なる応募者ではなく、将来の社員として企業に貢献したいという強い意志を持っていることを示せます。
逆質問は、あなたの主体性や能動性をアピールする場でもあります。事前にいくつか質問を用意し、面接の内容に応じて適切な質問を選び、積極的に活用することで、面接官に強い好印象を残し、入社への本気度をさらに高めることができるでしょう。
まとめ
よくある質問
Q: 志望動機は「弊社」「貴社」どちらを使うべきですか?
A: 面接官に直接話す場合は「貴社」、書類などで企業宛に書く場合は「弊社」を使うのが一般的です。迷った場合は、相手の呼称に合わせるのが無難です。
Q: 志望動機で企業のホームページの情報を引用しても良いですか?
A: 企業のホームページに書かれている内容をそのまま引用するのは避けましょう。あくまで参考情報として、あなたの言葉で企業への理解や共感を表現することが大切です。
Q: 志望動機が文字数からはみ出てしまいそうです。どうすれば良いですか?
A: 冗長な表現を削り、より簡潔な言葉で伝えられるように見直しましょう。どうしても伝えたい内容が多い場合は、アピールしたいポイントを絞り込むことも検討してください。
Q: 志望動機を丸暗記して面接で話すのは問題ないですか?
A: 丸暗記したものをそのまま話すと、不自然に聞こえる可能性があります。要点を理解し、自分の言葉で話せるように練習することが大切です。多少の言い間違いは気にせず、熱意を伝えましょう。
Q: 志望動機で「一つに絞る」のが難しい場合、どうすれば良いですか?
A: 複数の魅力がある場合でも、最もアピールしたい「核」となる部分を一つに絞り込みましょう。他の要素は、その核を補強する形で盛り込むと、より説得力が増します。