概要: 領収書送付状の基本的な役割から、無料テンプレートの活用方法、作成時の注意点までを解説します。また、領収書の紛失、破損、訂正、二重発行といったトラブルシューティングについても、法律やリスクと合わせて詳しく説明します。
領収書送付状の基本とトラブルシューティング:テンプレートから紛失・破損まで
領収書を送付する際に同封する送付状は、取引先への敬意を示すとともに、送付内容を明確にするための重要なビジネス文書です。ここでは、送付状の基本的な書き方、テンプレートの活用、そして紛失や破損といったトラブルシューティングについて解説します。
領収書送付状の役割と基本構成
領収書送付状の重要性と目的
領収書送付状は、単に領収書を同封するだけの書類ではありません。これは、取引先への敬意を示すとともに、送付内容を明確にするための重要なビジネス文書です。送付状を添えることで、「何の書類が」「誰から」「誰に」「いつ送られたか」が明確になり、受け取った側の混乱を防ぎます。
特に、会社の経理担当者は日々多くの書類を処理しているため、送付状があることでスムーズな書類確認と処理が可能になります。これにより、経理部門での仕分け作業が迅速に行われ、誤った処理や遅延のリスクを低減します。また、万が一郵送中に紛失や破損があった場合でも、送付状の内容と照合することで、早期の原因究明や対応に繋がる可能性があります。
送付状は単なる添え状以上の役割を果たし、ビジネスにおける信頼関係の構築や効率的な業務遂行に不可欠な要素と言えるでしょう。丁寧な送付状は、あなたのビジネスにおけるプロフェッショナリズムを示すことにも繋がり、取引先との良好な関係を維持・発展させるための礎となります。ビジネスの円滑化だけでなく、会社のブランドイメージ向上にも貢献するのです。
送付状に記載すべき基本項目
領収書の送付状には、一般的に以下の項目を記載することで、受け取る側にとって分かりやすく、かつビジネス文書としての体裁が整います。これらの要素を漏れなく記載することが、ビジネスマナーとして非常に重要です。
- 送付年月日: 送付状を作成し、投函する日付を正確に記載します。これは書類の有効性を担保する基本的な情報です。
- 送付先(宛名): 会社名、部署名、役職、担当者名を正確に記載します。「御担当者様」ではなく個人名が望ましいですが、不明な場合は「ご担当者様」でも可です。誤字脱字は厳禁で、相手に失礼のないよう確認を徹底しましょう。
- 差出人情報: ご自身の会社名、部署名、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、連絡先を明記します。これによって、受け取った側が不明点があった際にスムーズに連絡が取れるようにします。
- タイトル: 「領収書送付のご案内」「領収書送付の件」など、内容が一目でわかるような簡潔で明確なタイトルを付けます。封筒の窓から見えるように配置するなどの工夫も有効です。
- 本文: 時候の挨拶から始め、「下記の通り領収書を送付いたしましたので、ご査収ください」といった形で、送付の旨を丁寧に伝えます。簡潔で丁寧な言葉遣いを心がけ、不要な修飾語は避けましょう。相手への感謝や今後の発展を願う一文を添えることも良い印象を与えます。
- 送付内容: 本文の後に「記」と書き、「領収書 1通」のように、送付する書類名と部数を明記します。金額や対象期間を併記すると、さらに親切です。最後に「以上」で締めくくり、記載事項がこれで全てであることを示します。
これらの項目を漏れなく記載し、整然と配置することで、送付状は情報伝達の役割を最大限に果たし、双方にとって円滑なやり取りを促進します。
状況別!送付状の書き分けポイント
領収書送付状は、状況に応じて少し表現を調整することで、より効果的なコミュニケーションツールとなります。例えば、初めての取引先への送付であれば、今後の関係構築を見据え、「この度はお取引いただき誠にありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」といった丁寧な締めの言葉を添えることが重要です。これにより、良好な第一印象を与え、長期的なビジネスパートナーシップの基盤を築くことができます。
既存の取引先への送付であれば、普段の感謝の気持ちを伝える一文、「いつも大変お世話になっております。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」といった言葉を加えることで、より良好な関係を維持・強化できます。また、緊急で領収書を送付する場合や、以前の領収書に不備があり差し替えで送付するような場合は、その旨を本文中に簡潔に記載し、相手に混乱を与えないように配慮しましょう。「〇月〇日付の領収書に誤りがあったため、差し替え分を送付いたしました。大変お手数ですが、ご確認をお願いいたします」といった具体的な説明が求められます。
メールで領収書(PDFなど)を送付する際も、件名で内容を明確にし、「【〇〇株式会社】領収書送付のお知らせ(〇月分)」のように記載します。本文で添付ファイルがあること、内容、今後の対応などを簡潔に伝えることがマナーです。郵送時には、領収書が折れたり汚れたりしないよう、クリアファイルに入れてから封筒に入れる、封筒に「領収書在中」と朱書きするなどの配慮も、受け取る側の印象を良くし、丁寧な対応を心がけていることを示します。
【無料テンプレート活用】領収書送付状の作成ポイント
テンプレート利用のメリットと選び方
領収書送付状をゼロから作成するのは、時間と労力がかかる作業です。特にビジネス文書に不慣れな場合、適切な書式や表現を選ぶことに悩むこともあるでしょう。そこで大いに役立つのが、無料で利用できるテンプレートです。テンプレートを利用する最大のメリットは、作成時間の効率化とヒューマンエラーの削減にあります。事前にプロの目線で作成されたテンプレートを使うことで、記載漏れを防ぎ、ビジネスマナーに沿った正確かつ丁寧な送付状を簡単に作成できます。これにより、業務の標準化が図られ、誰が作成しても一定の品質を保つことが可能になります。
テンプレートを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。まず、Word形式など、自分が使い慣れたソフトウェアで編集できる形式であること。柔軟なカスタマイズ性があるかを確認しましょう。次に、シンプルなデザインで、必要に応じて会社のロゴなどを挿入できるスペースがあるか確認することも重要です。企業イメージを損なわない、プロフェッショナルなデザインを選びましょう。
また、インターネット上には「弥生」「マネーフォワード クラウド」「TOKIUM」といった主要な会計・経費精算サービス提供会社のウェブサイトでも、無料で多様なテンプレートが提供されています。これらは経理業務の専門家が監修していることが多く、安心して利用できます。これらのテンプレートを上手に活用すれば、質の高い送付状を短時間で作成でき、コア業務に集中する時間を確保できます。
テンプレートをカスタマイズする際の注意点
無料テンプレートは非常に便利ですが、ダウンロードしたものをそのまま使用するのではなく、必ず自社の情報や送付する内容に合わせてカスタマイズする必要があります。このカスタマイズ作業を怠ると、かえってビジネス上の不手際として、相手に悪い印象を与えかねません。
最も重要なのは、日付、送付先(宛名)、差出人情報、送付内容の4点を最新かつ正確な情報に更新することです。テンプレートにはサンプルデータが入力されていることが多いため、それを自分の情報に置き換えることを忘れないでください。特に、宛名間違いや日付の古いままの送付状は、相手に失礼な印象を与え、信頼を損ねる原因となります。
テンプレートによっては、一般的な定型文が記載されていますが、可能であれば、取引先の状況やこれまでの関係性を考慮した一言を添えることで、より丁寧で人間味のある送付状になります。例えば、過去の会話やプロジェクトに触れることで、相手への配慮を示すことができます。カスタマイズ後は、必ず誤字脱字がないか、レイアウトが崩れていないかなど、最終的なチェックを行いましょう。印刷する前に一度プレビューを確認する習慣をつけると安心です。また、会社の規定のフォントやロゴの使用が義務付けられている場合は、それに従って変更することも忘れてはなりません。テンプレートはあくまでベースであり、最終的な品質はあなたの確認作業にかかっています。
無料テンプレートの入手先と活用事例
領収書送付状の無料テンプレートは、様々な場所で入手可能です。前述の通り、「弥生」「マネーフォワード クラウド」のような会計ソフトの公式ウェブサイトでは、会計業務に関連する文書テンプレートが豊富に提供されています。これらは、経理業務の専門家が監修しているため、法的な要件も踏まえており、安心して利用できます。
また、「テンプレートBANK」や「ビジネス書式テンプレート集」といったビジネス文書専門サイトでも、多種多様なフォーマットが公開されています。シンプルなものから、会社のロゴを挿入できるデザイン性の高いもの、メール送付用まで、目的に合わせて選べます。これらのサイトでは、WordだけでなくExcelやPDF形式のテンプレートも提供されていることが多く、自身の環境に合わせて選択肢が広がります。
無料テンプレートの具体的な活用事例としては、以下のようなケースが挙げられます。
- 定期的な領収書送付: 毎月発生する請求業務において、テンプレートを使用することで、毎回ゼロから作成する手間を省き、作業時間を大幅に短縮できます。ルーティンワークの効率化に貢献します。
- 大量の領収書送付: 複数の取引先に一斉に送付する場合でも、テンプレートをベースにすることで、内容の均一性を保ちながら効率的に処理できます。誤記入のリスクも低減します。
- 新人教育: 新しい担当者が送付状を作成する際、テンプレートがあることで、ビジネスマナーに沿った文書作成のガイドラインとして機能します。教育コストの削減にも繋がるでしょう。
- 緊急時の対応: 急ぎで送付状が必要になった際も、すぐにテンプレートをダウンロードしてカスタマイズすることで、迅速に対応できます。
これらのテンプレートを上手に活用することで、領収書送付業務の負担を軽減し、よりスムーズでプロフェッショナルなビジネス運営に貢献するでしょう。
個人事業主・フリーランス必見!領収書送付状の注意点
信頼性向上のための送付状活用術
個人事業主やフリーランスにとって、一つ一つの取引は自身のブランドイメージに直結します。領収書送付状は、単なる事務処理の一部ではなく、クライアントに対する丁寧な姿勢やプロフェッショナリズムを示す絶好の機会です。個人の信頼がビジネスの成果に直結するため、細部にまで気を配ることが非常に重要となります。例えば、手書きの一言「この度も誠にありがとうございました。今後とも精一杯努めさせていただきます。」といったメッセージや、今後の協力関係を期待する言葉を添えることで、機械的なやり取りに温かみを加え、相手に好印象を与えることができます。
特に、初めてのクライアントや重要な取引先への送付時には、送付状の有無やその内容が、その後の信頼関係構築に大きく影響することもあります。単に領収書を封筒に入れるだけでなく、心を込めて作成された送付状は、あなたのビジネスの信頼性を高め、長期的な関係性へと繋がる可能性を秘めています。これは、単発の取引で終わらせず、継続的なビジネスチャンスを創出する上でも欠かせない要素です。
領収書の内容だけでなく、それを包む送付状にも配慮することで、「この人とまた仕事をしたい」と思わせるような、細やかな気遣いを表現することができます。例えば、取引内容に合わせた具体的な感謝の言葉を入れるだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。
経理処理をスムーズにするための工夫
個人事業主やフリーランスは、自身の経理処理だけでなく、クライアント側の経理処理にも配慮することで、双方にとってスムーズな取引が実現します。領収書送付状で送付内容を明確にすることは、相手の経理担当者が書類を仕訳する際の大きな助けとなります。相手の業務負担を軽減することは、あなたの評価にも繋がるでしょう。
例えば、「〇月分の〇〇(プロジェクト名)に関する領収書」といった具体的な記載を加えることで、何の費用に対する領収書であるかが一目瞭然となり、担当者の確認作業の手間を省くことができます。また、送付状に記載する領収書の日付や金額が、実際の領収書と一致しているか、発行元の情報が正確かなど、基本的な情報の確認も怠らないようにしましょう。金額や日付の不一致は、相手方の経理処理を混乱させ、問い合わせが発生する原因となります。
将来的には、自身の経理処理の効率化だけでなく、取引先とのデータ連携をスムーズにする上で、領収書の電子化やクラウド型の経費精算システムの導入を検討することも非常に有効な手段です。ペーパーレス化は、物理的な保管の手間や紛失のリスクを低減させるだけでなく、検索性の向上にも寄与し、必要な領収書をいつでも素早く見つけられるようになります。これは、個人事業主の多忙な業務をサポートし、確定申告時の手間も大きく削減するでしょう。
郵送・メール送付時のセキュリティとマナー
領収書を送付する際には、その方法(郵送かメールか)に関わらず、セキュリティとマナーに細心の注意を払う必要があります。領収書には金額や取引内容といった重要な情報が含まれるため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが求められます。
郵送で送る場合、領収書は折り曲げずにクリアファイルに入れ、封筒に「領収書在中」と朱書きするなど、内容が外部に漏れないよう、また大切に扱われるよう配慮することが重要です。封筒の宛名も正確に記載し、切手の貼り方一つにも注意を払うことで、プロフェッショナルな印象を与えます。厚手の封筒を使用したり、重要書類用の封筒を選ぶことも検討しましょう。
メールで領収書(PDFなど)を送付する際は、以下の点に特に注意しましょう。
- 件名: 「【〇〇株式会社】領収書送付のお知らせ(〇月分)」のように、内容と差出人がすぐにわかるようにし、迷惑メールと誤認されないような配慮が必須です。
- 添付ファイル: PDF形式で添付し、必要であればパスワードを設定する。パスワードは別のメールや電話で送付するなど、添付ファイルと異なる経路で通知することで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。
- 本文: 簡潔に送付の旨を伝え、添付ファイルの内容を明記するだけでなく、「パスワードは別途ご連絡いたします」といった補足情報も忘れずに記載しましょう。
- 宛先確認: 個人情報や取引情報が含まれるため、不特定多数の目に触れないよう、送信前に宛先(To, CC, BCC)を何度も確認してください。誤送信は重大な情報漏洩に繋がります。
これらの細やかな配慮が、あなたのビジネスにおける信頼性をさらに高めることにつながり、クライアントとの健全な関係性を築く上で不可欠です。
【困った!】領収書を紛失・破損・濡らしてしまったら
領収書紛失時の基本対応フロー
領収書は取引の証明となる非常に重要な書類であり、紛失した場合は、適切な経費精算や税務申告に支障をきたす可能性があります。もし領収書を紛失してしまったら、まずは落ち着いて、紛失した可能性のある場所を徹底的に探すことから始めましょう。鞄の中、デスクの引き出し、財布の中、あるいは過去のファイルなどを一つ一つ丁寧に確認してください。どこかで保管されている可能性も十分にあります。この段階で諦めずに探し続けることが重要です。
それでも見つからない場合は、発行元に再発行を依頼するのが一般的な対応です。ただし、領収書の再発行は法的に義務付けられているわけではないため、発行元が応じない可能性も考慮に入れる必要があります。再発行を依頼する際は、丁寧な言葉遣いを心がけ、紛失してしまったことへのお詫びと、再発行をお願いする旨を明確に伝えましょう。急な依頼で相手に負担をかけることになるため、謙虚な姿勢が大切です。状況によっては、再発行手数料が発生する場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
発行元によっては、再発行日ではなく、元の領収書と同じ日付を記載し、「再発行」の旨を明記して発行してくれる場合があります。この「再発行」の明記は、税務調査時に二重請求などの不正を疑われるリスクを防ぐ上で非常に重要です。もし発行元が再発行に応じない場合は、代替書類での対応を検討するなど、次のステップに進む準備もしておきましょう。紛失が判明した時点で早めに手を打つことが、問題を大きくしないための鍵です。また、再発行を依頼する際には、元の取引の具体的な情報(日付、金額、内容など)を正確に伝えることで、発行元の手間を軽減できます。
再発行が難しい場合の代替書類と対処法
発行元が領収書の再発行に応じない場合や、再発行が間に合わない緊急時、あるいはそもそも再発行が不可能な状況(例えば、閉店してしまった店舗や、発行元との連絡が取れない場合など)に直面した場合は、代替となる書類で対応することを検討します。最も一般的な代替書類としては、レシートやクレジットカードの利用明細、銀行の振込明細などが挙げられます。これらは、支払いがあったことを客観的に証明できるため、領収書と同等と見なされる場合があります。これらの書類には、日付、金額、支払先、そして取引内容が記載されていることが重要です。
これらの書類もない場合は、自身で「出金伝票」を作成する方法があります。出金伝票には、日付、金額、支払先、支払いの内容(用途)、そして「領収書を紛失したため」といった領収書がない具体的な理由を詳細に記載します。加えて、可能な限り、その取引があったことを裏付ける証拠(例えば、会議の議事録、出張報告書、メールのやり取り、購入した商品の写真など)を添付することで、信憑性を高めることができます。出金伝票だけでは不十分と判断されることもあるため、裏付けとなる証拠は非常に重要です。
ただし、これらの代替書類や出金伝票が、必ずしも税務署に認められるとは限りません。特に金額が大きい場合や頻繁に発生する場合は、事前に税理士や管轄の税務署に相談し、適切な対応を確認することをおすすめします。税務上のリスクを最小限に抑えるためにも、専門家の意見を仰ぐことが賢明です。また、紛失が複数回にわたる場合は、管理体制に問題があると見なされる可能性もあります。何よりも、普段から領収書を大切に保管し、紛失のリスクを最小限に抑えることが、最も確実な対策であると言えます。電子帳簿保存法の活用も有効な手段です。
破損・汚損・濡らしてしまった時の対策
領収書を紛失するだけでなく、物理的に破損したり、汚してしまったり、水に濡らしてしまったりすることもあります。このような場合も、まずは「記載内容が読み取れるか」が最も重要なポイントになります。日付、金額、発行元、但し書き(購入内容)などが判読不能であると、領収書としての効力を失う可能性が高まります。重要な情報が消えていないか、慎重に確認しましょう。
もし水に濡れてしまった場合は、インクが滲まないよう、決して擦らず、優しく水分を拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。ドライヤーなど高温の熱を加えると、紙が変質したり、文字が消えてしまったりする可能性があるので避けてください。完全に乾いた後、破損が進まないように透明テープなどで補強することも検討しますが、文字の上に貼ると後から判読が難しくなる可能性があるので注意が必要です。読み取り可能であれば、スキャンして電子データとして保存することも有効です。
破損がひどく、一部が欠損している場合や、インクが完全に滲んで内容が読み取れない場合は、紛失時と同様に発行元に再発行を依頼するか、代替書類(レシート、クレジットカード明細など)で対応することを検討します。再発行が難しい場合は、状況を写真に撮って記録しておくことも、後々経理処理を行う上で役立つことがあります。例えば、破損状況を具体的に写真に残し、それに紐づく経費精算書や出金伝票を作成します。
何らかの事情で領収書が不完全な状態になった場合でも、それを補完する情報(取引内容、日付、金額などがわかるメモや証拠)を合わせて保管しておくことで、税務調査時などに説明責任を果たすことができます。例えば、メールのスクリーンショットや、商品やサービスの購入履歴画面なども有効な証拠となり得ます。重要なのは、その支出があったことを客観的に証明できることです。日頃から領収書の取り扱いには注意し、保管環境も整えることが大切です。
領収書の二重発行・使いまわしはNG!法律とリスクを解説
二重発行・使いまわしが招く法的リスク
領収書は、金銭の受領を証明する重要な法的文書です。そのため、その取り扱いには細心の注意が必要であり、二重発行や使いまわしは、深刻な法的リスクを招く行為であり、絶対に行ってはなりません。意図的でなくても、誤って同じ取引に対して二度領収書を発行したり、あるいは不適切に再利用したりすることは、脱税や横領といった犯罪行為に繋がりかねず、企業や個人の信用を著しく損ねる可能性があります。
例えば、発行側が二重発行をしてしまうと、相手方が不正に経費を水増し計上する手助けをしてしまうことになります。これは、場合によっては共謀と見なされ、発行側も税法上の責任を問われる可能性があります。税務調査でこれらの事実が発覚した場合、重加算税や延滞税といった高額な追徴課税が課せられるだけでなく、社会的・倫理的な責任も問われ、会社のブランドイメージや取引先からの信頼を失墜させることになります。
受領側が領収書を使いまわして経費を二重計上すれば、それは明確な脱税行為であり、税務調査で発覚した際には、税務上のペナルティはもちろんのこと、企業の信用失墜、取引先からの信頼喪失、さらには法的措置に発展し、最悪の場合、事業停止に追い込まれる可能性も否定できません。個人事業主やフリーランスの場合、今後の活動に大きな影響を及ぼすことになります。このようなリスクを避けるためにも、領収書の適切な管理と取り扱いは、ビジネスにおける最低限のルールとして徹底されるべきです。
再発行時に「再発行」と明記する重要性
領収書の紛失や破損により再発行が必要な場合でも、その対応には細心の注意が必要です。特に、再発行された領収書には、必ず「再発行」の旨を明記することが極めて重要です。これは、二重利用による不正を防ぎ、税務処理の透明性を確保するための最も基本的なルールであり、発行元と受領側の双方に求められる責任です。
「再発行」と明記することで、同じ取引に対して複数の領収書(オリジナルと再発行分)が存在する事態を明確にし、いずれかの領収書が不適切に利用されるリスクを大幅に低減できます。これにより、発行元は、受領者がそれを悪用した場合でも、自身の過失ではないことを証明しやすくなります。税務署も、「再発行」の記載があることで、不正を疑うことなくスムーズな確認作業を行えます。この記載がなければ、二重発行の疑いをかけられる可能性が高まります。
また、再発行時の日付は、原則として元の領収書と同じ日付を記載します。これにより、実際の取引日と金銭の授受があった日が明確になり、会計期間のずれが生じることを防ぎます。もし再発行日を記載する必要がある場合は、「〇年〇月〇日再発行」といった形で併記することが推奨されます。領収書の再発行は、発行元にとっては手間であり、リスクも伴うため、安易な再発行は避け、代替案の提示なども含めて慎重な対応が求められます。発行する側も受け取る側も、このルールを厳守することが、双方の信頼を守る上で不可欠です。
領収書を適切に管理するためのシステムと習慣
領収書の二重発行や紛失、破損といったトラブルを未然に防ぐためには、日頃からの適切な管理体制と習慣が不可欠です。現代では、「電子帳簿保存法」の改正により、領収書のスキャナ保存や電子データでの保存が容易になり、紙の領収書を物理的に保管する手間が省け、紛失や破損のリスクも大幅に軽減されます。
具体的には、クラウド型の経費精算システムの導入を検討しましょう。スマートフォンアプリで領収書を撮影するだけでデータ化され、タイムスタンプが付与されるため、改ざん防止にも役立ちます。また、クラウド上で一元管理することで、いつでもどこからでも必要な領収書データにアクセスでき、経理処理の効率も飛躍的に向上します。これにより、紙の書類を探し回る時間や手間を削減し、業務の生産性を高めることができます。多くの企業や個人事業主がこれらのシステムを導入し、効率化を図っています。
紙の領収書を受け取った際は、すぐに内容を確認し、必要事項を記入(但し書きなど)、専用のファイルやケースに整理して保管する習慣をつけましょう。例えば、日付順やプロジェクト別にファイリングすることで、後からの検索が容易になります。定期的に整理整頓を行うことで、万が一の紛失時にも早期に気づき、対応することができます。また、会計ソフトと連携させることで、仕訳作業もスムーズになります。これらのシステムと習慣の確立が、領収書管理におけるリスクを最小限に抑え、安心できるビジネス環境を築く鍵となります。領収書は、お金の流れを証明する重要な証拠書類であることを常に意識し、大切に取り扱いましょう。
まとめ
よくある質問
Q: 領収書送付状とは何ですか?
A: 領収書送付状は、送付する領収書の内容や枚数、送付者・受取人情報などを記載した書類です。領収書の内容確認や、送付漏れを防ぐ役割があります。
Q: 領収書送付状のテンプレートはどこで入手できますか?
A: インターネット上で「領収書送付状 テンプレート 無料」などと検索すると、様々なサイトで無料のテンプレートが見つかります。WordやExcel形式でダウンロードできるものが多いです。
Q: 領収書を紛失してしまった場合、どうすれば良いですか?
A: まずは、領収書を再発行してもらえるか、発行元に相談してみましょう。再発行が難しい場合は、経費精算のルールを確認し、代替書類(交通機関の利用履歴、クレジットカードの明細など)で対応できるか検討してください。
Q: 領収書に名前の間違いや金額の間違いがあった場合、訂正できますか?
A: 基本的には、領収書の訂正は認められません。軽微な誤りであっても、発行元に依頼して新しい領収書を発行してもらうのが確実です。ただし、塗りつぶしや追記による訂正は、無効となる可能性が高いです。
Q: 領収書の二重発行とはどのような行為ですか?
A: 同じ取引に対して、領収書を複数回発行することです。これは不正行為とみなされ、税務上の問題や法的な罰則の対象となる可能性があります。絶対に避けるべき行為です。