無料テンプレを使ったら請求書作成が5分で終わった手順

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無料テンプレを使ったら請求書作成が5分で終わった手順

  1. はじめに:なぜ書式の標準化が必要なのか
    1. 書式管理が抱える3つの典型的課題
      1. 1. 散在するExcelファイル
      2. 2. 法的要件の変更追従
      3. 3. 属人化とミスの温床
  2. 実践:テンプレート管理の標準化手順
    1. Step1:現状の書式を棚卸し
      1. 実施内容
      2. 実際の結果
    2. Step2:標準テンプレートの選定基準
      1. チェックリスト
      2. 選定の結果
    3. Step3:テンプレート管理運用フロー
      1. 管理体制の構築
      2. 運用ルールの設定
    4. Step4:実際の効果測定(3ヶ月後)
      1. 定量的な成果
      2. 想定外の副次効果
  3. 使用したテンプレートサービスの選定理由
    1. なぜ有料SaaSではなくテンプレートサービスか
      1. 判断基準
      2. 比較検討したサービス
    2. 採用したテンプレートサービスの特徴
    3. 実際の運用での使い分け
      1. テンプレートサービスで対応している書式
      2. Excel自作を継続している書式
  4. よくある導入障壁とその対処法
    1. Q1. 「うちの会社は特殊だから汎用テンプレは使えない」
      1. 実態
      2. 対処法
    2. Q2. 「無料だと法改正に対応してないのでは?」
      1. 確認方法
      2. 実際の確認結果
    3. Q3. 「セキュリティ的に外部サービスは使えない」
      1. 対処法
    4. Q4. 「現場が反発するのでは?」
      1. 対処法
  5. まとめ:小さく始めて大きく効率化
    1. 成功のための推奨ステップ
    2. 成功のポイント
  6. よくある質問(Q&A)
    1. Excel形式でも本当に実務で使えますか?
    2. 無料だけで十分ですか?有料プランは必要ないですか?
    3. 個人事業主でも使えますか?
    4. 登録後に課金されたり、しつこい営業メールが来たりしませんか?

はじめに:なぜ書式の標準化が必要なのか

「前任者が作ったExcelファイル、どこにあるかわかりますか?」

バックオフィス業務でよく直面するこの問題。請求書、契約書、稟議書といった書式は、業務の基盤となる重要なドキュメントです。しかし多くの企業では、これらの書式が適切に管理されておらず、属人化やバージョン管理の問題を抱えています。

本記事では、実際に書式管理の標準化を実施し、月間作業時間を78%削減した経験をもとに、テンプレート管理の実践的な手順を解説します。

書式管理が抱える3つの典型的課題

1. 散在するExcelファイル

ファイルサーバーの奥深くに眠る「template」フォルダ。実際に調査したところ、請求書だけで17種類のExcelファイルが存在し、そのうち5つは2018年以前に作成されたものでした。現在実際に使われているのはわずか3種類のみ。残りは「いつか使うかもしれない」と残されたデジタルゴミでした。

各部署が独自に作成した書式、前任者から引き継いだファイル、「とりあえず保存」された旧版。これらが整理されないまま蓄積されていくことで、「どれが最新版なのか」を判断することすら困難になります。

2. 法的要件の変更追従

インボイス制度への対応、電子帳簿保存法の改正、改正民法に基づく契約書の更新。これらの法改正に対して、散在する書式を一つひとつ修正していくのは現実的ではありません。

実際、インボイス制度導入時には「登録番号欄がない請求書」が複数の部署から提出され、取引先から差し戻しが発生しました。法改正への対応が属人化していたことで、全社的な統一対応ができていなかったのです。

3. 属人化とミスの温床

担当者ごとに異なる書式を使用していると、ミスの発生確率が飛躍的に高まります。前月のファイルをコピーして使い回すことで、「前月の取引先名が残っていた」「古い振込先情報が混在していた」といったヒューマンエラーが頻発します。

こうしたミスは、確認作業の増加を招き、結果として書式作成にかかる時間をさらに延ばす悪循環を生み出します。

実践:テンプレート管理の標準化手順

Step1:現状の書式を棚卸し

実施内容

まず着手したのは、社内で使用されている書式の全体像を把握することでした。ファイルサーバー内の「template」「雛形」「フォーマット」といったキーワードでフォルダを検索し、実際に使われている書式をリストアップしました。

記録した項目は以下の通りです:

  • 書式の種類と名称
  • 最終更新日
  • 使用頻度(月間何回使われているか)
  • 作成者・管理者
  • 法的要件の充足状況

実際の結果

この棚卸しで明らかになったのは、想像以上の書式の乱立でした。請求書だけで17種類、契約書類は23種類、社内稟議書は部署ごとに異なる形式で12種類。合計で52種類の書式が存在していました。

しかし実際に月1回以上使われているものは、そのうち18種類のみ。残りの34種類は「過去に一度使ったきり」「担当者が退職して使い方がわからない」といった状態でした。

Step2:標準テンプレートの選定基準

次に、どの書式を標準として採用するか、明確な基準を設定しました。感覚や慣習ではなく、客観的な判断基準を持つことが重要です。

チェックリスト

  • 法的要件を満たしているか(インボイス対応、電子帳簿保存法対応など)
  • 必要な項目に過不足がないか
  • 印刷時のレイアウト崩れが発生しないか
  • 他部署でも使える汎用性があるか
  • セル結合が最小限に抑えられているか(データ抽出・集計の観点)
  • 数式エラーが起きにくい構造になっているか
  • 誰が見ても入力箇所が明確か

選定の結果

この基準で評価した結果、以下のように振り分けました:

  • 自作Excelを継続使用:3種類(会社独自の様式が法的に必要なもの)
  • 外部テンプレートサービスを採用:12種類(汎用的な書式)
  • 廃止:37種類(使用頻度が低い、または他の書式で代替可能)

外部テンプレートを採用した最大の理由は、法改正への追従コストの削減です。自社で全ての書式を最新の法令に合わせて更新し続けるのは、小規模なバックオフィス部門では現実的ではありません。専門家が監修し、定期的に更新されるテンプレートサービスを活用することで、この負担を大幅に軽減できました。

Step3:テンプレート管理運用フロー

管理体制の構築

標準化した書式を実際に運用するため、明確な管理体制を構築しました:

  • 管理責任者:総務部 1名(バックアップ担当も1名設定)
  • 更新頻度:四半期に1回の定期レビュー
  • 配布方法:社内ポータルサイト + ファイルサーバーの「標準書式」フォルダ
  • バージョン管理:ファイル名に更新日付を付与(例:請求書_20260115.xlsx)
  • 変更管理:変更履歴をReadmeファイルに記録

運用ルールの設定

標準化を実効性のあるものにするため、以下のルールを社内規定として明文化しました:

  • テンプレートの修正は管理者のみが実施(各部署での独自修正を禁止)
  • 新規書式が必要な場合は、管理者に申請フローを通す
  • 個別案件での一時的な修正は可だが、修正版を標準化しない
  • 法改正時は管理者が一括対応し、全部署に通知

特に重要だったのは「各部署での独自修正を禁止」という点です。善意で改善したつもりの修正が、結果として書式の乱立を招いていたためです。改善提案は歓迎しますが、実装は必ず管理者を通すことで、統一性を維持しました。

Step4:実際の効果測定(3ヶ月後)

定量的な成果

運用開始から3ヶ月後、以下の数値で効果を測定しました:

項目 導入前 導入後 改善率
書式作成時間(月間合計) 420分 90分 78%減
書式関連の問い合わせ 月32件 月5件 84%減
取引先からの差し戻し 12% 2% 83%減
ファイルサーバー使用容量 2.3GB 0.4GB 83%減

特筆すべきは、単なる時間削減だけでなく、品質面での改善も実現できた点です。差し戻し率の低下は、取引先との信頼関係維持にも貢献しています。

想定外の副次効果

数値には表れにくいですが、以下のような副次的な効果も確認できました:

  • 新人教育時間の短縮:「この書式を使ってください」と伝えるだけで済むため、OJTの負担が軽減
  • リモートワークへの対応:標準書式がポータルサイトからダウンロードできるため、在宅勤務でも困らない
  • ファイルサーバーの整理:不要な雛形を削除したことで、必要なファイルが見つけやすくなった
  • 法改正対応の一元化:管理者が更新すれば全員に反映されるため、対応漏れがなくなった
  • 部署間の情報共有:「あの部署はこういう書式を使っている」という情報が可視化された

特に新人教育への影響は大きく、新入社員が独り立ちするまでの期間が平均2週間短縮されました。

使用したテンプレートサービスの選定理由

なぜ有料SaaSではなくテンプレートサービスか

書式管理の標準化を検討する際、まず候補に上がったのは請求書作成専用のSaaSツールでした。しかし実際に要件を整理すると、当社にはオーバースペックであることが判明しました。

判断基準

  • 書式作成頻度:月10〜15回程度(毎日使うわけではない)
  • 必要機能:書式作成・PDF出力のみ(請求管理機能は既存システムで対応)
  • 費用対効果:月額3,000円 × 12ヶ月 = 年間36,000円 vs 無料
  • 導入障壁:新しいシステムの社内展開に必要な工数

特に重要だったのは「請求管理機能は不要」という点です。多くのSaaSは請求書の送付管理、入金管理、リマインド機能などを備えていますが、当社では既に別のシステムでこれらを運用していました。

比較検討したサービス

サービス種別 形式 月額費用 評価結果
A社 請求書SaaS Web入力 3,980円 × 機能過多でコスト高
B社 会計ソフト クラウド 2,680円 × 会計機能は既存システムあり
C社 テンプレート ダウンロード 無料 △ 書式が20種類程度で少ない
今回採用サービス ダウンロード 無料 ◎ 種類豊富・更新頻度高

採用したテンプレートサービスの特徴

最終的に採用したサービスは、以下の点で他と差別化されていました:

  • 書式の種類:請求書だけで10種類以上、契約書・社内書式含め3万点以上
  • 更新頻度:月次で法改正対応を実施
  • 専門家監修:税理士・弁護士・社労士による監修体制
  • Excel/Word対応:既存の業務フローを変えずに使える
  • ダウンロード型:社内サーバーで管理できるためセキュリティ面も安心

特に「ダウンロード型」である点は重要でした。Web入力型のサービスでは、取引先情報を外部サーバーに入力する必要があるため、情報セキュリティ部門からの承認が得られませんでした。ダウンロード後は完全に社内で管理できるため、セキュリティポリシーに抵触せずに導入できました。

実際の運用での使い分け

標準化後も、全ての書式をテンプレートサービスで賄っているわけではありません。適材適所で使い分けることが重要です。

テンプレートサービスで対応している書式

  • 請求書、見積書、発注書、納品書
  • 契約書(NDA、業務委託契約、売買契約など)
  • 社内稟議書、出張申請書、経費精算書
  • 議事録、報告書フォーマット
  • 採用関連書類(内定通知書、雇用契約書など)

Excel自作を継続している書式

  • 会社独自の工数管理表(業務システムと連携)
  • 特殊な集計フォーマット(マクロによる自動計算が必要)
  • システム連携が必要な帳票(CSVエクスポート機能付き)

重要なのは「全てをテンプレート化しようとしない」ことです。会社固有の業務フローに深く組み込まれている書式まで無理に標準化すると、かえって業務効率が落ちる可能性があります。

よくある導入障壁とその対処法

Q1. 「うちの会社は特殊だから汎用テンプレは使えない」

これは最も多く聞かれる反論です。実際、多くの担当者が「当社の業務は特殊だから、標準的なテンプレートでは対応できない」と考えています。

実態

しかし実際に業務を分析すると、本当に「特殊」なのは全体の20%程度です。残りの80%は業界標準や一般的な商習慣で十分対応可能です。

「特殊」だと思われている要素の多くは、実は過去の慣習や、前任者の個人的なこだわりであることが少なくありません。「昔からこうしているから」という理由だけで複雑な書式を使い続けているケースが大半です。

対処法

  • まず汎用テンプレートで3ヶ月運用してみる
  • 運用後に「本当に必要な独自項目」だけを抽出する
  • 必要最小限の項目だけをカスタマイズする
  • 「できない理由」より「できる方法」を探す姿勢で臨む

実際、当社でも「特殊だから無理」と言われていた書式の90%は、汎用テンプレートで問題なく運用できています。

Q2. 「無料だと法改正に対応してないのでは?」

無料サービスに対する不安として、「法改正への対応が遅いのではないか」という懸念がよく挙げられます。

確認方法

テンプレートサービスを選ぶ際は、以下の点を必ず確認しましょう:

  • テンプレートの最終更新日が記載されているか
  • インボイス制度、電子帳簿保存法など、最新の法令対応が明記されているか
  • 運営元が士業(税理士・弁護士など)または専門家監修を受けているか
  • 法改正時の更新通知機能があるか
  • 利用規約に「法的責任を負わない」旨の記載がないか(ある場合は注意)

実際の確認結果

今回採用したサービスでは:

  • テンプレートは月次で更新され、更新履歴が公開されている
  • 税理士監修の明記があり、インボイス制度対応済みと記載
  • 法改正情報のメール通知機能あり(登録ユーザー向け)
  • 過去の法改正対応履歴も確認できる

無料だからといって品質が低いとは限りません。むしろ、利用者を集めることでマネタイズする「フリーミアム」モデルの場合、無料版の品質を高く保つインセンティブが働きます。

Q3. 「セキュリティ的に外部サービスは使えない」

情報セキュリティポリシーが厳格な企業では、外部サービスの利用自体が制限されている場合があります。

対処法

ダウンロード型とWeb入力型の違いを理解する:

  • Web入力型SaaS:取引先情報や金額を外部サーバーに入力→セキュリティ審査が必要
  • ダウンロード型テンプレート:空のテンプレートをダウンロードし、社内で入力→機密情報は外部に送信されない

今回採用したサービスはダウンロード型のため、以下の点で情報セキュリティ部門の承認を得られました:

  • テンプレートファイル自体には機密情報が含まれない
  • ダウンロード後は完全に社内システムで管理
  • 取引先情報や金額は一切外部送信しない
  • 社内サーバー、個人PC、どちらで使用してもセキュリティリスクは変わらない

それでも不安がある場合は、情シス部門と事前に以下を確認しましょう:

  • ダウンロード元URLのセキュリティ評価
  • ファイル形式(Excel/Word)のマクロ有無確認
  • 社内セキュリティポリシーとの整合性

Q4. 「現場が反発するのでは?」

長年独自の書式を使ってきた担当者ほど、標準化への抵抗が強い傾向があります。

対処法

段階的導入のアプローチ:

  1. 第1段階(1ヶ月目):管理部門のみで試験運用
  2. 第2段階(2〜3ヶ月目):協力的な部署に展開し、フィードバック収集
  3. 第3段階(4ヶ月目以降):改善を反映した上で全社展開

いきなり「今日から全員これを使ってください」と強制するのではなく、小さく始めて成功事例を作ることが重要です。

メリットを数値で示す:

  • 「作成時間が30分→5分になりました」という具体的な数値
  • 「差し戻しがゼロになりました」という品質改善
  • 「法改正対応が自動になります」という将来の工数削減

抽象的な「効率化」ではなく、具体的な数値とメリットを示すことで、納得感が生まれます。

まとめ:小さく始めて大きく効率化

書式管理の標準化は、一見地味な取り組みに見えますが、バックオフィス業務の効率化において非常に大きなインパクトを持ちます。

成功のための推奨ステップ

  1. 個人レベルで1週間試す:まず自分の業務で使ってみる
  2. 効果を数値化する:作成時間を記録し、削減効果を測定
  3. 小規模チームで展開:3〜5名規模のチームで運用開始
  4. フィードバックを収集:使いにくい点、改善点を洗い出し
  5. 改善を反映して全社展開:準備が整ってから全社に広げる

成功のポイント

  • 完璧を目指さない:80点の標準化を今日始める方が、100点の計画を半年後に始めるより価値がある
  • 効果測定を必ず実施:数値で効果を示すことで、継続的な改善につながる
  • 無理に全部置き換えない:適材適所の使い分けが重要
  • 現場の声を聞く:トップダウンの押し付けではなく、現場の協力を得る

バックオフィス業務の効率化は、大規模なシステム導入だけが答えではありません。書式の標準化という小さな一歩から始めることで、確実に業務改善を実現できます。

月末の書式作成に時間を取られている、法改正対応に追われている、書式の属人化に悩んでいる。そんな課題を抱えているなら、まずは無料のテンプレートサービスを試してみることをお勧めします。

よくある質問(Q&A)

Excel形式でも本当に実務で使えますか?

はい、問題なく使えます。法人利用を想定したテンプレートが多数用意されており、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しています。実際に取引先からの差し戻しは3ヶ月で2%程度と、非常に低い水準を維持できています。

無料だけで十分ですか?有料プランは必要ないですか?

多くの業務は無料テンプレートで対応可能です。当社では月10〜15回の書式作成を全て無料プランで運用しています。有料プランが必要になるのは、カスタマイズ代行や個別コンサルティングが必要な場合などです。まずは無料で始めて、必要に応じて有料プランを検討する流れで問題ありません。

個人事業主でも使えますか?

問題ありません。むしろ個人事業主の方が、書式作成に時間をかけられないため、テンプレート活用のメリットが大きいと言えます。請求書、見積書、契約書など、個人事業主が日常的に使う書式は一通り揃っています。

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