【ES添削】「思います」はNG?企業に響くエントリーシートの書き方

就職活動におけるエントリーシート(ES)は、あなたの第一印象を決定づける非常に重要なツールです。多くの学生が「どう書けば企業に響くのか」「どこまで自分を表現していいのか」と悩むことでしょう。特に、言葉遣いや表現一つで、ESの印象は大きく変わってきます。

本記事では、ESで避けるべきNG表現から、企業に「会ってみたい」と思わせる効果的な書き方まで、具体的なポイントを徹底解説します。曖昧な表現を避け、自信を持ってあなた自身をアピールするための秘訣を掴み、選考突破に一歩近づきましょう!

  1. 「思います」は避けるべき?エントリーシートでNGな表現
    1. 曖昧表現が与えるマイナスな印象とは?
    2. 他にもある!ESで避けたいNGワードと表現
    3. 自信を持ってアピールするための表現テクニック
  2. 「御社」と「貴社」、使い分けに悩まない!正しい選び方
    1. 基本のルール:「御社」と「貴社」の使い分け
    2. ESで間違いやすい敬語表現の落とし穴
    3. プロフェッショナルな印象を与える言葉遣い
  3. エントリーシートで「一人称」や「口調」はどうすればいい?
    1. ESで使うべき「一人称」の正解
    2. ビジネス文書としての適切な「口調」とは?
    3. 個性を出しつつもフォーマルさを保つバランス
  4. 効果的なエントリーシートの書き方!「応募理由」や「お客様」視点で差をつける
    1. 企業が読みたくなる「応募理由」の作り方
    2. 「お客様」視点を盛り込む具体的なアプローチ
    3. 論理的で説得力のある文章構成の秘訣
  5. 【ES記入例】空欄・改行・句読点の疑問を解消!受かるESの秘訣
    1. 「空欄」がもたらす致命的な印象とは?
    2. 読みやすさを格段に上げる「改行」と「句読点」のコツ
    3. 最終チェック!誤字脱字ゼロで完璧なESに
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: エントリーシートで「思います」という表現は必ず避けるべきですか?
    2. Q: 「御社」と「貴社」はどのように使い分ければ良いですか?
    3. Q: エントリーシートで「一人称」は「私」以外は使えませんか?
    4. Q: エントリーシートの「応募理由」で、企業への貢献を具体的にどう書けば良いですか?
    5. Q: エントリーシートで改行や句読点はどのように使えば見やすくなりますか?

「思います」は避けるべき?エントリーシートでNGな表現

エントリーシートでよく使われがちな「思います」という表現。実はこれ、企業側にとってはあまり好ましくない印象を与える可能性があります。なぜ避けるべきなのか、その理由と代替表現について深掘りしましょう。

曖昧表現が与えるマイナスな印象とは?

「思います」という言葉は、断定を避ける際に用いられるため、ビジネスシーンにおいては「自信がない」「責任を伴わない」といった曖昧な印象を与えてしまうことがあります。企業はESを通じて、応募者の能力、熱意、そして入社後の活躍イメージを判断しようとしています。そのため、曖昧な表現ではなく、具体的な行動や結果に基づいた明確な表現が求められるのです。

例えば、「貴社で貢献できると思います」と書くよりも、「私の〇〇の経験を活かし、貴社の〇〇分野で〇〇に貢献できると考えます」と具体的に述べることで、あなたの自信と論理性が伝わります。曖昧な言葉は、せっかくの素晴らしい経験やスキルをぼやけさせてしまいかねません。

企業が重視するのは、あなたが何を考え、どのように行動し、どんな結果を出したのか、そしてそれが企業にどう役立つのか、という明確なストーリーです。自信を持って「~だと考えます」「~を実行しました」「~を実現できます」と言い切る姿勢が、企業に響くESには不可欠だと言えるでしょう。

他にもある!ESで避けたいNGワードと表現

「思います」の他にも、ESで注意すべきNGワードはいくつか存在します。例えば、「さまざまな」「色々」といった抽象的な表現は、具体的な内容を欠き、あなたの経験や考えの深さを伝えきれません。

また、友人と話すような「話し言葉」や「略語」も避けるべきです。ESはビジネス文書であり、フォーマルな言葉遣いが求められます。例えば、「マジで頑張りました」ではなく「真摯に取り組みました」、「バイト」ではなく「アルバイト」と記述するなど、適切な言葉を選ぶようにしましょう。誤字脱字と同様に、これらのNGワードは「注意力不足」や「丁寧さに欠ける」という印象を与えかねません。

さらに、「〜させて頂きました」のような過剰な謙譲語も、場合によっては不自然に聞こえることがあります。敬語は正しく、しかし簡潔に使うことが重要です。ESは、あなたが企業という相手に対して、どれだけ礼儀正しく、かつ効果的にコミュニケーションを取れるかを示す場でもあるのです。

自信を持ってアピールするための表現テクニック

では、どのようにすれば自信を持ってアピールできる表現になるのでしょうか。最も重要なのは、結論から先に述べ、具体的なエピソードを交えながら、論理的に分かりやすく伝えることです。

例えば、あなたの強みを述べる際、「私の強みは課題解決能力です」と結論を述べた後、「大学時代に〇〇プロジェクトで、〇〇という課題に直面しました。そこで私は〇〇というアプローチを考案・実行し、結果として〇〇%の改善を達成しました。この経験から、どのような困難な状況でも冷静に分析し、解決策を導き出すことができます」のように、具体例と成果を数字を交えて示すと説得力が増します。実績を述べる際には、具体的な数字を入れると、努力や成果が客観的に伝わりやすくなります。

また、抽象的な表現を避けるためには、五感を意識した描写や、具体的な固有名詞を用いることも有効です。誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように行ったのか、という5W1Hを意識して記述することで、読み手はあなたの経験をより鮮明にイメージすることができます。これらのテクニックを駆使し、あなたの魅力を最大限に引き出すESを作成しましょう。

「御社」と「貴社」、使い分けに悩まない!正しい選び方

エントリーシートの作成で多くの学生が迷うのが「御社」と「貴社」の使い分けではないでしょうか。どちらも企業を指す丁寧な言葉ですが、使用する場面によって明確なルールがあります。これを理解し、適切に使いこなすことで、あなたのESはよりプロフェッショナルな印象を与えるでしょう。

基本のルール:「御社」と「貴社」の使い分け

「御社」と「貴社」は、どちらも相手の会社を敬う言葉ですが、使用する場面が異なります。基本的な使い分けのルールは以下の通りです。

  • 御社(おんしゃ): 主に話し言葉で使用されます。面接、会社説明会、OB・OG訪問など、直接会話をする際に使います。音に出して「御社」と呼ぶことで、敬意を示します。
  • 貴社(きしゃ): 主に書き言葉で使用されます。エントリーシート、履歴書、お礼状、メールなど、文字として残る文書で使います。

このルールは、ビジネスシーンにおける基本的なマナーの一つです。ESは「書き言葉」で作成するため、必ず「貴社」を使用するようにしましょう。誤って「御社」を使ってしまうと、ビジネス文書の基本が理解できていない、と判断される可能性もあります。

また、企業の種類によっては、別の敬称を用いる場合があります。例えば、学校法人であれば「貴校」、病院であれば「貴院」、銀行であれば「貴行」など、状況に応じた適切な言葉を選ぶようにしましょう。

ESで間違いやすい敬語表現の落とし穴

「御社」と「貴社」の使い分け以外にも、ESの敬語表現には注意すべき落とし穴が潜んでいます。最も一般的なのは、前述の通りESのような書き言葉で「御社」を使ってしまうミスです。これは、応募者がビジネス文書の基本的なマナーを理解していないと受け取られる可能性があります。

また、過剰な敬語や二重敬語にも注意が必要です。「拝見させていただきました」のように、「拝見する」と「~させていただく」という二つの謙譲語が重なる表現は、不自然に聞こえることがあります。正しい表現は「拝見しました」で十分です。

さらに、「〜になります」という表現も、しばしば誤用されます。例えば、「私の強みは〇〇になります」ではなく、「私の強みは〇〇です」と簡潔に述べるのが適切です。「〜になります」は「〇〇が〜に変化する」という意味合いで使われることが多いため、ESのような自己紹介の場にはそぐわないことがあります。

言葉遣い一つで、あなたの印象は大きく変わります。提出前に必ず、敬語表現が適切であるか、複数回チェックすることをお勧めします。

プロフェッショナルな印象を与える言葉遣い

正しい言葉遣いは、あなたが細部に気を配る注意力と、ビジネスパーソンとしての意識を持っていることを企業に伝えます。ESは、あなたの能力や経験だけでなく、社会人としての基礎的なマナーが備わっているかを測る場でもあります。

「貴社」を適切に用いることはもちろん、句読点の使い方、改行のタイミング、ですます調の統一など、細部にまで気を配ることで、あなたのESはより洗練された印象を与えます。特に、誤字脱字は「注意力不足」と判断される大きな要因となるため、徹底的なチェックが不可欠です。

言葉遣いは、相手への敬意を表現する手段でもあります。あなたがその企業に対してどれだけ真剣であるか、どれだけ入社を熱望しているか、それはESの隅々から伝わるものです。プロフェッショナルな言葉遣いを心がけることで、「この学生は入社後もきちんとしたコミュニケーションが取れるだろう」という信頼感を企業に与え、選考通過への道を切り開くことができるでしょう。

エントリーシートで「一人称」や「口調」はどうすればいい?

ESを書く際、自分をどのように表現するか、つまり一人称や文章の口調は、読み手である採用担当者に与える印象を大きく左右します。親しみやすさも大切ですが、あくまでビジネス文書としての体裁を保つことが求められます。

ESで使うべき「一人称」の正解

エントリーシートにおいて、一人称は「私」を使用するのが最も適切で一般的です。「わたくし」も間違いではありませんが、やや堅苦しい印象を与える場合もあります。フォーマルな場では「私」が標準とされています。

絶対に避けるべきなのは、「僕」や「俺」といった日常的な一人称です。これらはESのようなビジネス文書には不適切であり、幼い印象や社会人としての自覚が足りないという印象を与えてしまいます。ESはあなたの「顔」となる文書ですので、社会人としてふさわしい言葉遣いを心がけることが大切です。

また、ES全体で一人称を統一することも重要です。途中で「私」と「わたくし」が混在するような書き方は、文章の一貫性を損ない、読みにくさにつながります。一度決めた一人称は、最後まで貫き通すようにしましょう。

「私」を使うことで、あなたは自分自身を客観的かつ礼儀正しく表現できます。この基本的なルールを守ることが、ESをプロフェッショナルに見せる第一歩となります。

ビジネス文書としての適切な「口調」とは?

ESはビジネス文書であるため、「です・ます」調(敬体)で統一するのが基本です。友人への手紙のように「だ・である」調(常体)で書くのは不適切です。

「です・ます」調で書くことで、読み手に対する丁寧さや敬意が伝わります。また、話し言葉やスラング、絵文字などは一切使用しないようにしましょう。例えば、「〜っす」のような語尾や、「めっちゃ」「ヤバい」といった表現は、ESには全くふさわしくありません。

文章のトーンとしては、堅苦しくなりすぎず、しかし礼儀正しさを保つことが重要です。自分の熱意や個性を伝えることは大切ですが、それをカジュアルな言葉遣いで表現しようとすると、かえってマイナスな印象を与えかねません。あくまで、論理的で分かりやすく、かつ敬意のこもった文章を目指しましょう。

面接では多少砕けた話し方をしても許される場面があるかもしれませんが、ESのような書面では、一度書いたものがそのまま企業の手元に残ります。細心の注意を払い、ビジネスシーンにふさわしい口調で記述することを心がけてください。

個性を出しつつもフォーマルさを保つバランス

「フォーマルな文章で個性を出すのは難しい」と感じるかもしれませんが、適切な言葉遣いを守りつつも、あなたの魅力を伝えることは十分に可能です。

個性を出すポイントは、具体的なエピソードやあなた独自の視点、熱意を盛り込むことです。例えば、志望動機で企業の製品やサービスに対する深い愛情や、あなた自身のユニークな体験を交えて語ることで、他の応募者とは一線を画すESになります。

しかし、それは言葉遣いを崩すこととは違います。同じ「です・ます」調でも、文章構成の工夫や、言葉選びのセンスによって、あなたの「人となり」を伝えることができます。例えば、比喩表現や具体的な描写を効果的に使うことで、読み手の心に残る文章を作成することが可能です。

最も大切なのは、「企業が求める人物像との合致度」を意識しながら、あなたの強みや経験を最大限にアピールすることです。ESを通して、「この学生は当社の文化にフィットし、活躍してくれるだろう」と採用担当者に思わせることができれば、個性の表現は成功したと言えるでしょう。フォーマルさを保ちながらも、あなたらしい言葉で真摯にアピールするバランス感覚が求められます。

効果的なエントリーシートの書き方!「応募理由」や「お客様」視点で差をつける

多くの応募者が集まる中で、あなたのエントリーシートが選考官の目に留まるためには、ただ事実を羅列するだけでなく、戦略的な書き方が必要です。特に、応募理由の深掘りや「お客様」視点を取り入れることは、他の応募者と差をつける大きなカギとなります。

企業が読みたくなる「応募理由」の作り方

採用担当者が最も注目する項目の一つが「応募理由」、つまり志望動機です。ここでは、「なぜこの企業でなければならないのか」というあなたの熱意と志望度を、具体的なエピソードとともに明確に伝えることが求められます。

効果的な応募理由を作成するためには、徹底した企業研究が不可欠です。企業のホームページやIR情報だけでなく、ニュース記事や業界レポート、競合他社の情報なども収集し、企業の事業内容、企業理念、求める人物像、社会における立ち位置などを深く理解しましょう。その上で、あなたの経験やスキル、キャリアプランが、どのようにその企業と結びつき、貢献できるのかを具体的に記述します。

例えば、「貴社の製品が好きだから」というだけでは不十分です。「貴社の〇〇製品の〇〇という点に感銘を受け、私自身の〇〇の経験を活かし、この製品をさらに〇〇な形で発展させたいという強い思いがあります」のように、具体的な製品名や技術に触れ、自分の能力との接点を示すことで、単なる憧れではない、強い志望動機を伝えることができます。

企業は、自社が求める人物像と応募者がどれだけ合致しているかを重視しています。あなたの応募理由が、企業の理念やビジョンとどれだけシンクロしているかを示すことで、採用担当者はあなたが入社後に活躍するイメージを具体的に持つことができるでしょう。

「お客様」視点を盛り込む具体的なアプローチ

企業が提供する製品やサービスに対する「お客様(ユーザー)」としての視点を盛り込むことは、ESに深みと説得力をもたらします。これは、単に製品が好きというだけでなく、その企業が提供する価値を深く理解していることを示す有効な手段です。

例えば、あなたがその企業のサービスを実際に利用した経験がある場合、その体験を通じて何を感じ、どのような改善点や可能性を見出したかを具体的に記述してみましょう。「貴社の〇〇サービスを〇年間利用しており、特に〇〇の機能には大きな価値を感じています。しかし、もし〇〇のような機能が追加されれば、顧客満足度はさらに向上すると考え、私自身も〇〇の経験を活かして、その実現に貢献したいです」といった表現は、単なる「顧客」ではなく、「未来のビジネスパートナー」としての視点を持っていることをアピールできます。

この「お客様」視点は、企業が重視する「論理的な文章構成と分かりやすさ」とも繋がります。自身の体験を基盤とすることで、応募理由に具体性が増し、より説得力のある内容になります。企業は、顧客のニーズを理解し、価値を提供できる人材を求めています。あなたがその一員として、どのような貢献ができるかを明確に伝えることが、他者との差別化につながります。

論理的で説得力のある文章構成の秘訣

ES全体を通して、論理的な文章構成を意識することは、採用担当者にあなたの思考力をアピールする上で非常に重要です。最も効果的なのは、結論から先に述べ、その後に具体的な根拠やエピソードを続けるという構成です(PREP法:Point→Reason→Example→Point)。

例えば、「私の強みは、困難な状況でも粘り強く目標を達成する力です(Point)。大学時代、私は〇〇プロジェクトにおいて、当初の目標達成が困難な状況に直面しました(Reason)。そこで私は、チームメンバーと協力し、〇〇という新たなアプローチを提案・実行しました(Example)。その結果、目標を〇〇%上回る成果を出すことができました(Point)」のように、明確な流れで記述することで、読み手はあなたの主張と根拠をスムーズに理解できます。

また、抽象的な表現を避け、具体的な数字や固有名詞を用いることも、説得力を高める上で不可欠です。例えば、「頑張りました」ではなく「〇〇時間をかけて分析しました」、「多くのお客様」ではなく「〇〇人のお客様」というように、定量的な情報を含めることで、あなたの努力や成果が客観的に評価されやすくなります。

さらに、一文が長くなりすぎないように適度な長さで区切り、適切な句読点と改行を心がけることで、文章全体が読みやすくなります。あなたの論理的な思考力と表現力を最大限に発揮し、選考官に「この人物は自社に必要な人材だ」と思わせるESを作成しましょう。

【ES記入例】空欄・改行・句読点の疑問を解消!受かるESの秘訣

ESの記載内容が素晴らしくても、基本的な記入ルールや体裁が整っていないと、それだけでマイナス評価を受けてしまうことがあります。空欄の扱い方から、読みやすい文章構成のための改行や句読点の使い方まで、細部にわたる注意点が、あなたのESの完成度を大きく左右します。

「空欄」がもたらす致命的な印象とは?

エントリーシートに設けられた自由記入欄や指定された文字数の項目で、空欄が多いのは非常に危険です。企業は、指定された文字数の中であなたが何を伝えたいのか、どれだけの熱意を持っているのかを判断します。

一般的に、指定された文字数がある場合、最低でも8割以上は書くことが強く推奨されます。余白が多いと、「志望意欲が低い」「書く内容がない」「自己分析が不足している」といったネガティブな印象を与えてしまいかねません。たとえ、書くべき内容に悩んだとしても、これまでの経験を深掘りしたり、企業への熱意をより具体的に記述したりするなど、工夫して可能な限り埋める努力をしましょう。

もし、どうしても書くことが見つからない場合は、あなたの個性や価値観、学生時代に最も熱中したことなど、ESの他の項目では伝えきれなかった側面を補足する内容を盛り込むことも有効です。企業はES全体からあなたの人間性やポテンシャルを読み取ろうとしています。空欄を残さず、あなたの魅力を最大限に伝える場として活用する意識が重要です。

提出前には、文字数が指定されている項目が十分に埋まっているか、必ず確認するようにしてください。

読みやすさを格段に上げる「改行」と「句読点」のコツ

どんなに内容が良いESでも、読みにくい文章ではその魅力が半減してしまいます。文章の読みやすさを左右するのが、適切な「改行」と「句読点」です。

まず、改行について。ESは手書き、またはWeb入力形式であっても、読みやすいように適度な改行を心がけましょう。2~3文に一度改行を入れることで、視覚的に文章が区切られ、情報が整理されて読みやすくなります。特にWeb入力形式のESでは、自動改行がない場合が多いため、意識的に改行キーを押して段落を調整することが重要です。

次に、句読点について。一文が長すぎると、どこで意味が区切れているのか分からなくなり、読みにくくなります。句読点を適切に使い、一文の長さを適切に保つようにしましょう。句読点は文字数に含まれることが多いので、文字数を調整する際にも意識してください。

例:

NG例:「私は大学時代に長期インターンシップに参加し、そこで営業戦略の立案から実行までを一貫して担当させていただき、目標を達成することができました。」

OK例:「私は大学時代に長期インターンシップに参加しました。そこで、営業戦略の立案から実行までを一貫して担当し、目標を達成することができました。」

これらの細かい配慮が、あなたのESを「読んでもらえる」文章に変え、選考官に好印象を与えることにつながります。

最終チェック!誤字脱字ゼロで完璧なESに

エントリーシートで最も基本的な、しかし最も重要な注意点が「誤字脱字の排除」です。誤字脱字は、それだけで「注意力不足」「仕事が雑」「丁寧さに欠ける」といった、致命的なマイナス評価につながります。

どれほど素晴らしい内容が書かれていても、たった一箇所の誤字脱字が、あなたの努力を水の泡にしてしまう可能性さえあります。企業はESを通じて、あなたがどれだけ自社を志望し、どれだけ真剣に取り組んでいるかを見ています。誤字脱字は、その真剣さを疑わせる大きな要因となるのです。

提出前に必ず、以下の方法で念入りなチェックを行いましょう。

  • 複数回読み直す: 最低でも3回は読み返しましょう。
  • 音読する: 声に出して読むことで、目で追うだけでは気づきにくい不自然な箇所や誤字脱字を発見しやすくなります。
  • 時間を置く: 一度ESを書き終えたら、数時間~一日置いてから改めて読み直すと、新鮮な気持ちで間違いを見つけやすくなります。
  • 第三者にチェックを依頼する: 友人やキャリアセンターの担当者など、他の人に読んでもらうことで、自分では気づかないミスや分かりにくい表現を発見してもらえることがあります。

誤字脱字がないかを確認することは、あなたの「丁寧さ」や「プロ意識」を示す最後のチャンスです。細部までこだわり、完璧なESで自信を持って応募しましょう。