1. 履歴書送付状(添え状)の基本と重要性
    1. 送付状とは?役割と目的
    2. なぜ送付状が必要なのか?採用担当者の視点
    3. 送付状が与える印象とメリット
  2. 履歴書送付状の基本項目と例文
    1. 送付状に記載すべき必須項目
    2. 状況別例文とポイント
    3. NG例と注意すべき表現
  3. 履歴書送付状の作成方法(手書き・メール)
    1. パソコン作成・手書きの選び方とコツ
      1. 【パソコン作成のコツ】
      2. 【手書きの場合(稀なケース)】
    2. メールで送る場合の件名・本文のポイント
      1. 【件名】
      2. 【本文】
    3. 添付ファイルのセキュリティとマナー
  4. 履歴書封筒の選び方・マナーと郵送・手渡し方法
    1. 適切な封筒の選び方と宛名書き
    2. 郵送時の正しい封入順序と注意点
      1. 【封入順序】
      2. 【郵送時の注意点】
    3. 手渡し時のマナーと送付状の要否
      1. 【封筒の準備】
      2. 【提出方法】
      3. 【送付状の要否】
  5. 履歴書送付における通勤時間・通勤経路の書き方
    1. 通勤時間・通勤経路記載の意図
    2. 正確で簡潔な記載方法
    3. 引っ越し予定がある場合の対応
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 履歴書送付状(添え状)は必ず必要ですか?
    2. Q: 履歴書送付状は手書きとメール、どちらが良いですか?
    3. Q: 履歴書を送る封筒はどのようなものを選べば良いですか?
    4. Q: 履歴書を手渡しする場合、どのような点に注意すべきですか?
    5. Q: 履歴書に通勤時間や通勤経路を記載する際の注意点は?

履歴書送付状(添え状)の基本と重要性

送付状とは?役割と目的

履歴書送付状、別名「添え状」は、応募書類を企業に送る際に同封する、いわば「挨拶状」です。しかし、単なる挨拶で終わるものではありません。これは、応募書類全体の目次であり、採用担当者が書類の内容をスムーズに把握するための重要なガイド役を担います。

送付状の主な目的は、「誰が、どのような目的で、どの求人に応募してきたのか」を簡潔に伝えることです。ビジネスシーンにおいて、何の連絡もなくいきなり書類だけを送ることはマナー違反とされています。送付状は、応募者の丁寧さや常識力を示す最初の機会となり、企業への配慮があることをアピールする役割も果たします。

郵送の場合、送付状は履歴書や職務経歴書の一番上に重ねて封入することで、担当者が最初に目にする書類となります。このため、送付状は応募書類の「顔」として、あなたの第一印象を決定づける非常に重要な書類と言えるでしょう。メールで応募する場合も、そのメール本文が送付状の役割を担い、同様の目的と役割を持ちます。

なぜ送付状が必要なのか?採用担当者の視点

採用担当者は日々、多くの応募書類に目を通しています。その中で、送付状があるかないかは、応募者の書類への印象を大きく左右します。送付状は、応募者がビジネスマナーを理解しているか否かを判断する最初の基準の一つとなります。

送付状がない場合、担当者は「誰が何の書類を送ってきたのか」「どの募集に応募してきたのか」を、他の書類から読み解く手間がかかります。これは、応募者側の配慮不足と受け取られかねません。一方、丁寧な送付状が添付されていれば、担当者は応募者の情報(氏名、連絡先)と応募の意図(どの求人への応募か)をすぐに把握でき、その後の書類確認作業が格段にスムーズになります。

特に、複数の職種を募集している企業や、一度に多くの応募者がある場合には、送付状が書類選考の効率を上げる上で不可欠です。担当者は、書類の内容をスムーズに把握できることで、応募者に好印象を抱きやすくなります。つまり、送付状は単なる形式ではなく、応募者の「気配り」と「常識」をアピールする絶好の機会なのです。

送付状が与える印象とメリット

送付状は、あなたの応募書類にプラスアルファの価値をもたらします。まず、応募書類全体がよりプロフェッショナルで整った印象になります。クリアファイルに書類をまとめ、その一番上に送付状を添えることで、書類が折れたり汚れたりするのを防ぐだけでなく、受け取った相手に対する細やかな配慮が伝わります。

また、送付状の本文では、履歴書や職務経歴書では伝えきれない、応募への熱意や企業への貢献意欲を簡潔にアピールする場となります。例えば、「貴社の〇〇という事業に強い関心を持ち、これまでの〇〇の経験を活かして貢献したい」といった具体的な意欲を表明することで、採用担当者はあなたの応募に対する真剣度をより強く感じ取ることができます。

結果として、送付状は書類選考の通過率を高める可能性を秘めています。これは、単に内容が優れているだけでなく、ビジネスパーソンとしての基本的なマナーや、相手を思いやる気持ちがあることを示す重要な要素となるからです。形式的なものと捉えがちですが、細部にわたる配慮が、最終的な採用の決定に影響を与えることも少なくありません。

履歴書送付状の基本項目と例文

送付状に記載すべき必須項目

送付状は、以下の基本項目を記載し、一目で内容がわかるように整理することが重要です。一般的にはA4サイズ1枚に収めます。

  • 日付:書類を投函・送信する日を記載。西暦・和暦は履歴書と統一しましょう。
  • 宛名:企業名、部署名、担当者名を正確に。株式会社を略さず、「御中」や「様」を適切に使用。担当者不明の場合は「採用ご担当者様」とします。
  • 自分の連絡先と氏名:署名欄に記載。住所、電話番号、メールアドレスを含めます。
  • 前文(頭語と挨拶):「拝啓」などの頭語から始め、季節の挨拶や健康を気遣う言葉などを簡潔に述べます。
  • 応募した経緯:どの媒体で求人を知り、どの職種に応募したのかを明確に記載します。
  • 簡単な自己PR:これまでの経験やスキルの中で、応募職種に活かせる点を1〜2文で簡潔にアピール。長文は避けます。
  • 面接のお願い:面接の機会を希望する旨を丁寧に伝えます。
  • 結語:「敬具」などの結語で締めくくります。
  • 同封書類の案内:履歴書、職務経歴書など、同封した書類名を箇条書きで記載します。

これらの項目を漏れなく記載することで、受け取った担当者がスムーズに内容を理解し、次のステップに進むことができます。

状況別例文とポイント

応募する職種や経験によって、自己PRの記載内容は調整が必要です。ここでは、一般的な例文とポイントをご紹介します。

【例文:経験者の場合】

拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、貴社ホームページにて募集されておりました〇〇(職種名)の求人を拝見し、
これまでの〇〇年間、〇〇(業界・職種)で培ってまいりました〇〇の経験とスキルを活かし、
貴社の一員として貢献したいと考え、応募させていただきます。
つきましては、下記応募書類を同封いたしましたので、
ご査収のほどお願い申し上げます。
ぜひ一度、面接の機会を頂戴できれば幸いです。
敬具

記
    ・履歴書              1通
    ・職務経歴書            1通
以上

【ポイント】

  • 応募経緯:「貴社ホームページにて募集されておりました」のように具体的に。
  • 自己PR:自身の経験年数や具体的なスキル、それを活かして「貢献したい」という意欲を明確に。
  • 簡潔さ:送付状での自己PRは長文にならないよう、エッセンスを伝えるに留めましょう。

新卒や第二新卒の場合は、経験ではなく、学業で培った強みや、アルバイト・インターンシップでの経験、そして何よりも入社への熱意を伝えるようにすると良いでしょう。

NG例と注意すべき表現

送付状は応募者の第一印象を左右するため、些細なミスでもマイナス評価につながることがあります。以下の点に注意しましょう。

  • 誤字脱字:最も基本的なミスです。何度も見直し、可能であれば第三者にもチェックしてもらいましょう。
  • 宛名の間違い:企業名、部署名、担当者名の誤記や敬称の誤りは失礼にあたります。「株式会社」を(株)と略すのもNGです。
  • 使い回し感:別の企業に応募した際の送付状を使い回し、企業名や職種名が間違っているケースは最悪の印象を与えます。応募先ごとに内容を調整しましょう。
  • 過度な自己アピール:送付状は簡潔な挨拶と概要の説明が目的です。長々と自己アピールをするのは控え、詳細は履歴書や職務経歴書に譲りましょう。
  • ネガティブな表現:退職理由や前職への不満など、ネガティブな内容は記載しないようにしましょう。
  • 誤った敬語:ビジネス文書の基本です。「御社」「貴社」の使い分けなど、正しい敬語表現を心がけましょう。

これらのNG例を避けることで、あなたの丁寧さやビジネスマナーをアピールし、好印象を与える送付状を作成することができます。送信前の最終チェックは必ず複数回行いましょう。

履歴書送付状の作成方法(手書き・メール)

パソコン作成・手書きの選び方とコツ

現代のビジネスシーンでは、送付状はパソコンで作成するのが一般的です。特に指示がない限り、パソコンで作成しましょう。手書きは、個性を出す、またはより丁寧な印象を与えるという側面もありますが、読みづらい字や誤字脱字はかえってマイナス評価につながります。

【パソコン作成のコツ】

  • 用紙・サイズ:A4サイズ、ビジネス文書として横書きが基本です。
  • フォント:明朝体やゴシック体など、ビジネス文書に適した読みやすいフォントを選びましょう。(例: MS明朝、游明朝)
  • 文字サイズ:本文は10.5pt〜11pt程度、氏名や日付は12pt〜14pt程度が適当です。
  • 余白:上下左右に適切な余白を設け、すっきりと見やすいレイアウトを心がけましょう。
  • 枚数:必ず1枚にまとめます。情報が多すぎる場合は、表現を簡潔にするか、職務経歴書などで詳細を補足しましょう。

【手書きの場合(稀なケース)】

企業から手書きの指示があった場合や、クリエイティブ職などで個性を出したい場合に検討します。

  • 筆記用具:黒のボールペンか万年筆を使用します。消せるペンは避けましょう。
  • 丁寧に:一文字一文字丁寧に、楷書で読みやすく書くことが鉄則です。
  • 修正:修正液や修正テープの使用は避け、書き損じたら新しい用紙に書き直しましょう。

いずれの場合も、受け取る相手が読みやすいことを最優先に作成しましょう。

メールで送る場合の件名・本文のポイント

応募書類をメールで送る場合、そのメール自体が送付状の役割を果たします。件名から本文に至るまで、郵送時と同様に丁寧な対応が求められます。

【件名】

一目で内容がわかるように、「用件/氏名」を明確に記載します。
例:履歴書送付の件/〇〇 〇〇(氏名)
例:【中途採用応募】履歴書と職務経歴書のご送付/〇〇 〇〇

【本文】

郵送時の送付状の項目を参考に、以下の点を簡潔に記載します。

  • 宛先:企業名、部署名、担当者名を正確に記載。例:「株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様」
  • 挨拶:「初めてメールさせていただきます。〇〇 〇〇と申します。」など、簡潔な挨拶から始めます。
  • 応募経緯:どの求人に応募したのかを明確に。
  • 自己紹介・PR:簡潔に、応募職種への意欲や強みを伝えます。
  • 添付書類の案内:「応募書類を添付いたしました」と明記。
  • 面接のお願い:面接の機会を希望する旨を伝えます。
  • 結びの言葉と署名:「お忙しいところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。」といった結びの言葉の後に、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記載します。

送信前のチェック:宛先アドレス、件名、本文、添付ファイル、誤字脱字など、入念に確認してから送信しましょう。

添付ファイルのセキュリティとマナー

メールで応募書類を送る際、添付ファイルの扱いには特に注意が必要です。セキュリティとマナーの両面から、以下の点を徹底しましょう。

  • ファイル名:「日付_氏名_書類名」のように、誰からの何のファイルか一目でわかるようにします。
    例:20240401_山田太郎_履歴書.pdf
  • ファイル形式:PDF形式が一般的です。WordやExcel形式は、閲覧環境によってレイアウトが崩れたり、改変されるリスクがあるため避けるのが無難です。
  • パスワード設定:個人情報保護の観点から、添付ファイルにパスワードを設定することが強く推奨されます。パスワードは、別のメールで送信します。これにより、誤送信による情報漏洩のリスクを軽減し、セキュリティ意識の高さもアピールできます。

    例:

    1. 応募書類を添付したメールを送信。
    2. 続いて、パスワードのみを記載した別のメールを送信。(例:「応募書類のパスワードは〇〇です。」)
  • メールの容量:添付ファイルの合計容量が大きすぎると、相手のメールサーバーで受信できない可能性があります。通常は数MB以内に抑えましょう。画像などを多用した場合は、圧縮するなどして容量を調整します。

これらのマナーを守ることで、採用担当者に良い印象を与え、安心してあなたの応募書類を確認してもらうことができます。

履歴書封筒の選び方・マナーと郵送・手渡し方法

適切な封筒の選び方と宛名書き

履歴書を郵送する際には、適切な封筒を選ぶことが非常に重要です。

  • 封筒の種類:A4サイズの書類を折らずに入れられる「角形2号」を選ぶのが一般的です。履歴書は大切な書類なので、三つ折りなどはせず、綺麗な状態で届けましょう。
  • 色と素材:ビジネス用途にふさわしい白色で厚手の封筒を選びましょう。茶封筒は事務的で、カジュアルな印象を与えるため避けるのが無難です。

【宛名書きのポイント】

  1. 表面(宛先):
    • 郵便番号は正確に、郵便枠内に記載します。
    • 住所は都道府県からビル名、階数まで省略せずに記載します。
    • 企業名は「株式会社」などを略さず正式名称で記載します。
    • 部署名が分かれば記載し、その後に「採用ご担当者様」や担当者名が分かれば「〇〇様」と記載します。部署宛ての場合は「〇〇部 御中」とします。
    • 封筒の左下には、赤字で「履歴書在中」と記載し、定規を使って四角く囲みます
  2. 裏面(差出人):
    • 自分の郵便番号、住所、氏名を記載します。
    • 左上には投函日を記載しておくと丁寧です。

字は楷書で丁寧に、油性ペンなどで書くと雨などで滲みにくいでしょう。宛名書きは、あなたの丁寧さを示す最初のステップとなります。

郵送時の正しい封入順序と注意点

応募書類を封筒に入れる際の順番にも、ビジネスマナーがあります。正しい順序で封入することで、採用担当者がスムーズに書類を確認できます。

【封入順序】

  1. 送付状(添え状)
  2. 履歴書
  3. 職務経歴書
  4. その他応募書類(ポートフォリオ、資格証明書など)

これらの書類は、必ずクリアファイルにまとめてから封筒に入れましょう。クリアファイルに入れることで、書類が折れ曲がったり汚れたりするのを防ぎ、丁寧な印象を与えます。

【郵送時の注意点】

  • 封字:封筒をのりでしっかり封をした後、「〆」または「封」の字を封じ目に書き入れます。これは未開封であることを示すものです。
  • 切手:郵便料金が不足していないか、必ず郵便局の窓口で確認し、適切な額の切手を貼って投函しましょう。料金不足は相手に失礼にあたり、応募者の評価を下げてしまう可能性があります。記念切手など、ビジネスシーンにふさわしいデザインのものを選ぶとより丁寧な印象です。
  • 投函前のコピー:提出前に、必ず全ての応募書類のコピーを取っておきましょう。面接対策や万が一の再提出に備えるためにも重要です。

細部にまで気を配ることで、あなたの誠実さが伝わります。

手渡し時のマナーと送付状の要否

面接時などに履歴書を手渡しする場合も、いくつかのマナーがあります。郵送時とは異なる点に注意しましょう。

【封筒の準備】

  • 手渡しの場合も、履歴書は封筒に入れて持参します。郵送時と同様に、A4サイズの書類を折らずに入れられる角形2号の白色封筒が望ましいです。
  • 宛名(企業名、部署名、担当者名)の記載は不要です。
  • 封筒の表面左下には、郵送時と同じく赤字で「履歴書在中」と記載し、四角く囲みます
  • 裏面には、自分の郵便番号、住所、氏名、日付を記載します。
  • 履歴書はクリアファイルに入れてから封筒に入れると、より丁寧な印象を与えます。

【提出方法】

  • 面接官に渡す際は、封筒から書類(クリアファイルに入れたまま)を取り出し、封筒の上に重ねて、相手が読みやすいように向きを変えて両手で渡します
  • 「本日はお時間をいただきありがとうございます。こちらが履歴書でございます。」など、一言添えると良いでしょう。
  • 受付で渡す場合は、「〇〇(氏名)と申します。本日〇時より面接で参りました。〇〇様にお渡しする書類でございます。」などと伝え、面接用の書類であることを明確にしましょう。

【送付状の要否】

手渡しの場合、送付状は原則不要です。直接対面で挨拶を交わすため、郵送時の挨拶状としての役割は果たせません。しかし、「念のため」という意見もあり、もし用意するのであれば、挨拶や感謝の気持ちを簡潔に記したものにしましょう。受付で書類を渡す際に、書類の内容を説明する役割を担うこともあります。

履歴書送付における通勤時間・通勤経路の書き方

通勤時間・通勤経路記載の意図

履歴書に通勤時間や通勤経路を記載する欄が設けられているのは、企業が応募者の「働きやすさ」と「長く働けるか」を見極める重要な要素だからです。

  • ストレスの軽減:通勤時間が長すぎると、日々の身体的・精神的負担が大きくなり、業務パフォーマンスの低下や早期離職につながる可能性があります。企業は、応募者が無理なく通勤できる範囲に居住しているかを確認したいと考えています。
  • 遅刻のリスク:特に公共交通機関を利用する場合、乗り換え回数が多い、不便な経路である、特定の路線が混雑しやすいといった要因は、遅刻のリスクを高めます。企業は、安定して勤務できるかという視点で確認します。
  • 交通費の把握:企業によっては交通費の支給上限額が設けられているため、応募者の通勤経路と交通費の概算を把握したいという意図もあります。
  • 緊急時の対応:災害時や緊急時の出勤・退勤のしやすさも考慮されることがあります。

これらの理由から、企業は通勤に関する情報を求めます。応募者は、客観的かつ具体的に、自身の通勤状況を伝える必要があります。

正確で簡潔な記載方法

通勤時間と通勤経路は、採用担当者が一目で理解できるよう、正確かつ簡潔に記載することが求められます。

  • 通勤時間:自宅最寄りの公共交通機関の駅から、会社最寄りの駅までの「片道の所要時間」を記載します。乗り換え時間や、駅から会社までの徒歩移動時間も含め、余裕を持たせた時間を記載するのが良いでしょう。一般的には、1分単位ではなく、5分単位(例:「約45分」)で切り上げて記載することが多いです。
  • 通勤経路:利用する交通機関の路線名と駅名を具体的に記載します。乗り換えがある場合は、その回数も明記しましょう。

    例:〇〇線 〇〇駅〜〇〇線 〇〇駅 約45分(乗り換え1回)

    バスを利用する場合:〇〇バス 〇〇停留所〜〇〇停留所 約20分
  • 複数の経路:複数の通勤経路がある場合は、最も一般的で時間の短い経路を記載します。
  • 自家用車の場合:「自家用車 利用 約〇分」と記載し、面接時に駐車場の有無や可否を確認しておくと良いでしょう。

通勤経路図を添付する必要は通常ありません。文字で分かりやすく伝えることを意識しましょう。

引っ越し予定がある場合の対応

履歴書提出後に引っ越しを予定している場合、どのように記載すれば良いか迷うかもしれません。重要なのは、企業に正確な情報を伝え、誤解を与えないことです。

  • 現住所と転居予定の両方を記載:
    • 現住所欄には現在の住所を記載し、その近くに「内定後〇ヶ月以内に〇〇市(または〇〇駅周辺)に転居予定」といった形で追記します。
    • 「転居後の通勤時間:約〇分」と合わせて記載すると、より親切です。
  • 転居先が未定の場合:
    • 「内定後〇ヶ月以内に、貴社まで〇分圏内を目安に転居予定」などと、具体的な時期と、転居後の通勤目安を記載します。
    • 住所が確定していない場合でも、会社への通勤を考慮していることを示せると良いでしょう。
  • 面接時の補足説明:
    • 履歴書に記載した内容について、面接で詳しく聞かれる可能性が高いです。転居の具体的な時期や、希望する居住エリアなどについて、明確に説明できるよう準備しておきましょう。
    • 引っ越しによって通勤時間が大幅に短縮される見込みであれば、それは好印象につながるため、積極的に伝えましょう。

曖昧な情報で終わらせず、誠実に転居の意向とそれが通勤に与える影響を伝えることが大切です。