1. インターンシップ受付で好印象を与える挨拶の基本
    1. 受付到着から入室までの流れとマナー
    2. 受付での完璧な挨拶:何をどう伝えるか
    3. 第一印象を左右する「見た目」と「振る舞い」
  2. インターンシップ初日、緊張を乗り越えるための心構えと意気込み
    1. 初日の緊張を和らげる事前準備のコツ
    2. 心構え:期待される学生像と積極的な姿勢
    3. 「意気込み」を伝える自己紹介と最初の行動
  3. インターンシップで「被った」際のスマートな対応
    1. 「被った」状況とは?具体的なケースと背景
    2. 意見が重なった場合のコミュニケーション術
    3. 業務が重複した場合の連携と報告
  4. インターンシップ中に知っておきたい「気をつけること」とマナー
    1. 基本的なビジネスマナーと社会人としての心構え
    2. 情報管理と機密保持の重要性
    3. 疑問や不明点は放置せず、積極的に質問する姿勢
  5. インターンシップ終了後、感謝を伝える感想と交通費・領収書について
    1. インターンシップ終了後の「お礼」の重要性
    2. 感想文・お礼メール作成のポイントと例文
    3. 交通費精算と領収書提出のスマートな対応
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: インターンシップの受付で、どのような挨拶をすれば良いですか?
    2. Q: インターンシップ初日の緊張を和らげるにはどうしたら良いですか?
    3. Q: インターンシップの担当者が「被って」しまった(他のインターン生と担当が同じになってしまった)場合、どうすれば良いですか?
    4. Q: インターンシップ中に特に気をつけるべきことは何ですか?
    5. Q: インターンシップの交通費は支給されますか?領収書は必要ですか?

インターンシップ受付で好印象を与える挨拶の基本

受付到着から入室までの流れとマナー

インターンシップ初日は、その後の企業での評価を左右する非常に重要な日です。特に、受付に到着してから実際に担当者と会うまでの行動は、あなたの第一印象を大きく決定づけます。

まず、到着時間は約束の5~10分前が理想的です。早すぎると企業側が準備中の可能性があり、逆に遅刻は厳禁です。万が一、交通機関の遅延などで遅れそうな場合は、必ず事前に企業へ電話で連絡を入れましょう。

受付では、まず姿勢を正し、明るくはきはきとした声で挨拶をします。企業の方に「学生が来たな」という良い印象を与えるためにも、この第一声は非常に大切です。

待機する際は、姿勢を崩さず、スマートフォンを操作したり、周りをキョロキョロ見回したりせず、静かに待ちましょう。もし待機場所の指定があればそれに従い、なければ邪魔にならない場所で、落ち着いて待つことが重要です。待機中に提出書類の最終確認をするなど、時間を有効活用するのも良いでしょう。

また、服装は企業からの指示に従うのが基本ですが、清潔感は絶対条件です。スーツの場合でも、しわや汚れがないか、靴は磨かれているかなど、細部にまで気を配りましょう。企業の社員の方は、受付でのあなたの振る舞いや、身だしなみを意外と見ています。この段階からすでにインターンシップは始まっている、という意識を持つことが成功への第一歩です。

受付での完璧な挨拶:何をどう伝えるか

受付での挨拶は、インターンシップの成否を分ける最初の関門と言っても過言ではありません。完璧な挨拶は、あなたの熱意と礼儀正しさを企業に伝える絶好の機会です。

まず、受付の方に対して「本日インターンシップで参りました、〇〇大学の〇〇(氏名)です」と明確に所属と名前、そして来訪目的を伝えましょう。声のトーンは明るく、聞き取りやすい大きさを意識してください。自信がなく、声が小さいと、それだけで頼りない印象を与えてしまう可能性があります。

担当者の方が現れたら、再度笑顔で「〇〇大学の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、丁寧に会釈をすると、より一層好印象を与えられます。この際、相手の目を見て話すことで、誠実さと熱意が伝わりやすくなります。

受付の方や担当者の方への感謝の言葉も忘れずに伝えましょう。「お忙しいところ恐縮ですが、本日はよろしくお願いいたします」や「本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございます」など、状況に応じた一言を添えることで、より丁寧な印象になります。

受付でのやり取りは短時間ですが、その後のインターンシップ期間中の人間関係にも影響を与えかねない大切な瞬間です。練習を重ねて、スムーズかつ印象の良い挨拶ができるように準備しておきましょう。事前に企業の受付方法(有人、内線電話、受付システムなど)を調べておくと、当日慌てずに済みます。

第一印象を左右する「見た目」と「振る舞い」

インターンシップにおいて、第一印象は非常に重要です。そのカギを握るのは、あなたの「見た目」と「振る舞い」です。これらは言葉以上に多くの情報を相手に伝え、あなたの印象を大きく左右します。

まず「見た目」について。服装は企業からの指示に沿うのが基本ですが、指定がない場合でも清潔感のあるビジネスカジュアルを意識しましょう。男性であれば、襟付きのシャツにジャケット、スラックス。女性であれば、ブラウスにジャケット、スカートまたはパンツスタイルが一般的です。髪型は整え、顔にかからないようにしましょう。爪は短く清潔に保ち、過度なアクセサリーや香水は避けるべきです。

次に「振る舞い」です。受付での挨拶から、担当者との初対面、会議室への移動など、すべての行動において意識したいのは「落ち着きと丁寧さ」です。背筋を伸ばし、堂々とした姿勢を保ちましょう。笑顔は相手に安心感と親近感を与えます。緊張している時こそ、意識的に口角を上げ、笑顔を心がけることが大切です。

また、言葉遣いはもちろんのこと、お辞儀の角度や物の受け渡し方、座るときの姿勢など、細部にまで気を配ることで、あなたの誠実さが伝わります。例えば、名刺を受け取る際は両手で受け取り、軽く目を通してから丁重にしまう、といった基本的なビジネスマナーを身につけておきましょう。これらの「見た目」と「振る舞い」の積み重ねが、インターンシップを成功に導くための強固な土台となります。

インターンシップ初日、緊張を乗り越えるための心構えと意気込み

初日の緊張を和らげる事前準備のコツ

インターンシップ初日は誰でも緊張するものです。しかし、事前の準備をしっかり行うことで、その緊張を和らげ、自信を持って臨むことができます。

まず、最も重要なのは企業と業界の研究です。企業のWebサイト、IR情報、プレスリリースなどを丹念に読み込み、事業内容、企業理念、最近の動向などを把握しましょう。これにより、企業への理解が深まり、質問の質も向上します。また、業界全体の動向も押さえておくことで、より広い視点で物事を捉えられるようになります。

次に、自己分析です。自身の強みや弱み、興味関心、インターンシップに参加する目的を明確にしておきましょう。これにより、インターンシップ中に何を学びたいのか、どのように貢献したいのかを具体的に言語化できます。内閣府の調査によると、94.7%の学生がインターンシップ参加の効果として「業種・業界を理解できる」と感じています。この目的意識を強く持つことで、学びの姿勢も変わってくるでしょう。

さらに、プログラム内容の確認も必須です。オンラインか対面か、グループワークが中心か、実務体験があるのかなど、具体的な内容を把握しておくことで、当日のイメージトレーニングができ、不安が軽減されます。持ち物や服装の確認も忘れずに行い、前日までにすべて準備を済ませておきましょう。

これらの準備を徹底することで、初日の緊張は「不安」から「期待」へと変わり、より前向きな気持ちでインターンシップに臨めるはずです。

心構え:期待される学生像と積極的な姿勢

インターンシップに参加する学生に企業が期待するのは、単に指示された業務をこなすだけでなく、積極的で主体的な姿勢です。社員はあなたの将来の同僚になるかもしれない人材として、あなたのポテンシャルを見ています。

常に「なぜこの業務を行うのか」「この業務は会社全体にとってどのような意味があるのか」といった目的意識を持って取り組みましょう。疑問に感じたことは、タイミングを見計らって積極的に質問する姿勢が重要です。しかし、自分で調べられることは事前に調べてから質問する、一度聞いたことはメモを取り二度聞かない、といった配慮も忘れてはいけません。

また、ビジネスの基本である「報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)」を徹底しましょう。業務の進捗状況や困っていること、気づいたことなど、こまめに周囲に共有することで、円滑なチームワークが築けます。特に、困りごとやトラブルが発生した際は、すぐに報告・相談することが重要です。

インターンシップ期間中は、常に「学びたい」「貢献したい」という前向きな姿勢を保ち、笑顔を忘れずに周囲とコミュニケーションを図りましょう。企業は、あなたのスキルだけでなく、人柄やチームへの適応力も重視しています。ポジティブな雰囲気を作り出すことも、立派な貢献の一つです。

ちなみに、26卒のインターンシップ・キャリア参加率は92.7%と非常に高く、多くの学生が参加しています。その中で企業に選ばれるためには、与えられた機会を最大限に活かし、期待される以上のパフォーマンスを見せようとする意欲が不可欠です。

「意気込み」を伝える自己紹介と最初の行動

インターンシップ初日の自己紹介は、あなたの「意気込み」を企業に伝える最初のチャンスです。簡潔かつ印象的に、自分がどのような人物で、何を学びたいのかをアピールしましょう。

自己紹介では、まず所属大学と氏名を明確に伝え、次にインターンシップへの参加理由や、このインターンシップで特に学びたいこと、貢献したいことを具体的に述べると良いでしょう。例えば、「貴社の〇〇事業に強く惹かれ、現場の課題解決に貢献したいと考えております」といったように、企業への関心と自身の目標を結びつけると、より説得力が増します。また、自身の強みやこれまでの経験(学業、アルバイト、部活動など)を簡潔に織り交ぜることで、あなたの個性やスキルを伝えることができます。

自己紹介の際は、笑顔と明瞭な声を意識し、聞いている人全員に聞こえるように話しましょう。事前に何度か練習しておくことをおすすめします。そして、自己紹介が終わった後も、あなたの意気込みは行動で示すことが大切です。

最初のタスクを与えられたら、まずは指示を正確に理解することに努めましょう。不明な点があれば、遠慮せずに質問し、メモを取る習慣をつけましょう。タスクに取り組む際は、スピードだけでなく、丁寧さや正確性も意識してください。そして、タスクが完了したら、必ず報告を入れます。

「自分から何か行動を起こそう」という意識を持つことが重要です。例えば、困っている社員の方がいれば「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかける、会議中に疑問に思ったことを後で質問する、といった主体的な行動が、あなたの意欲を企業に伝え、良い評価に繋がります。

インターンシップで「被った」際のスマートな対応

「被った」状況とは?具体的なケースと背景

インターンシップでは、グループワークや共同作業が多く、時として他の学生と「意見が被る」あるいは「担当業務が重複する」といった状況に遭遇することがあります。「被る」とは、文字通り自分の考えやアイデアが、他の参加者と全く同じ、もしくは非常に似ていることを指します。

例えば、グループディスカッションでアイデアを出す際、自分が提案しようとしていた内容と全く同じ意見が、他のメンバーから先に発表されることがあります。また、実務体験型のインターンシップでは、複数の学生が同じ資料作成やリサーチ業務を担当することになり、効率が悪くなったり、成果物の差別化が難しくなったりするケースも考えられます。

このような状況は、参加者それぞれの思考が似ている場合や、与えられた課題に対して導き出される一般的な解が限られている場合に起こりやすいです。特に、初めてのインターンシップでは、周りの意見を気にするあまり、自分の意見を言い出すタイミングを逃して「被った」と感じることもあるでしょう。

しかし、意見が被ることは決して悪いことではありません。むしろ、共通の認識や方向性が存在することの証でもあります。大切なのは、その状況でどのように振る舞い、チーム全体の成果に貢献できるかという点です。次のような状況で「被った」と感じることがあるでしょう。

  • グループワークで、自分が提案しようとしたアイデアが他のメンバーから先に発言された時。
  • 課題解決型インターンで、自分のアプローチと類似した解決策が既に検討されていた時。
  • 実務体験で、同じ種類の業務を複数のインターン生が担当することになった時。

これらの状況に直面した際、どのように対応するかが、あなたのコミュニケーション能力や協調性を示す良い機会となります。

意見が重なった場合のコミュニケーション術

グループワークなどで自分の意見が他の学生と「被った」場合、がっかりしたり、発言をためらってしまったりすることもあるかもしれません。しかし、これはあなたのコミュニケーション能力と柔軟性を示す絶好の機会です。

まず、意見が被った際は、相手の意見を肯定的に受け止める姿勢が重要です。「〇〇さんの意見、私も全く同感です」や「〇〇さんの〇〇という点には私も強く賛成です」と、まずは相手の意見を尊重し、共感を示すことから始めましょう。これにより、チーム内の協力的な雰囲気を損なうことなく、円滑なコミュニケーションを継続できます。

その上で、「加えて、~という観点も考慮に入れると、さらに深掘りできるかもしれません」といった形で、自分の視点や補足情報を付け加えると良いでしょう。たとえ意見が同じでも、具体的な根拠や着眼点が異なれば、議論に新たな価値をもたらすことができます。例えば、同じアイデアでも、異なるデータや事例を提示することで、そのアイデアの実現可能性や効果をさらに高められるかもしれません。

また、「私も同じような考えを持っていました。〇〇さんの意見を受けて、さらに~といった点も考えられるのではないでしょうか」と、相手の意見を基盤として、さらに発展させるような提案をするのも効果的です。これにより、単なる賛同ではなく、建設的な議論への貢献を示すことができます。

大切なのは、自分の意見を単独で主張するのではなく、チーム全体の成果に繋がるように、協調性を持って発言することです。意見の重複をマイナスと捉えず、むしろ共通認識を深めるチャンスと捉え、議論をさらに発展させるための工夫を凝らしましょう。

業務が重複した場合の連携と報告

実務型のインターンシップなどで、複数の学生に同じような業務が割り振られ、結果的に業務が重複してしまうケースも考えられます。このような状況では、迅速な連携と適切な報告が非常に重要になります。

まず、業務の重複に気づいた場合は、その場でチームメンバーや担当社員に速やかに報告しましょう。曖昧なまま作業を進めてしまうと、二度手間になったり、無駄なリソースを使ってしまったりする可能性があります。報告する際は、「〇〇の業務ですが、〇〇さんも同じ内容を担当されているようです。どのように進めるのが良いでしょうか?」と、状況を伝え、指示を仰ぐ姿勢が望ましいです。

担当社員からの指示を待つ間や、指示が出た際には、効率的な役割分担や協力体制を提案することも大切です。例えば、「それでは、私がAの部分を担当し、〇〇さんにはBの部分をお願いするのはいかがでしょうか?」「協力して進めることで、より早く、質の高い成果が出せると思います」といったように、チーム全体の生産性を高めるための提案を積極的に行いましょう。

業務が重複したことで、かえって連携の機会が増え、チームワークを発揮できるチャンスと捉えることもできます。お互いの進捗状況をこまめに共有し、互いにフィードバックし合うことで、一人で作業するよりも質の高い成果物を生み出せる可能性があります。

重要なのは、問題を発見したらすぐに共有し、解決策を共に考える姿勢です。これはビジネスにおいて非常に重要な能力であり、インターンシップ期間中に身につけておくと、今後のキャリアで大いに役立つでしょう。業務の重複をただのトラブルと捉えるのではなく、より良い働き方を模索する機会として前向きに対応することが、スマートな対応と言えます。

インターンシップ中に知っておきたい「気をつけること」とマナー

基本的なビジネスマナーと社会人としての心構え

インターンシップは、社会人としての第一歩を踏み出す貴重な機会です。基本的なビジネスマナーを習得し、適切な心構えで臨むことが、成功への鍵となります。

まず、最も基本となるのは「時間厳守」です。遅刻や無断欠席は絶対に避けましょう。万が一、遅れる場合は、必ず早めに担当者に連絡を入れることが社会人としての最低限のマナーです。また、出社時間だけでなく、会議やアポイントメント、休憩からの戻りなども時間通りに行動することを心がけましょう。

次に、「報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)」の徹底です。業務の進捗状況、困っていること、疑問点などは、一人で抱え込まず、こまめに周囲の社員に共有しましょう。特に、問題が発生した際は、速やかに報告し、解決策を共に考える姿勢が求められます。報連相は、円滑な業務遂行とチームワークの基盤となります。

言葉遣いも非常に重要です。敬語を正しく使い、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。また、挨拶は自分から積極的に行い、感謝の気持ちを伝える「ありがとうございます」を意識的に使うことで、好印象を与えられます。笑顔を忘れず、前向きな姿勢で業務に取り組むことも大切です。社員の方はあなたのスキルだけでなく、人柄や意欲もしっかりと見ています。

インターンシップに参加する学生の割合は年々増加しており、インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加したことのある学生の割合は87.6%(前年比4.0ポイント増)に達しています。多くの学生が参加する中で、基本的なマナーを遵守し、社会人としての自覚を持つことは、あなたが企業に「また会いたい」と思わせる重要な要素となるでしょう。

情報管理と機密保持の重要性

インターンシップで企業の一員として働く上で、情報管理と機密保持は非常に重要な責務となります。企業の機密情報や個人情報を安易に扱ってしまうと、企業に損害を与えるだけでなく、あなた自身の信用も失墜させてしまう可能性があります。

インターンシップ中には、顧客情報、企画書、開発中の製品情報、会議の内容など、さまざまな機密情報に触れる機会があるかもしれません。これらの情報は、決して外部に漏らしてはなりません。具体的には、SNSでの発信、友人・知人への話、私的な持ち物(USBメモリなど)への保存、無許可での撮影などは厳禁です。

多くの企業では、インターンシップ参加にあたり「機密保持誓約書」への署名を求められます。これは、企業情報を守るための重要な契約ですので、内容をよく理解し、厳守する義務があります。違反した場合、法的責任を問われる可能性もあるため、軽率な行動は絶対に避けましょう

また、パソコンのロック、離席時の資料の整理、共有フォルダへのアクセス権限の遵守など、日常的な業務における情報管理にも注意を払いましょう。インターンシップは、単なる職業体験だけでなく、企業人としての倫理観を学ぶ場でもあります。情報セキュリティに対する意識を高く持ち、責任ある行動を心がけることが、企業からの信頼を得る上で不可欠です。

もし、機密情報かどうか判断に迷うことがあれば、必ず社員の方に確認するようにしましょう。「念のため確認する」という姿勢は、むしろ慎重で責任感があるという良い印象を与えます。

疑問や不明点は放置せず、積極的に質問する姿勢

インターンシップは、企業や業界について学び、自身の成長を促すための貴重な機会です。そのため、疑問や不明点をそのまま放置せず、積極的に質問する姿勢が非常に重要となります。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」とためらってしまう気持ちもわかりますが、質問しないまま誤った解釈で作業を進めたり、わからないことを放置したりする方が、結果的に企業に迷惑をかけることになりかねません。社員の方は、あなたが学びに来ていることを理解していますし、新人には質問がつきものだと考えています。しかし、質問の仕方にはいくつかのポイントがあります。

  1. 自分で一度考える: いきなり質問するのではなく、まずは自分で調べたり、考えたりする時間を持ちましょう。その上で、どこが分からなかったのか、どういう点が疑問なのかを具体的に整理して質問すると、より質の高いアドバイスが得られます。
  2. タイミングを見計らう: 社員が忙しそうな時や会議中の質問は避けましょう。相手の状況を見て、「今、お時間よろしいでしょうか?」と一言添えるのがマナーです。
  3. メモを取る: 質問した内容とその回答は、必ずメモを取りましょう。同じことを何度も質問するのは、相手に「話を聞いていない」「やる気がない」といった印象を与えてしまいます。
  4. 感謝を伝える: 質問に答えてもらったら、必ず「ありがとうございます。大変勉強になりました」など、感謝の気持ちを伝えましょう。

積極的な質問は、あなたの学ぶ意欲や業務への熱意を社員に伝える良い機会にもなります。また、質問を通じて社員とのコミュニケーションが生まれ、より深い関係性を築くことにも繋がります。インターンシップ中に得られる学びを最大化するためにも、「質問は成長のチャンス」という意識を持って臨みましょう。

インターンシップ終了後、感謝を伝える感想と交通費・領収書について

インターンシップ終了後の「お礼」の重要性

インターンシップが終了した後、企業へ感謝の気持ちを伝える「お礼」は、単なる形式的なものではなく、あなたのビジネスパーソンとしての評価を高める非常に重要なステップです。

まず、お礼を伝えることで、企業への礼儀正しさや配慮を示すことができます。企業は忙しい業務の中で、時間や労力を割いて学生を受け入れています。その厚意に対して感謝を伝えることは、人間関係を円滑にする上で不可欠な行為であり、あなたの人間性を評価する材料にもなります。

次に、お礼はあなたの学びや成長をアピールする機会でもあります。インターンシップで具体的に何を学び、どのような気づきがあったのかを伝えることで、企業側は「この学生はきちんと学んでくれた」「有意義な時間だったと感じてくれた」と判断し、あなたに対する印象をさらに良いものにしてくれます。これは、将来的な採用選考において、プラスに働く可能性があります。

また、お礼を通じて、企業との良好な関係性を構築・維持できます。インターンシップは終了しても、企業との接点が完全に途切れるわけではありません。今後、別の形で関わる可能性もありますし、OB・OG訪問などで再度連絡を取ることもあるでしょう。丁寧なお礼は、そうした将来の繋がりを円滑にするための投資とも言えます。

感謝の気持ちは、できるだけ迅速に伝えることが望ましいです。インターンシップ終了後、できれば当日中、遅くとも翌営業日までにはメールで送るようにしましょう。この迅速さも、あなたの仕事への意識の高さを示す要素となります。

感想文・お礼メール作成のポイントと例文

インターンシップ終了後のお礼メールや感想文は、単なる定型文ではなく、あなたの個性と学びを伝える大切なツールです。効果的なメールを作成するためのポイントを押さえましょう。

  1. 件名を明確にする: 「インターンシップ参加のお礼(〇〇大学 氏名)」のように、誰からの何のメールか一目でわかるようにします。
  2. 感謝の言葉を伝える: まずは、貴重な機会を与えてくれたこと、社員の皆様への感謝の気持ちを丁寧に述べます。「〇日間、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。」
  3. 具体的な学びと気づきを記述する: インターンシップ中に経験したこと、学んだこと、特に印象に残ったことを具体的に書きます。漠然とした内容ではなく、「〇〇の業務を通じて、△△の重要性を深く理解できました」のように、具体的なエピソードを交えると、相手に伝わりやすくなります。数値データや専門用語を学んだ場合は、それらを用いて表現するのも良いでしょう。
  4. 今後の抱負や行動に繋げる: インターンシップでの経験を、今後どのように活かしていきたいかを伝えます。例えば、「今回の経験を活かし、今後も△△の分野についてさらに学びを深めていきたいと考えております」といった一文を加えることで、あなたの意欲を伝えることができます。
  5. 簡潔かつ丁寧な文章を心がける: 長文になりすぎず、読みやすいように適度に改行や段落を設けましょう。誤字脱字がないか、送信前に必ず確認してください。

【お礼メール例文(抜粋)】
件名:インターンシップ参加のお礼(〇〇大学 〇〇 〇〇)

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

拝啓
本日、〇日間のインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学の〇〇 〇〇です。大変お忙しい中、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
貴社でのインターンシップでは、〇〇部署の△△業務に携わらせていただき、特に(具体的な業務内容)において、理論と実践の違いを肌で感じることができました。特に(印象に残ったこと、学んだこと)については、私の今後のキャリアを考える上で、非常に大きな気づきとなりました。
貴社の皆様の働く姿勢や、チームワークの良さに感銘を受けました。社員の皆様には温かくご指導いただき、心より感謝申し上げます。(具体的なエピソードや感謝を伝える社員の方の名前を挙げても良いでしょう。)
この経験を活かし、今後も学びを深め、将来社会に貢献できるよう精進してまいります。末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

敬具

〇〇大学 〇〇学部
〇〇 〇〇
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com

交通費精算と領収書提出のスマートな対応

インターンシップによっては、交通費が支給される場合があります。その際の交通費精算や領収書の提出も、社会人としての正確さと丁寧さが求められる業務の一つです。

まず、交通費支給の有無や、支給される場合のルールを事前にしっかり確認しておきましょう。多くの場合、会社から指定されたルートや交通手段、上限額が定められています。不明な点があれば、インターンシップ開始前や初日に担当社員に確認することが大切です。

交通費精算の際には、領収書の保管が非常に重要です。電車やバスなど領収書が出ない交通機関を利用する場合は、日時、乗車区間、金額などを正確にメモしておく習慣をつけましょう。ICカードの履歴などを利用できる場合もありますが、企業の指示に従ってください。新幹線や飛行機、有料道路などを利用した場合は、必ず領収書を受け取り、大切に保管してください。

精算書への記入は、正確かつ漏れなく行いましょう。日付、経路、金額などを間違えずに記入し、領収書がある場合は、指定された方法(糊付け、クリップ留めなど)で添付します。提出期限が設けられている場合が多いので、期限を厳守して提出しましょう。

もし、領収書を紛失してしまったり、記入方法が分からなかったりした場合は、慌てずに担当社員に相談してください。正直に状況を伝え、指示を仰ぐのが一番です。自己判断で不正な申請をしたり、うやむやにしたりすることは絶対に避けましょう。このような一つ一つの対応が、あなたの信頼性や責任感を測る指標となります。スマートかつ誠実に対応することで、インターンシップを最後まで気持ちよく締めくくることができるでしょう。