「確定申告」と聞くと、難しそう、面倒くさい、何から手をつけていいかわからない…と、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
特に初めての確定申告となると、不安も大きいのではないでしょうか。
しかし、安心してください!この記事では、確定申告を「自分でやる」と決めた超初心者の方のために、基本の「き」から、具体的な進め方、困った時の解決策まで、わかりやすく解説します。
2024年分の確定申告に向けて、今からしっかり準備を進めていきましょう!

  1. 確定申告、何から始める?基本をわかりやすく解説
    1. 確定申告って、そもそも何?
    2. 「私は必要?」確定申告が必要な人をチェック!
    3. 全体の流れを掴もう!申告ステップ完全ガイド
  2. 「わからない」を解決!相談先と具体的な進め方
    1. 困った時に頼れる!確定申告の相談先
    2. 効率UP!書類準備と情報整理のコツ
    3. 提出方法を賢く選ぶ!e-Taxから郵送まで
  3. 自分でやる確定申告:ログインから書類作成まで
    1. e-Taxでログイン!事前準備とマイナンバーカード活用術
    2. 書類作成は「確定申告書等作成コーナー」が便利!
    3. 会計ソフトでラクラク!初心者でも迷わない入力方法
  4. 業種別・状況別:こんな時どうする?(学生、ゲーム、NFCなど)
    1. 副業をする学生必見!所得20万円の壁と注意点
    2. ゲーム実況・ブログ運営は?Web系副業の確定申告
    3. 新しい技術(NFT、仮想通貨等)と確定申告の関連性
  5. 確定申告をスムーズに進めるための便利グッズと注意点
    1. これがあれば安心!確定申告を助ける便利ツール
    2. 期限厳守!遅延した場合のリスクと対策
    3. フリーランス保護新法もチェック!制度変更への対応
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 確定申告とはそもそも何ですか?
    2. Q: 確定申告がわからない場合、どこに相談すればいいですか?
    3. Q: 自分で確定申告をする場合、どのような準備が必要ですか?
    4. Q: 学生でも確定申告は必要になりますか?
    5. Q: NFC(非接触型決済)での収入も確定申告の対象になりますか?

確定申告、何から始める?基本をわかりやすく解説

確定申告って、そもそも何?

確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)に得た所得にかかる所得税を、納税者自身が計算して税務署に申告・納税する手続きのことです。
日本では「申告納税制度」が採用されているため、納税者自身が所得と税金を正しく申告し、納税する責任があります。
会社員の方は、通常、会社が年末調整を行ってくれるため、原則として確定申告は不要ですが、一定の条件に当てはまる場合は個人での申告が必要です。

この手続きを通じて、所得税額が確定し、必要に応じて税金を納めたり、払いすぎた税金が還付されたりします。
つまり、国の税金を正しく支払うための、非常に重要なステップなのです。
特に個人事業主やフリーランスの方にとっては、毎年必ず行うべき重要な業務の一つと言えるでしょう。
難しそうに感じますが、基本的な流れを理解すれば、誰でも自分でできるようになります。

「私は必要?」確定申告が必要な人をチェック!

自分が確定申告の対象者なのかどうか、まずは確認しましょう。
主なケースとしては、以下のような方々が該当します。
ご自身の状況に当てはまるか、しっかりと確認することが、確定申告を始める第一歩です。

確定申告が必要な人の例

  • 個人事業主・フリーランス: 年間の所得が48万円(2025年分からは95万円)を超える場合。
  • 会社員(給与所得者):
    • 給与収入が2,000万円を超える。
    • 1か所から給与の支払いを受けており、給与所得以外の所得(副業収入など)の合計額が年間20万円を超える。
    • 2か所以上から給与を受けており、年末調整されなかった給与の収入金額と給与所得以外の所得の合計額が20万円を超える。
    • 年の中途で退職し、年末調整を受けていない場合。
  • 副業をしている人: 副業の所得が年間20万円を超える場合。ただし、源泉徴収されている場合は還付申告の対象となることも。
  • 公的年金受給者: 公的年金等の収入が400万円を超える場合、または年金以外の所得が20万円を超える場合。
  • 還付申告をしたい人: 医療費控除、寄附金控除など、年末調整で適用できない控除を受ける場合や、源泉徴収された税金が多すぎた場合など、税金の還付を受けられる可能性がある場合。

全体の流れを掴もう!申告ステップ完全ガイド

確定申告は、いくつかのステップを踏んで進められます。
全体像を把握することで、スムーズに手続きを進めることができますよ。
一つ一つのステップを焦らず、計画的に進めていきましょう。

確定申告の主な流れ

  1. 確定申告の方法を決める: e-Tax、税務署の窓口、郵送、確定申告ソフト、手書きなど、ご自身に合った方法を選びます。e-Taxは自宅から手続きでき、青色申告特別控除のメリットも大きいのでおすすめです。
  2. 必要書類を準備する: 所得を証明する源泉徴収票や帳簿、控除を証明する生命保険料控除証明書、医療費の領収書、そして本人確認書類など、必要な書類を漏れなく集めます。
  3. 確定申告書を作成する: 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や会計ソフトを利用すると、質問に答えるだけで簡単に作成できます。手書きでも可能ですが、計算ミスを防ぐためにもデジタルツールの活用がおすすめです。
  4. 税務署へ提出する: 作成した書類をe-Taxで送信するか、郵送、または税務署の窓口へ持参して提出します。申告期間は通常、2月16日から3月15日までです。
  5. 納税または還付を受ける: 納める税金がある場合は、期日までに支払いを行います。もし払いすぎた税金があった場合は、指定した銀行口座に還付金が振り込まれます。通常、提出後1ヶ月程度で還付されることが多いです。e-Taxを利用すると、より早く還付される場合があります。

「わからない」を解決!相談先と具体的な進め方

困った時に頼れる!確定申告の相談先

確定申告は初めてだと戸惑うことも多いもの。「わからない」と思ったら、一人で抱え込まずに適切な相談先を活用しましょう。
適切な相談先を選ぶことで、正確な申告を行い、安心して手続きを完了することができます。

最も身近な相談先は、やはり税務署です。
確定申告期間中は、税務署内に相談窓口が設置され、職員が申告書の作成サポートをしてくれます。
しかし、この時期は大変混雑するため、時間に余裕を持って行くか、事前に予約することをおすすめします。
国税庁のウェブサイトにも、確定申告に関する詳細な情報やよくある質問が掲載されているので、まずはそちらを確認するのも良いでしょう。

次に、複雑な申告や不安が大きい場合は、税理士への依頼も有効な選択肢です。
税理士は税金の専門家であり、申告書の作成から提出までを代行してくれます。
費用はかかりますが、正確性や安心感を得られるメリットは大きいです。
特に、事業所得や不動産所得があり、帳簿付けが複雑な方にはおすすめです。

また、最近では会計ソフトのサポート体制も充実しています。
多くの会計ソフトには、チャットや電話でのサポート、オンラインセミナーなどが用意されており、ツールの使い方だけでなく、一般的な税務に関する質問にも対応してくれる場合があります。
初心者向けのガイドも豊富なので、まずはソフトのサポートを活用してみるのも良いでしょう。

効率UP!書類準備と情報整理のコツ

確定申告をスムーズに進めるには、事前の書類準備と情報整理が鍵となります。
必要な書類を把握し、効率的に集める方法を知っておきましょう。
早期に準備を始めることで、申告期間の直前に慌てることなく、冷静に手続きを進めることができます。

確定申告に必要な主な書類

  • 本人確認書類: マイナンバーカード(顔写真付き)または、マイナンバーが確認できる書類(通知カードなど)と身元確認書類(運転免許証など)のセット。
  • 所得を証明できる書類:
    • 会社員: 源泉徴収票(作成に必要ですが、添付は原則不要)
    • 個人事業主: 帳簿書類(日々の取引記録)、収支内訳書、または青色申告決算書など。
  • 控除を証明する書類:
    • 医療費控除: 医療費通知、領収書
    • 社会保険料控除: 社会保険料控除証明書
    • 生命保険料控除: 生命保険料控除証明書
    • 寄附金控除: 寄附金の受領証明書 など、適用を受ける控除によって異なります。
  • 還付金を受け取るための銀行口座情報: 還付がある場合に指定します。

これらの書類は、年明けから郵送されてきたり、オンラインで取得できたりします。
早めに何が必要かをリストアップし、届いたものからファイリングしていく習慣をつけると良いでしょう。
レシートなどは、日頃から種類別に分けて保管したり、スマホアプリで撮影してデータ化しておくと、後々の集計が格段に楽になります。
デジタルツールを積極的に活用して、ペーパーレスで管理するのもおすすめです。

提出方法を賢く選ぶ!e-Taxから郵送まで

確定申告書の提出方法はいくつかあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に最適な方法を選びましょう。
自分に合った方法を選ぶことで、手間を減らし、効率的に申告を完了できます。

最も推奨されるのはe-Tax(電子申告)です。
自宅やオフィスからインターネットを通じて申告・納税ができるため、税務署へ行く手間が省けます。
また、e-Taxで青色申告を行うと、最大65万円の青色申告特別控除が適用されるなど、税制上のメリットも大きいです。
e-Taxを利用するには、マイナンバーカードとカードリーダー(または対応スマートフォン)が必要ですが、一度設定してしまえば翌年以降もスムーズに利用できます。
還付金も、e-Taxを利用した方が早く振り込まれる傾向があります。

次に便利なのが、国税庁のウェブサイトで提供されている「確定申告書等作成コーナー」です。
画面の案内に従って情報を入力するだけで、確定申告書を自動で作成してくれます。
作成したデータはe-Taxで送信することも、印刷して郵送または税務署窓口へ持参することも可能です。
特に初めて確定申告をする方には、この作成コーナーの利用をおすすめします。

その他、会計ソフトを利用して作成・提出する方法、郵送で提出する方法、そして税務署の窓口で直接提出する方法があります。
手書きで作成する方法も存在しますが、計算ミスや記入漏れのリスクが高まるため、初心者の方にはデジタルツールの活用が断然おすすめです。
ご自身のITリテラシーや時間的な制約を考慮し、最適な方法を選んでください。

自分でやる確定申告:ログインから書類作成まで

e-Taxでログイン!事前準備とマイナンバーカード活用術

e-Taxは、自宅で確定申告を完結できる非常に便利なシステムです。
利用にはいくつかの事前準備が必要となりますが、一度設定してしまえば毎年スムーズに手続きを進めることができます。

まず、マイナンバーカードの取得が必須となります。
e-Taxでの本人確認には、マイナンバーカードによる電子証明書が使われるためです。
次に、パソコンでe-Taxを利用する場合は、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーが必要になります。
最近では、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン(Androidの一部機種、iPhone)と、専用アプリを利用することで、カードリーダーなしでe-Taxを利用することも可能です。
ご自身の環境に合わせて準備を進めましょう。

これらの物理的な準備が整ったら、国税庁のe-Taxサイトで利用者識別番号の取得と、電子証明書の登録を行います。
これらは初回のみの手続きで、一度登録してしまえば翌年以降はログインパスワードの入力だけでスムーズに利用できます。
利用者登録が完了したら、いよいよe-Taxの各種サービスが利用可能になります。
早めに準備を済ませておけば、確定申告期間中に慌てることなく手続きを進められますよ。
e-Taxは1月から提出可能なので、早めの申告も可能です。

書類作成は「確定申告書等作成コーナー」が便利!

国税庁が無料で提供している「確定申告書等作成コーナー」は、確定申告書を作成する上で非常に強力なツールです。
まるで質問に答えるかのように情報を入力していくだけで、自動的に申告書が完成します。
税金の専門知識がなくても、直感的に操作できるため、初心者の方に特におすすめです。

このコーナーの最大のメリットは、税務に関する専門知識がなくても、画面の指示に従えば申告書を作成できる点です。
源泉徴収票や各種控除証明書に記載されている数字を、指定された欄に入力していくだけでOK。
医療費控除やふるさと納税などの控除についても、ガイダンスに従って情報を入力すれば、控除額が自動で計算されます。
計算ミスを防ぎ、正確な申告書を作成できるため、安心して利用できます。

作成が完了した申告書データは、e-Taxでそのまま送信することも可能です。
または、PDF形式でダウンロードし、プリンターで印刷して郵送や窓口提出することもできます。
ご自身の提出方法に合わせて選択できる柔軟性も魅力です。
年末調整が不要な副業所得者や、医療費控除などで還付申告をしたい会社員の方も、この作成コーナーを活用すれば、簡単に確定申告を済ませることができます。
特に、源泉徴収票や各種控除証明書を手元に置いておくと、入力作業がスムーズに進むでしょう。

会計ソフトでラクラク!初心者でも迷わない入力方法

日々の取引が多い個人事業主やフリーランスの方にとって、会計ソフトは確定申告を劇的に楽にしてくれる「神ツール」と言えるでしょう。
これらのソフトは、簿記の知識がなくても使えるように設計されており、多くの初心者から支持されています。

freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、弥生会計オンラインなど、様々なサービスがありますが、共通しているのは「簿記の知識がなくても使える」という点です。
これらのソフトは、銀行口座やクレジットカードと連携させることで、取引データを自動で取り込んでくれます。
ユーザーは、取り込まれたデータに対して、「売上」や「消耗品費」といった勘定科目をプルダウンから選ぶだけで、仕訳が完了します。
まるで家計簿をつけるような感覚で、日々の取引を記録できるのです。

さらに、多くの会計ソフトには、確定申告書作成機能が搭載されています。
日常の記帳がきちんとできていれば、確定申告時期になったら「確定申告書を作成する」ボタンをクリックし、いくつかの質問に答えるだけで、必要な書類(青色申告決算書や収支内訳書、確定申告書B)が自動で作成されます。
作成された書類は、そのままe-Taxで提出することも可能です。
これにより、複雑な計算や書類作成の手間が大幅に削減され、時間と労力を節約できます。
初めて確定申告をする個人事業主の方こそ、ぜひ会計ソフトの導入を検討してみてください。
会計ソフトの導入で、面倒な確定申告を効率化し、本業に集中できる時間を増やしましょう。

業種別・状況別:こんな時どうする?(学生、ゲーム、NFCなど)

副業をする学生必見!所得20万円の壁と注意点

最近では、アルバイト以外にWebライティングやプログラミング、デザインなどの副業を行う学生も増えています。
学生が副業をしている場合、確定申告が必要になるかどうかの基準は、一般の副業所得者と同じです。
自分の状況を正しく把握し、適切な対応を取りましょう。

原則として、給与所得以外の所得が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要になります。
学生の場合、アルバイトの給与所得と副業の雑所得があることが多いでしょう。
例えば、アルバイトの源泉徴収票があり、さらに副業での所得が年間15万円だった場合、副業所得は20万円以下なので、原則として確定申告は不要となります。

しかし、注意すべき点があります。
確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は必要となることがあります。
これは、所得税と住民税で申告基準が異なるためです。
また、アルバイトで源泉徴収されていた税金が多すぎた場合、確定申告をすることで還付を受けられる可能性もあります。
学生でも、医療費控除や寄附金控除を受けたい場合は、確定申告を行うことで税金が戻ってくることがありますので、自身の状況をよく確認し、必要であれば申告を検討しましょう。
親の扶養に入っている場合は、副業所得の金額によって扶養から外れる可能性もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

ゲーム実況・ブログ運営は?Web系副業の確定申告

YouTubeでのゲーム実況や、アフィリエイト付きブログ運営など、Web系の副業は多岐にわたります。
これらの活動で得た収入も、もちろん確定申告の対象となります。
特に、副業として始めたものの、収入が大きくなってきた場合は、税務上の扱いをしっかり理解しておく必要があります。

主な収入源としては、YouTubeの広告収入、ブログのアフィリエイト収入、投げ銭(スーパーチャットなど)、企業からの案件報酬などが挙げられます。
これらの収入は、一般的に「雑所得」または「事業所得」として分類されます。
年間所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
もし継続的に大きな収入があり、事業として確立されていると判断できる場合は「事業所得」として申告でき、青色申告などのメリットを享受できる可能性があります。

Web系の副業では、経費計上できるものも多いのが特徴です。
例えば、機材購入費(PC、マイク、カメラなど)、インターネット回線費用、サーバー代、ドメイン代、編集ソフトの利用料、書籍代、セミナー参加費などが経費として認められる場合があります。
これらの経費を適切に計上することで、所得を圧縮し、納税額を抑えることができます。
日頃から領収書や利用明細をきちんと保管し、会計ソフトなどを活用して収支を記録しておくことが重要です。
経費の計上は、節税に直結するため、抜け漏れがないように注意しましょう。

新しい技術(NFT、仮想通貨等)と確定申告の関連性

近年注目されているNFT(非代替性トークン)や仮想通貨(暗号資産)などの新しい技術は、投資や取引の対象となり、それらで得た利益も確定申告の対象となる場合があります。
これらのデジタル資産は、その性質上、税務上の取り扱いが複雑になりがちです。
特に新しい分野であるため、常に最新の情報を確認することが求められます。

NFTの取引で得た利益は、一般的に「雑所得」に分類されます。
NFTを購入して売却し、その差額で利益が出た場合は課税対象です。
また、NFTクリエイターとして作品を販売し、その収益を得た場合も、事業規模によっては「事業所得」または「雑所得」として申告する必要があります。
NFTに関する所得計算は複雑になりがちなので、取引履歴を正確に記録しておくことが不可欠です。

仮想通貨(暗号資産)の取引で得た利益も、原則として「雑所得」として確定申告の対象です。
仮想通貨を売却して利益が出た場合、別の仮想通貨と交換して利益が出た場合、マイニングで取得した場合などが課税対象となります。
税額計算が非常に複雑になるため、多くの取引履歴を扱う場合は、仮想通貨の損益計算ツールなどを利用すると便利です。
これらの新しい技術に関連する所得は、税法上の取り扱いがまだ明確でない部分もあります。
不安な場合は、国税庁のガイドラインを確認したり、税理士などの専門家に相談したりすることをおすすめします。
常に最新の税法改正情報にもアンテナを張っておくことが重要です。

確定申告をスムーズに進めるための便利グッズと注意点

これがあれば安心!確定申告を助ける便利ツール

確定申告を効率的かつ正確に進めるためには、便利なツールの活用が不可欠です。
積極的に取り入れて、負担を軽減しましょう。
これらのツールを上手に使うことで、確定申告のハードルがぐっと下がります。

まず、会計ソフトは個人事業主や副業をしている方にとって必須級のツールです。
freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、弥生会計オンラインなどがあり、銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動で取得し、仕訳を半自動化してくれます。
これにより、簿記の知識がなくても簡単に帳簿付けができ、確定申告書も自動作成できるため、大幅な時間短縮とミス防止に繋がります。

次に、レシート読み取りアプリやスキャナーも大いに役立ちます。
溜まってしまいがちな領収書やレシートをスマートフォンで撮影するだけでデータ化し、会計ソフトに連携できるサービスもあります。
これにより、経費の管理が楽になり、ペーパーレス化も実現できます。
特に移動が多い方や、細かい経費が多い方におすすめです。

e-Taxを利用する場合は、ICカードリーダーまたはマイナンバーカード対応のスマートフォンも便利グッズです。
これらがあれば、自宅からいつでも申告が可能になり、税務署に行く手間を省けます。
また、還付金も早く受け取れる傾向があります。
事前に準備し、スムーズな電子申告環境を整えておきましょう。
これらのツールを組み合わせることで、確定申告作業を大幅に効率化できます。

期限厳守!遅延した場合のリスクと対策

確定申告には、毎年厳格な申告期間が設けられています。
通常、2月16日から3月15日までが申告期間です(土日祝日の場合は翌営業日)。
この期限を過ぎてしまうと、様々なペナルティが課される可能性があります。
期限厳守は、確定申告における最も重要なルールのひとつです。

主なペナルティは、無申告加算税延滞税です。
無申告加算税は、納めるべき税額に対して最大30%が課されます。
例えば、納税額が10万円だった場合、最大で3万円の無申告加算税が追加で発生する可能性があります。
延滞税は、納付期限の翌日から納付する日までの日数に応じて課される利息のようなもので、納付が遅れれば遅れるほど金額が膨らんでいきます。
これらの追加徴税は、本来支払う必要のないものですので、絶対に避けたいところです。

万が一、期限内に申告が間に合わないと分かった場合は、できるだけ早く「期限後申告」を行うことが重要です。
自主的に期限後申告をすれば、無申告加算税が軽減される場合があります。
また、納税が難しい場合は、事前に税務署に相談することで、納税を猶予してもらえる可能性もあります。
何よりも、余裕を持って早めに準備を始めることが、期限遅延を防ぐ最善の策です。
e-Taxなら1月から提出可能なので、早めの申告を心がけましょう。

フリーランス保護新法もチェック!制度変更への対応

確定申告を取り巻く制度は、常に変化しています。
税制改正だけでなく、フリーランスを取り巻く法制度も進化しており、これらの情報にも目を向けておくことが大切です。
最新の情報を把握することで、ご自身の事業活動や申告に有利に働く可能性があります。

特に注目すべきは、2024年11月1日に施行される「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(通称:フリーランス保護新法)です。
この法律は、フリーランスと発注事業者間の取引の適正化を目的としており、フリーランスの保護を強化するものです。
例えば、書面での契約内容の明示義務や、ハラスメント対策、育児介護を行うフリーランスへの配慮義務などが発注事業者に課せられます。
これにより、フリーランスの皆さんがより安心して仕事に取り組める環境が整っていくことが期待されます。

税制面でも、個人事業主の所得基準が2025年分から所得48万円以下から95万円以下に変更される見込みなど、毎年細かな改正が行われます。
これらの変更点を知らないと、思わぬ申告漏れや税金の過払い、あるいはメリットを享受し損ねるといった事態に繋がりかねません。
国税庁のウェブサイトや税理士のブログ、ニュース記事などを定期的にチェックし、最新情報を把握するよう努めましょう。
フリーランス保護新法や税制改正は、確定申告の内容や、日々の事業活動に影響を与える可能性があります。
常に最新情報をキャッチアップし、適切に対応していくことが、確定申告をスムーズに進める上で非常に重要です。