1. 履歴書、どこから書き始める?基本の順番を解説
    1. 学歴・職歴の基本ルールと書き出しのコツ
    2. 義務教育の記載と最終学歴からのスタート
    3. 経歴の締め方と全体的な注意点
  2. 学歴・職歴の書き方:どこまで書くべき?
    1. 学歴は「正式名称」で、どこまで詳しく?
    2. 職歴は「すべて」書くのが原則!短期やアルバイトも
    3. 空白期間やネガティブ表現の対処法
  3. 迷いがちな「月」の表記:間違いやすいポイントと対処法
    1. 和暦と西暦の統一ルールと一般的な選択
    2. 入学・卒業、入社・退社の正確な年月表記
    3. 月の表記でよくある間違いと確認の重要性
  4. 「同上」「別紙参照」など、履歴書でよく使う敬語と表現
    1. 「同上」はNG?適切な省略表現とは
    2. 職務経歴書との連携:「詳細は職務経歴書参照」の活用法
    3. 企業への敬意を示す丁寧な言葉遣い
  5. 履歴書をきれい&丁寧に見せるための包み方・送り方
    1. 清潔感が命!修正なしの丁寧な記入術
    2. 誤字脱字チェックと空欄をなくす工夫
    3. 写真選びから提出まで、好印象を与える最終確認
  6. まとめ
  7. よくある質問
    1. Q: 履歴書はどこから書き始めるのが一般的ですか?
    2. Q: 学歴・職歴はどこまで書くべきですか?
    3. Q: 履歴書で「月」を間違えた場合、どうすれば良いですか?
    4. Q: 「同上」や「別紙参照」はどのように使いますか?
    5. Q: 履歴書はどのように封筒に入れれば良いですか?

履歴書、どこから書き始める?基本の順番を解説

就職・転職活動において、あなたの第一印象を決める重要な書類、それが履歴書です。特に「学歴・職歴」欄は、あなたのこれまでの道のりを採用担当者に伝える大切な部分。しかし、「どこから書き始めればいいの?」「どんな順番で書くのが正解?」と戸惑う方も少なくありません。

ここでは、履歴書作成の基本の「き」である学歴・職歴の書き出し方から、全体の構成ルールまでを詳しく解説していきます。

学歴・職歴の基本ルールと書き出しのコツ

履歴書の学歴・職歴欄は、あなたの経歴を正確かつ簡潔に伝えるための重要なスペースです。まず、記載を始める前に押さえておくべき基本ルールがいくつかあります。

最も重要なのは、学校名や会社名を省略せず、必ず「正式名称」で記載することです。例えば、「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」、「㈱〇〇」ではなく「株式会社〇〇」と記載します。これにより、採用担当者はあなたの経歴を正確に把握できます。

また、学歴・職歴の年月表記は、和暦(令和、平成など)か西暦(20XX年など)のどちらかに統一しましょう。履歴書全体で表記を統一することで、読み手にとって非常に分かりやすくなります。記入を始める際は、まず学歴欄の1行目中央に「学歴」と記入し、その下から具体的な入学・卒業年月と学校名を記載します。同様に、職歴欄の1行目中央には「職歴」と記入し、入社・退社年月と会社名を記載していきましょう。

記載順は、学歴は入学・卒業の年月順、職歴は入社・退社の年月順が基本です。時系列に沿って書くことで、あなたのキャリアパスがスムーズに伝わります。

義務教育の記載と最終学歴からのスタート

「どこから学歴を書き始めれば良いのか」という疑問は多くの人が抱くポイントです。

原則として、義務教育(小学校・中学校)の記載は省略します。これは、日本では誰もが受ける教育であるため、あえて記載する必要がないという一般的な慣習があるからです。そのため、履歴書の学歴は「高等学校入学」から記載を始めるのが一般的です。

例えば、以下のように記載します。

  • 20XX年4月 〇〇高等学校 入学
  • 20XX年3月 〇〇高等学校 卒業
  • 20XX年4月 〇〇大学〇〇学部 入学
  • 20XX年3月 〇〇大学〇〇学部 卒業

ただし、例外として、最終学歴が中学校卒業である場合は、中学校の卒業年月を記載する必要があります。これは、それ以降の学歴がないことを明確にするためです。ご自身の最終学歴に合わせて、適切な記載開始点を判断しましょう。高校入学から記載することで、採用担当者はあなたの基礎学力や専門分野への進路を効果的に把握することができます。

経歴の締め方と全体的な注意点

学歴・職歴欄を書き終えたら、職歴欄の最後に「以上」と記入して締めくくるのがマナーです。これにより、職歴の記載が完了したことを明確に示します。この「以上」の一言は、小さなことですが、書類作成の丁寧さをアピールする上で重要です。

また、履歴書全体を通して、いくつか注意すべき点があります。

  • 修正液・修正テープはNG: 書き間違えた場合は、どんな小さな誤りであっても、修正液や修正テープの使用は避け、新しい用紙に書き直しましょう。修正箇所があると、採用担当者に「雑な印象」や「入社意欲が低い」といったネガティブな印象を与えかねません。
  • 空欄をなくす: 記入漏れや空欄は避け、すべて埋めるようにしましょう。例えば、資格がなければ「特になし」、希望があれば「貴社の規定に従います」などと記載します。
  • 古い履歴書を使い回さない: 日付や経歴、自己PRなどを常に最新の情報に更新し、応募企業ごとに内容を調整して作成しましょう。使い回しは、入社意欲の欠如と見なされる可能性があります。
  • 丁寧な記入: 手書きの場合は、誤字脱字がないか、文字が崩れていないかなど、丁寧に記入し、清潔感のある仕上がりを心がけましょう

これらの基本的な注意点を守ることで、あなたの誠実さと真剣な姿勢を採用担当者に伝えることができます。

学歴・職歴の書き方:どこまで書くべき?

履歴書で多くの人が頭を悩ませるのが、「どこまで詳しく書くべきか」という点です。特に学歴と職歴は、あなたの専門性や経験を伝える核となる情報なので、適切な情報量と表現が求められます。

ここでは、学歴・職歴の適切な書き方について、具体的なポイントを解説します。

学歴は「正式名称」で、どこまで詳しく?

学歴欄では、あなたの学習してきた分野や専門性を正確に伝えることが重要です。前述の通り、学校名は必ず正式名称で記載します。例えば、「〇〇大学」だけでなく、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科」まで省略せずに記入しましょう。

学部や学科、コース名を省略せず記載することで、採用担当者はあなたがどのような専門分野を学び、どのような知識・スキルを身につけてきたのかを明確に理解できます。特に応募職種と関連性の高い分野を学んだ場合は、この詳細な記載が大きなアピールポイントとなります。

また、「浪人や留年をした場合はどうすればいいの?」という疑問もよく聞かれますが、浪人や留年をした場合でも、その旨を履歴書に明示的に記入する必要はありません。あくまで、実際の入学・卒業の年月をそのまま記載すれば問題ありません。採用担当者は、空白期間があることよりも、あなたがその期間をどのように過ごし、何を学び、どう成長したかに注目します。嘘偽りなく、正しい年月を記載することが大切です。

職歴は「すべて」書くのが原則!短期やアルバイトも

職歴欄も学歴と同様に、原則としてすべての職歴を記載するのが基本です。正社員としての経験はもちろんのこと、パート・アルバイト、派遣・契約社員といった雇用形態にかかわらず、経験したすべての職歴を時系列で記入しましょう。

「短期間で辞めた会社は書かない方がいい?」と考える方もいますが、正直に記載することが重要です。採用担当者は、一貫した職歴からあなたのキャリアパスや仕事への取り組み方を把握しようとします。空白期間がある場合、かえって不信感につながることもあります。

会社名は、学歴と同様に略さず、正式名称(法人格も含む)で記載してください。例えば、「〇〇商事」ではなく「〇〇商事株式会社」です。

さらに、単に会社名を記載するだけでなく、簡単な職務内容を付け加えると、より具体的にあなたの経験を伝えることができます。例えば、「〇〇株式会社 入社(営業職として法人顧客を担当、商品企画・提案に従事)」のように簡潔にまとめると良いでしょう。

特に、応募職種と関連性の高い職務経験は、具体的な内容を付記することで、採用担当者の目を引くポイントとなります。

空白期間やネガティブ表現の対処法

職歴をすべて記載しようとすると、中には「空白期間」が生じている方もいるかもしれません。病気療養、留学、資格取得のための学習期間など、理由は様々ですが、空白期間がある場合も、正直に記載する必要があります。無理に隠そうとすると、後々採用担当者との間で齟齬が生じる可能性があります。

空白期間の具体的な書き方としては、「20XX年〇月~20XX年〇月 語学留学のため休職」「20XX年〇月~20XX年〇月 病気療養のため退職」などと簡潔に理由を添えるのが一般的です。重要なのは、その期間に何をしていたのか、どう活かそうとしているのかを明確にすることです。

また、退職理由など、ネガティブな表現は避け、ポジティブな言い回しで記入することを心がけましょう。「人間関係で悩んで退職」ではなく、「新たなスキルを習得し、より貢献できる環境を求めて退職」といったように、前向きな姿勢を伝えることが大切です。

職歴が多くて書ききれない場合は、職務内容を割愛して勤務先名のみを記載するか、職務内容は簡潔にまとめ、「詳細は職務経歴書に記載」と注記する方法もあります。履歴書は概要、職務経歴書は詳細という役割分担を意識して作成しましょう。

迷いがちな「月」の表記:間違いやすいポイントと対処法

履歴書で意外と間違いやすいのが、日付や年月の表記です。特に学歴・職歴欄では、入学・卒業、入社・退社の年月を正確に記載する必要があり、表記の揺れや間違いは採用担当者に「注意散漫」「確認不足」といった印象を与えかねません。細部にまで気を配ることで、あなたの丁寧な仕事ぶりをアピールすることができます。

和暦と西暦の統一ルールと一般的な選択

履歴書で最も重要な年月の表記ルールは、「和暦(元号)か西暦のどちらかに統一する」ことです。これは履歴書全体にわたって適用されるルールであり、学歴・職歴はもちろん、免許・資格欄や賞罰欄、日付欄など、すべての年月表記で統一する必要があります。

例えば、学歴で「平成〇年」と書いたら、職歴でも「平成〇年」を使用し、「20XX年」と書いたら「20XX年」で通します。和暦と西暦が混在していると、採用担当者があなたの経歴を追う際に混乱を招き、視覚的にも非常に読みにくい履歴書になってしまいます。

どちらの表記を選ぶかは個人の自由ですが、近年では西暦で統一する方が一般的になりつつあります。特に外資系企業やIT企業などでは、西暦の方が国際的で分かりやすいとされています。ただし、応募先の企業が伝統的な業界である場合や、企業の募集要項で和暦指定がある場合は、それに従うのが賢明です。

迷った場合は、和暦と西暦どちらかに統一した上で、西暦で記載しておくと無難でしょう。

入学・卒業、入社・退社の正確な年月表記

学歴・職歴欄では、入学・卒業、入社・退社の年月を具体的に「〇年〇月」まで正確に記載することが求められます。特に、年度の変わり目は間違いやすいポイントです。

例えば、高校の卒業年月は「20XX年3月」となるのが一般的ですが、入学は「20XX年4月」です。これらの「年」だけでなく「月」まで正しく記載することが、あなたの経歴の正確性を担保します。

記載例:

年月 内容
20XX年4月 〇〇高等学校 入学
20XX年3月 〇〇高等学校 卒業
20XX年4月 株式会社〇〇 入社
20YY年3月 株式会社〇〇 退社
20YY年4月 株式会社△△ 入社

特に、短期間での転職を繰り返している場合や、休職期間がある場合は、年月が連続しているか、空白期間がないかなど、注意深く確認しましょう。公式な書類(卒業証明書、源泉徴収票など)で正確な日付を確認し、履歴書に転記することをおすすめします。

月の表記でよくある間違いと確認の重要性

年月の表記でよくある間違いとしては、以下のようなケースが挙げられます。

  • 年号と西暦が混在している
  • 卒業年度を間違えている(特に新年度に作成する場合)
  • 入社・退社日を曖昧に覚えている
  • 月の記載を省略している

これらの間違いを防ぐためには、複数の情報源を用いて確認作業を行うことが非常に重要です。

学歴については、ご自身の卒業証書や卒業証明書で確認できます。職歴については、源泉徴収票や雇用保険被保険者証、退職証明書などで正確な入社・退社年月を確認しましょう。これらの公的書類には、あなたの正確な経歴が記載されています。

また、履歴書を作成する前に、ご自身のこれまでの経歴を時系列でメモに書き出し、誤りがないか事前にチェックするのも有効な方法です。特に、転職回数が多い方や、アルバイト・派遣など複数の職歴がある方は、一覧で整理することで抜け漏れや間違いを防ぐことができます。

最終的に、履歴書を提出する前には、必ずもう一度全体の年月表記をチェックし、統一されているか、間違いがないかを確認するようにしてください。細部への配慮が、採用担当者に良い印象を与えることにつながります。

「同上」「別紙参照」など、履歴書でよく使う敬語と表現

履歴書は、ビジネス文書としての側面も持ち合わせているため、適切な敬語や表現を用いることが非常に重要です。特に、情報の省略や参照を促す際に使う言葉は、その使い方一つで採用担当者に与える印象が大きく変わります。ここでは、履歴書でよく使う表現と、避けるべき表現について解説します。

「同上」はNG?適切な省略表現とは

履歴書を作成する際、前の項目と同じ内容を繰り返す場合に「同上」と書きそうになる方もいるかもしれません。しかし、履歴書において「同上」という表現は、基本的に避けるべきです。特に氏名や住所など、個人を特定する重要な情報や、職歴における会社名などで「同上」を使うと、採用担当者にとっては不親切であり、読みづらさを感じさせてしまいます。

なぜなら、「同上」は手抜きに見えたり、採用担当者がわざわざ上の行を確認する手間をかけさせたりするため、ビジネス文書としては不適切とされています。履歴書は、あなたの情報を分かりやすく、丁寧に伝えるためのものですから、多少の手間がかかっても正式名称で再度記載するように心がけましょう。

例えば、連絡先住所が現住所と同じ場合でも、改めて記載することが望ましいです。ただし、家族構成の欄で「本人との続柄」を記載する際に、同一住所であれば「同上」を使うこともありますが、これも欄が複数ある場合や、簡潔に済ませたい場合に限られます。

基本的には、採用担当者が一目見て全ての情報を把握できるよう、省略せずに記載するのが履歴書の正しいマナーと言えます。

職務経歴書との連携:「詳細は職務経歴書参照」の活用法

職歴が多く、履歴書のスペースに書ききれない場合や、職務内容を詳細に伝えたい場合は、職務経歴書との連携を意識した書き方が有効です。

履歴書は「概要」、職務経歴書は「詳細」という役割分担を理解し、履歴書には主要な勤務先と簡単な職務内容を記載し、「職務内容の詳細は職務経歴書をご参照ください」といった注記を入れるのがスマートな方法です。

例えば、以下のように記載します。

  • 20XX年4月 株式会社〇〇 入社 (営業部所属、法人営業に従事)
  • 20YY年3月 株式会社〇〇 退社
  • 20YY年4月 株式会社△△ 入社 (商品開発部所属、新製品企画を担当)
  • 職務経歴の詳細は、別途提出の職務経歴書をご参照ください

この表現を用いることで、履歴書を簡潔に保ちつつ、採用担当者には職務経歴書でより具体的な実績やスキルを見てもらうよう促すことができます。

ただし、この際重要なのが、履歴書と職務経歴書の内容に齟齬がないよう、必ず整合性を確認することです。記載年月や会社名、役職などに間違いがないか、提出前にしっかりと照らし合わせましょう。整合性が取れていないと、書類管理能力の不足と見なされる可能性があります。

企業への敬意を示す丁寧な言葉遣い

履歴書は、あなたが応募先の企業に対して敬意を持っていることを示す書類でもあります。そのため、丁寧で適切な言葉遣いを心がけることが非常に重要です。

特に、応募先の企業を指す言葉として、文書では「貴社」を使用するのが正しいマナーです(口語では「御社」)。「〇〇会社」と呼び捨てにしたり、間違った敬称を使ったりしないよう注意しましょう。

その他の例としては、

  • 「〇〇致しました」→「〇〇いたしました」
  • 「居ます」→「おります」
  • 「~して頂きたい」→「~していただきたく存じます」

など、普段使い慣れている言葉でも、ビジネス文書ではより丁寧な表現が求められることがあります。自信がない場合は、ビジネスメールの表現などを参考にすると良いでしょう。

また、応募先の企業名を正確に記載することも、敬意を示す上で大切なポイントです。株式会社なのか、有限会社なのか、法人格を含めて間違いなく記載しましょう。細かい部分まで気を配ることで、あなたの真摯な姿勢とビジネスマナーをアピールできます。

これらの言葉遣いは、あなたの人間性やコミュニケーション能力を測る指標にもなります。採用担当者は、履歴書を通じてあなたの細部への配慮や、企業文化への適応力を判断しているのです。

履歴書をきれい&丁寧に見せるための包み方・送り方

履歴書の作成は、内容の充実度だけでなく、見た目の清潔感や丁寧さも非常に重要です。採用担当者は、書類から応募者の人柄や仕事ぶりを推測します。どんなに素晴らしい経歴やスキルを持っていても、履歴書が雑に作られていたり、誤りがあったりすると、マイナス評価につながりかねません。

ここでは、あなたの履歴書をより魅力的に見せるための最終確認ポイントと、提出時のマナーについて解説します。

清潔感が命!修正なしの丁寧な記入術

履歴書における清潔感は、あなたが細部まで気を配れる人物であることの証です。まず、書き間違えた場合は、どんな小さな誤りであっても修正液や修正テープの使用は絶対に避けてください。これはビジネス文書全般に言えることですが、特に採用選考の書類では厳禁です。もし書き損じてしまったら、躊躇せず新しい用紙に書き直しましょう。これは、あなたの正確性や真摯な姿勢を示す上で非常に重要なポイントです。

手書きで作成する場合、文字の丁寧さも印象を左右します。誤字脱字がないかはもちろんのこと、文字が崩れていないか、全体的に読みやすい字で書かれているかを確認してください。慌てて書くと文字が乱れがちですので、時間に余裕を持って、落ち着いて丁寧に記入することを心がけましょう。また、万年筆やゲルインクボールペンなど、にじみにくく、きれいに書ける筆記具を選ぶのも一つの工夫です。

近年では、基本的にパソコンでの作成が推奨されています。パソコン作成であれば、文字の綺麗さは担保され、修正も容易です。ただし、企業から手書き指定がある場合は、それに従いましょう。

誤字脱字チェックと空欄をなくす工夫

履歴書を完成させたら、必ず複数回にわたって誤字脱字がないかを確認しましょう。作成直後は見落としがちなので、時間を置いてから見直したり、可能であれば家族や友人に読んでもらったりするのも有効です。特に、企業名や製品名、地名、人名などの固有名詞は間違いやすいので、細心の注意を払ってください。

また、履歴書に記入漏れや空欄を残さないようにすることも大切です。例えば、

  • 希望職種・勤務地・給与など: 空欄のままにせず、「貴社の規定に従います」や「貴社での経験を通して成長したい」といった前向きな姿勢を示す言葉で埋めましょう。
  • 特技・趣味・資格など: 特にない場合でも、「特になし」と正直に記載するか、短所を工夫して長所に言い換えるなど、何かしら記入することを心がけてください。

空欄があると、採用担当者に「やる気がない」「記入が面倒くさいと感じている」といったネガティブな印象を与えかねません。すべてを埋めることで、あなたの真剣な応募意欲と、細部まで手を抜かない丁寧な仕事ぶりをアピールできます。どのような内容を記入するか迷う場合は、応募企業が求める人物像を想定して、アピールしたい点を簡潔にまとめる工夫も必要です。</

写真選びから提出まで、好印象を与える最終確認

履歴書は、写真選びから提出方法まで、あらゆる段階であなたの印象を左右します。

  1. 写真: 明るい表情で、服装や髪型など好感の持てる身だしなみで臨みましょう。清潔感のあるスーツ姿で、きちんと整えられた髪型が基本です。スピード写真でも問題ありませんが、可能であれば写真館でプロに撮影してもらうと、より良い印象を与えられます。万が一、写真が剥がれてしまった場合に備えて、裏面に氏名を記入しておくと安心です。
  2. 日付の更新: 古い履歴書を使い回さないよう、日付や経歴などを最新の情報に更新し、応募企業ごとに内容を調整して作成しましょう。日付は提出日、または投函日を記入するのが一般的です。
  3. 指定フォーマットの確認: 企業から履歴書のフォーマット指定がないか、事前に募集要項をしっかり確認しましょう。指定がある場合は、必ずそれに従ってください。
  4. 書類の整合性: 職務経歴書も併せて提出する場合、学歴・職歴や資格などの内容に相違がないか、作成後に必ず照らし合わせてください。記載内容が異なると、信頼性を損なうことになります。
  5. 提出前の最終チェック: 送付状(添え状)を含め、すべての書類が揃っているか、誤字脱字がないか、汚れや折れがないかなど、提出前に最終確認を行いましょう。郵送の場合は、クリアファイルに入れてから封筒に入れるなど、丁寧な梱包を心がけてください。

これらの最終確認を通じて、あなたの熱意と丁寧さを採用担当者に伝え、選考を有利に進めましょう。