概要: AWSのEC2無料枠は、サーバー構築の第一歩として非常に魅力的ですが、その利用にはいくつか注意点があります。この記事では、EC2無料枠で何ができるのか、スペックや期間、複数インスタンス利用時の注意点、そして無料枠終了のサインまでを分かりやすく解説します。
AWS EC2無料枠とは?何ができるの?
AWS無料利用枠の全体像と目的
AWS(Amazon Web Services)が提供する「無料利用枠(Free Tier)」は、ユーザーがAWSの多岐にわたるサービスをコストを気にせず試せる、非常に魅力的なプログラムです。
これは、個人での学習、新しいプロジェクトのプロトタイプ作成、あるいは企業での導入検討といった幅広い目的で活用できます。
無料利用枠は、AWSサービスへのアクセスを促し、ユーザーがクラウド環境のメリットを体験するための「体験版」のような位置づけと言えるでしょう。
特に、高価なハードウェアを準備することなく、仮想サーバーであるEC2インスタンスをすぐに立ち上げて検証できる点は、クラウド初心者にとって大きなメリットとなります。
しかし、この無料枠は無制限に利用できるわけではなく、サービスごとに定められた利用時間、データ量、リクエスト数などの上限があります。
これらの上限を正確に把握し、適切に管理することで、意図しない課金を避けつつ、AWSを最大限に活用することが可能になります。(参考情報より)
3種類の無料枠:12ヶ月、常時、トライアル
AWSの無料利用枠は、主に3つのカテゴリに分けられます。それぞれの無料枠には異なる特徴と期間が設定されており、利用目的に応じて賢く使い分けることが重要です。
まず、「12ヶ月無料枠」は、AWSアカウント作成から12ヶ月間、指定されたサービスを無料で利用できる最も一般的な枠です。Amazon EC2の特定のインスタンスタイプ(例: t2.microまたはt3.micro)や、Amazon S3、Amazon RDSなどがこの枠に含まれ、学習や短期プロジェクトに最適です。(参考情報より)
次に、「常時無料枠 (Always Free)」は、期間の制限なく一部のサービスを無料で利用できます。これにはAWS Lambda(月100万リクエストまで)やAmazon DynamoDB(25GBまで)などが代表的で、小規模なアプリケーションやバックエンドサービスを継続的に運用するのに役立ちます。
最後に、「トライアル枠」は、特定のサービスを期間限定で試用できる枠で、新サービスや特定の機能の評価に適しています。これらの違いを理解することが、コスト効率の良いAWS利用の第一歩となります。(参考情報より)
2025年7月15日以降の変更点と新しい無料プラン
AWS無料利用枠の仕組みは、2025年7月15日以降に重要な変更が加えられました。この変更により、新規アカウント作成時に「無料プラン」か「有料プラン」を選択する方式が導入されています。
これは、AWSを初めて利用する方にとって、より明確な料金体系と利用期間を提示するためのものです。
新しい「無料プラン」を選択した場合、無料利用枠は最大6ヶ月間、または付与されたクレジット(最大200 USD相当)を使い切るまでの早い方まで利用可能です。この期間が終了すると、アカウントは有料プランへ移行するか、閉鎖する必要があります。
この変更は、ユーザーがAWSサービスの学習や試用を集中して行い、その後は本格的な利用へ移行することを促す目的があります。
特にAWS Organizationsを利用している場合は注意が必要です。2025年7月15日以降に作成された無料プランのアカウントがAWS Organizationsに参加すると、自動的に有料プランへ移行してしまうため、組織での利用を検討している場合は、この変更点を事前にしっかりと把握しておくことが不可欠です。(参考情報より)
EC2無料枠で利用できるスペックと期間
無料枠対象のインスタンスタイプと利用時間
Amazon EC2の無料枠で利用できる仮想サーバー(インスタンス)には、特定の条件が設けられています。
主要な無料枠対象インスタンスタイプは、通常t2.microまたはt3.microです。
これらのインスタンスは、CPU、メモリ、ネットワーク性能が限定的ですが、ウェブサイトのホスティング、開発環境、小規模なデータベースなど、多くの用途で十分な性能を発揮します。
無料枠では、これらのインスタンスを合わせて月間750時間まで利用できます。これは、1台のt2.microインスタンスを1ヶ月間(約744時間)起動し続けることが可能であることを意味します。
もし2台のt2.microインスタンスを同時に起動した場合、それぞれの利用時間が合計されるため、約半分の期間で無料枠の上限に達してしまうことになります。(参考情報より)
利用期間は、AWSアカウント作成から12ヶ月間です。この期間を超過すると、利用中のインスタンスは自動的に課金対象となるため、無料枠の終了時期を把握し、必要に応じてリソースの停止や削除を計画することが重要です。
一部のリージョンでは、t3.small、t4g.micro、t4g.small、c7i-flex.large、m7i-flex.largeなども対象となる場合がありますが、事前に必ず確認が必要です。(参考情報より)
無料枠で利用可能なOSと注意すべき点
EC2無料枠では、特定のオペレーティングシステム(OS)の利用も許可されています。一般的に、Amazon Linux、Windows Server、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux、Ubuntu Serverなどが対象となります。
これらのOSは、無料枠の対象インスタンスタイプと組み合わせて利用することで、費用をかけずに様々な環境を構築・検証することができます。
しかし、OSの選択にはいくつか注意点があります。特に、無料枠の対象となるインスタンスタイプやOS以外を選択すると、すぐに課金が発生する可能性があるため、細心の注意が必要です。
例えば、より高性能なインスタンスタイプ(例: t2.medium以上)を選んだり、無料枠対象外のOSイメージ(AMI)を使用したりすると、利用開始直後から通常の料金が発生します。
また、Windows Serverインスタンスの場合、Linuxインスタンスと比較してリソース消費が多かったり、場合によってはライセンス費用が別途かかるケースも存在します。
そのため、EC2インスタンスを起動する際には、必ずAWSマネジメントコンソールやドキュメントで、選択したAMIとインスタンスタイプが無料枠の対象となっているかを最終確認するようにしましょう。(参考情報より)
リージョンと利用時間の合算ルール
AWSでは、世界中の複数の地理的な場所にデータセンターを配置しており、これらを「リージョン」と呼びます。EC2インスタンスを起動する際には、どのリージョンで起動するかを選択することになります。
無料枠を利用する上で非常に重要なのが、複数のリージョンでEC2インスタンスを起動すると、その利用時間が合計されるというルールです。
例えば、東京リージョンでt2.microインスタンスを月に400時間、オレゴンリージョンで別のt2.microインスタンスを月に400時間起動した場合、合計で800時間の利用となり、月750時間の無料枠上限を超過してしまいます。
この超過分については、通常のEC2利用料金が発生します。
このような意図しない課金を避けるためには、無料枠を最大限活用したい場合は、特定の1つのリージョンに絞ってインスタンスを運用することを強く推奨します。
もし複数のリージョンで試したい場合は、それぞれのリージョンで起動するインスタンスの利用時間を細かく管理し、総利用時間が月750時間を超えないように注意深く計画を立てる必要があります。
AWSマネジメントコンソールで、各リージョンのリソース状況を確認する習慣をつけることが大切です。(参考情報より)
EC2無料枠を複数インスタンスで使う際の注意点
月750時間の「合計時間」を理解する
AWS EC2の無料枠における月750時間という制限は、非常に重要です。この750時間は、無料枠対象となるすべてのEC2インスタンスタイプ(例: t2.micro、t3.micro)の利用時間の合計として計算されます。
つまり、1つのAWSアカウント内で複数のリージョンや複数のインスタンスを起動した場合、それぞれのインスタンスの稼働時間がすべて合算されて上限に達することになります。
具体的に見てみましょう。仮にあなたが東京リージョンでt2.microインスタンスAを1ヶ月間(約744時間)起動し続けたとします。この場合、無料枠のほとんどを使い切るため、他のインスタンスを起動する余裕はほとんどありません。
もし、同時に大阪リージョンでもt2.microインスタンスBを起動してしまうと、その稼働時間も合算され、あっという間に750時間の壁を超えてしまいます。
この仕組みを理解していないと、「インスタンスは1台しか動かしていないはずなのに課金された」という事態に陥りかねません。
無料枠を複数インスタンスで活用したい場合は、例えば3台のインスタンスをそれぞれ1日8時間程度ずつ運用するなど、合計時間が750時間以内になるよう緻密な計画と管理が求められます。(参考情報より)
不要なインスタンスは「停止」ではなく「削除」も検討
EC2インスタンスを利用しないときに「停止」するだけでは、完全に課金を停止できるわけではない点に注意が必要です。
インスタンスを停止しても、そのインスタンスに紐づくストレージであるEBS(Elastic Block Store)ボリュームは削除されず、そのまま料金が発生し続ける可能性があります。
EBSボリュームはデータ永続性のために存在するため、インスタンスを停止してもデータは保持されますが、その分のストレージ料金はかかります。
無料枠では30GBの汎用SSD(gp2)またはマグネティックストレージが含まれますが、これを少しでも超えたり、不要なボリュームが残っていたりすると、それが課金の原因となります。
そのため、一時的に使用しないだけであれば停止、完全に不要になった場合はインスタンスと関連するEBSボリュームの両方を削除することを強く推奨します。
削除する際には、大切なデータが消えてしまわないよう、事前にスナップショット(バックアップ)を取得しておくか、必要なデータは別のストレージサービスに移動しておくなどの対策が必要です。(参考情報より)
無料枠を超過しないためのモニタリングとアラート設定
AWSの無料枠を賢く利用し、予期せぬ課金を防ぐためには、利用状況の継続的なモニタリングとアラート設定が不可欠です。
AWSマネジメントコンソールにログインし、無料利用枠の使用状況を定期的に確認する習慣をつけましょう。
特に役立つのが、AWSのコスト管理ツールです。
- AWS Budgets: 予算アラートを設定することで、無料枠の使用上限に達する前や、特定のコスト閾値を超えた場合に通知を受け取ることができます。これにより、課金発生の兆候を早期に察知し、対応することが可能になります。
- AWS Billing and Cost Managementコンソール: ここでは、現在の請求額やサービスごとの利用状況詳細を確認できます。無料枠対象サービスであっても、上限を超えた分はここで課金状況を確認できます。
また、AWSからの請求関連メールや通知にも常に注意を払いましょう。AWSは、料金に関する重要な情報や無料枠の利用状況に関する通知をメールで送ってくることがあります。
これらのツールや通知を最大限に活用することで、無料枠の範囲内で安心してAWSサービスを利用し、学習や開発に集中できるようになります。(参考情報より)
Windowsインスタンスやストレージ、SSLの無料枠について
Windows Serverの利用とコスト
EC2の無料利用枠では、特定の条件のもとでWindows Serverインスタンスも利用可能です。
参考情報にもある通り、Amazon LinuxだけでなくWindows Serverも無料枠対象OSに含まれる場合があります。
これは、Windows環境でアプリケーションを開発したり、Windowsベースのサービスを検証したりするユーザーにとって大きなメリットです。
しかし、Windows Serverの利用にはいくつかの注意点があります。
まず、Windows ServerはLinuxディストリビューションに比べてシステムリソース(CPU、メモリ)を多く消費する傾向があるため、同じt2.microインスタンスでも、Linuxと比較してパフォーマンスが低下しやすく感じることがあります。
また、OSのライセンス形態によっては、無料枠の範囲内であってもライセンス費用が別途発生するケースがないか、利用前にAWSの公式ドキュメントで詳細を確認することが重要です。
無料枠の対象となるインスタンスタイプやOSのバージョンを正確に選ぶことで、Windows環境をコストを抑えて利用できますが、誤った選択は即座に課金につながるため、慎重な設定を心がけましょう。
特に、無料枠の12ヶ月期間が終了した後は、インスタンスを停止するか、削除しない限り、継続的に課金が発生します。(参考情報より)
EBSボリューム(ストレージ)の無料枠と課金
EC2インスタンスのストレージとして利用されるEBS(Elastic Block Store)ボリュームも、無料利用枠の対象となります。
通常、無料枠には30GBの汎用SSD(gp2)またはマグネティックストレージが含まれており、これを超過しなければ料金は発生しません。
しかし、EBSボリュームは、EC2インスタンスが停止していても存在し続けるため、課金が発生する可能性がある点に細心の注意が必要です。(参考情報より)
具体的には、EC2インスタンスを停止しても、そのインスタンスにアタッチされていたEBSボリュームはそのまま残ります。
このため、「インスタンスを停止したから安心」と思っていても、30GBの無料枠を超過した分のストレージや、無料枠対象外のタイプのEBSボリューム(例: gp3の大きなボリュームや、プロビジョンドIOPS SSD)を利用していると、継続的に課金されてしまいます。
不要になったEC2インスタンスを削除する際は、必ず関連するEBSボリュームも確認し、不要であれば一緒に削除することが、予期せぬ課金を防ぐための鉄則です。
また、EBSスナップショット(バックアップ)もストレージとして料金が発生するため、こちらも定期的に確認し、不要なものは削除するようにしましょう。(参考情報より)
静的IPアドレス(EIP)とデータ転送の注意点
EC2インスタンスには、インターネットからアクセスするためのIPアドレスが必要です。通常、インスタンスを停止・起動するとIPアドレスが変わってしまうため、固定のグローバルIPアドレスが必要な場合はElastic IPアドレス(EIP)を割り当てます。
EIP自体は無料枠の対象ですが、EIPがEC2インスタンスに関連付けられていない状態で放置されていると、料金が発生します。
これは、AWSのリソースの無駄遣いを防ぐための措置であり、インスタンスにアタッチされていないEIPは「未使用のリソース」と見なされるためです。
また、データ転送も無料枠に上限があります。AWSからインターネットへのデータ転送は、通常、一定量(例えば月間100GB)までは無料枠に含まれますが、これを超過すると課金対象となります。
特に、動画や大容量ファイルの配信、高頻度なデータ交換を行うサービスを運用している場合、このデータ転送量が課金に大きく影響する可能性があります。
リージョンをまたぐデータ転送(リージョン間のデータ転送)や、特定のAWSサービス(例: CloudFront)を経由しないインターネットへのデータ転送は、料金体系が異なる場合があるため、利用するサービスの料金表を事前に確認しておくことが重要です。(参考情報より)
EC2無料枠終了のサインと確認方法、停止を防ぐコツ
無料枠終了の兆候と請求アラートの設定
AWS EC2無料枠の終了時期や、利用上限に達するサインを見逃さないことは、予期せぬ課金を防ぐ上で最も重要です。
無料枠の期間が終了する前に、AWSからメールで通知が届くことが一般的ですが、これだけに頼らず、自ら積極的に状況を確認する習慣をつけましょう。
最も確実な方法は、AWSのコスト管理ツールを活用することです。
AWS Budgetsを利用すれば、月間の利用料が特定のしきい値(例: 0ドルを超えた場合、または無料枠の上限に80%達した場合など)を超えた際に、自動的にメールやSNSでアラートを送信するように設定できます。
これにより、無料枠の範囲を超えて課金が発生し始めた兆候をいち早く捉えることができます。
また、AWS Billing and Cost Managementコンソールを定期的に確認し、特に「Free Tier」セクションで現在の利用状況をチェックしましょう。
各サービスの利用時間やデータ量がどれくらい無料枠の残量に影響しているかが一目で分かります。
これらのツールを適切に設定・利用することで、無料枠の期間終了や上限到達によるサプライズ課金を未然に防ぐことが可能になります。(参考情報より)
定期的な利用状況の確認とリソースの棚卸し
無料枠の範囲内でAWSサービスを利用し続けるためには、定期的なリソースの棚卸しと利用状況の確認が不可欠です。
AWSマネジメントコンソールにログインし、以下の項目を定期的にチェックする習慣をつけましょう。
- EC2インスタンス: 起動中のインスタンス、停止中のインスタンスをリージョンごとに確認します。不要なものは終了(Terminate)しましょう。
- EBSボリューム: 削除したEC2インスタンスに紐づいていたEBSボリュームが残っていないか確認します。利用していないボリュームは削除しましょう。
- EBSスナップショット: 不要なスナップショットが残っていないか確認し、削除します。
- Elastic IPアドレス (EIP): どのインスタンスにも関連付けられていないEIPがないか確認します。放置されているEIPは課金対象です。
これらのリソースは、無料枠の期間が終了したり、特定の条件を満たさなくなると、即座に課金対象となります。
「使っていないはずなのに請求が来た」という事態の多くは、このような残存リソースが原因であることがほとんどです。
月に一度はこれらのチェックリストを使って、AWS環境をクリーンに保つことをお推奨します。(参考情報より)
予期せぬ課金を防ぐための最終チェックリスト
AWSの無料利用枠を最大限に活用し、意図しない課金を完全に防ぐために、以下の最終チェックリストを活用しましょう。
これらの項目を定期的に確認することで、安心してAWSサービスを学習・利用できます。
- インスタンスタイプとOSの確認: 起動しているEC2インスタンスが、常に無料枠対象の「t2.micro」または「t3.micro」であり、対象のOS(Amazon Linux, Windows Serverなど)を使用していることを確認してください。
- リージョンの統一または管理: 複数のリージョンでインスタンスを起動している場合、各リージョンのインスタンス利用時間の合計が月750時間を超えないように厳重に管理しましょう。
- EBSボリュームの適切な管理: EC2インスタンスを終了した際に、関連するEBSボリュームも不要であれば必ず削除してください。また、無料枠の30GBを超過していないか確認します。
- Elastic IPアドレスの関連付け: 割り当てたEIPは、必ずインスタンスにアタッチした状態を維持してください。未使用のEIPは課金対象です。
- AWS Budgetsの設定: 無料枠の利用状況をモニタリングし、上限に近づいた際にアラートが届くようにAWS Budgetsを設定しておきましょう。
- AWS Organizations利用時のルール再確認: 2025年7月15日以降に作成されたアカウントをOrganizationsに参加させる場合、自動で有料プランに移行しないか事前に確認してください。
- クレジットカード情報の登録: 無料枠を利用する場合でも、万一の課金に備え、有効なクレジットカード情報が登録されていることを確認してください。
これらの注意点を理解し、賢く活用することで、AWSの無料利用枠を最大限に活用し、学習や開発のコストを抑えることができます。(参考情報より)
まとめ
よくある質問
Q: AWS EC2の無料枠で何ができますか?
A: EC2無料枠では、一定のスペック(CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域)の仮想サーバー(インスタンス)を、定められた期間無料で利用できます。Webサーバーの構築、アプリケーションの開発・テスト、学習などに活用できます。
Q: EC2無料枠の利用期間とスペックは?
A: 一般的に、AWSの無料利用枠は新規アカウント作成から12ヶ月間です。EC2では、t2.microまたはt3.micro(リージョンによる)インスタンスが750時間/月まで無料となります。ストレージ(EBS)も一定容量まで無料です。
Q: EC2無料枠で複数のインスタンスを同時に使えますか?
A: 原則として、無料枠は合計の利用時間でカウントされます。そのため、無料枠の上限に達しない範囲であれば、複数のインスタンスを同時に起動して利用することも可能です。ただし、合計利用時間が無料枠を超えないように注意が必要です。
Q: WindowsインスタンスやSSLの無料枠はありますか?
A: WindowsインスタンスもEC2無料枠の対象となる場合がありますが、OSライセンス料が含まれるため、Linuxインスタンスに比べて無料利用枠の恩恵が限定的になることがあります。SSL証明書はAWS Certificate Manager (ACM) を利用することで無料のSSL証明書を取得・管理できます。
Q: EC2無料枠が終了する前に確認するにはどうすればいいですか?
A: AWSマネジメントコンソールで「請求」ダッシュボードを確認することで、無料利用枠の消費状況や、無料枠終了までの期間を確認できます。また、利用状況によっては「Organizations」などを利用して、アカウント全体の無料枠利用状況を管理することも有効です。