概要: マイナンバーカードの申請・作成方法について、申請場所や必要なもの、オンライン申請のメリットなどを詳しく解説します。通知カードがない場合や、お子様のカード作成についても網羅しているので、初めての方も安心です。
マイナンバーカード申請・作成の基本を知ろう
マイナンバーカードってどんなもの?そのメリットとは
「マイナンバーカード」は、あなたの個人番号(マイナンバー)が記載された、顔写真付きのICカードです。身分証明書として利用できるだけでなく、さまざまな行政手続きをオンラインで簡単に行えるようになる、私たちの生活に密接に関わる大切なカードと言えます。
例えば、コンビニエンスストアで住民票や印鑑登録証明書などの公的証明書を取得できたり、健康保険証として医療機関で利用できたりと、その利便性は日々高まっています。
さらに、将来的には運転免許証との一体化(マイナ免許証)や、iPhoneでの利用も予定されており、私たちの生活におけるデジタル化を大きく推進する鍵となるでしょう。
「プライバシーの侵害では?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、カード自体に所得などのプライバシー性の高い個人情報は記録されません。
行政手続きの簡素化や、将来的には民間サービスでの活用拡大も期待されており、私たちの生活をより豊かで便利にするツールとして、その重要性は増すばかりです。
普及状況は?みんな持ってるの?
マイナンバーカードの普及は、政府のデジタル化推進政策やマイナポイント事業の後押しもあり、順調に進んでいます。
2025年2月末時点では、保有枚数が約9,700万枚に達し、日本の人口の約78.0%が保有しています。
また、2025年10月31日時点のデータでは、全国民の約75%が申請済みと発表されており、多くの方が既にマイナンバーカードの便利さを実感していることが伺えます。
ただし、その普及状況には地域差が見られます。例えば、宮崎県では84.4%と高い交付率を誇る一方で、沖縄県では66.6%に留まるなど、地域によって差があるのが現状です。
年齢層別に見ても特徴があり、50代以上の方々の交付率は70%を超えている一方、若い世代の普及率は比較的低い傾向にあることも指摘されています。
これは、カードのメリットが若年層に十分に伝わっていない、あるいは利用機会が少ないと感じられている可能性も示唆しています。
申請は義務?任意?まずはココを知っておこう!
「マイナンバーカード、作らないといけないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。
マイナンバーカードの申請は、希望者のみに交付される任意のものであり、国民に申請が義務付けられているわけではありません。
ご自身の判断で、必要と感じた時に申請すれば問題ありませんので、まずは気軽に情報を集めてみましょう。
「個人情報が漏れるのが心配…」という声も聞かれますが、マイナンバーカードには、名前、住所、生年月日、性別、顔写真、そしてマイナンバー(個人番号)が記載されているだけで、所得や病歴といったプライバシー性の高い情報は直接記録されていません。
カードのICチップには、住民票コード、署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書などが記録されており、これらが安全に管理されることで、オンラインでの本人確認や電子署名が可能になります。
ご自身のライフスタイルに合わせて、カードの利便性を享受するかどうかを検討してみてください。
マイナンバーカード申請・作成!場所や方法を網羅
スマホ・PCでラクラク!オンライン申請
最も手軽で時間や場所を選ばずに申請できるのが、スマートフォンやパソコンを使ったオンライン申請です。
まず、お手元に送付されている「個人番号カード交付申請書」をご用意ください。この申請書には、マイナンバーカードの申請に必須となるQRコードが記載されています。
スマートフォンをお持ちの方は、そのQRコードをカメラで読み取るだけで、専用の申請サイトへアクセスできます。
パソコンから申請する場合は、申請サイトへ直接アクセスし、交付申請書に記載された申請書IDを入力して手続きを進めます。
オンライン申請では、過去6ヶ月以内に撮影した顔写真のデータが必要となります。スマートフォンのカメラで自撮りした写真や、デジタルカメラで撮影した写真などを登録できます。
必要事項を入力し、顔写真をアップロードすれば申請は完了。オンライン申請は、郵送申請に比べてマイナンバーカードの受け取り期間を短縮できるメリットがあります。
自宅にいながら、自分のペースで申請できるため、忙しい方や、スムーズに手続きを済ませたい方におすすめの方法です。
郵送や街なかでもOK!多様な申請方法
オンラインでの申請が難しい場合や、デジタルデバイスの操作が苦手な方でも大丈夫です。マイナンバーカードの申請方法は、他にも複数用意されています。
「郵便による申請」では、送付された「個人番号カード交付申請書」に必要事項を記入し、顔写真を貼り付け、同封の返信用封筒に入れてポストへ投函するだけです。
もし交付申請書が見当たらない場合は、お住まいの市区町村役場で再交付を受けるか、マイナンバーカード総合サイトからダウンロードして印刷し、お使いいただくことも可能です。
また、「まちなかの証明写真機からの申請」も便利です。対応機種の証明写真機であれば、申請書のQRコードを読み取り、画面の案内に従って必要事項を入力し、その場で顔写真を撮影して申請を完了できます。
さらに、一部の自治体では、「申請サポート窓口」を設けています。市区町村の窓口や公民館などに設置されており、職員が申請書の記入方法から無料での写真撮影まで、手厚くサポートしてくれます。
「どうすればいいか分からない」という方は、ぜひこれらのサポート窓口の利用を検討してみてください。
いざ受け取りへ!交付場所と必要なもの
マイナンバーカードの申請が完了し、カードの準備が整うと、お住まいの市区町村から「個人番号カード交付通知書」(通称:交付はがき)が郵送されてきます。
この通知書が届いたら、いよいよマイナンバーカードを受け取る準備です。通知書には、カードを受け取るための場所(通常は市区町村の窓口など)と、受け取りに必要な書類が明記されています。
慌てないように、記載されている内容をしっかり確認しましょう。
主な必要書類としては、交付通知書、本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)、通知カード(お持ちの方のみ)、住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)などがあります。
特に本人確認書類は、顔写真付きのもの1点、または顔写真なしのもの2点など、細かく規定がある場合が多いため、事前に市区町村のウェブサイトで確認することをおすすめします。
申請からカードの交付までは、概ね1ヶ月程度かかりますが、申請内容に不備があった場合や、お住まいの市区町村の状況によっては、さらに時間がかかることもありますので、余裕をもって手続きを進めましょう。
マイナンバーカード申請・作成で必要なものとは?
申請方法別にチェック!必ず準備しておきたいもの
マイナンバーカードの申請に必要なものは、選択する申請方法によって少しずつ異なります。スムーズな手続きのためにも、事前にしっかり確認して準備しておきましょう。
オンライン(パソコン・スマートフォン)で申請する場合は、交付申請書に記載されたQRコード(または申請書ID)、メールアドレス、そして過去6ヶ月以内に撮影した顔写真のデータ(JPEG形式など)が必要です。顔写真データは、スマートフォンのカメラで撮影したものでも問題ありません。
郵送で申請する場合は、交付申請書、必要事項を記入し、顔写真を貼り付けたもの、そして返信用封筒が必須となります。
まちなかの証明写真機で申請する場合は、交付申請書(QRコード付き)を持参し、写真機でQRコードを読み取らせることで、その場で顔写真撮影と申請手続きが可能です。費用は写真機によって異なります。
申請サポート窓口を利用する場合は、交付申請書や本人確認書類などが必要になりますが、多くの窓口では無料での写真撮影サービスを提供しているため、顔写真の準備の手間が省けます。
どの方法を選ぶにしても、交付申請書は申請の起点となる非常に重要な書類ですので、まずはお手元にあるか確認しましょう。もし見当たらない場合は、お住まいの市区町村に問い合わせて再交付を受けてください。
写真の準備は特に重要!スムーズに進めるコツ
マイナンバーカードは顔写真付きの身分証明書となるため、申請に用いる顔写真の準備は非常に重要です。規定に合わない写真では、申請が却下されてしまうこともありますので、注意が必要です。
基本的には、運転免許証やパスポートなどに使用する写真と同じような規定が適用されます。
具体的には、「縦4.5cm×横3.5cmのサイズ」「申請前6ヶ月以内に撮影されたもの」「無帽、無背景、正面を向いていること」「顔の表情はまっすぐで、口を閉じ、歯が見えていないこと」などが挙げられます。
眼鏡の着用は可能ですが、光が反射したり、フレームが目を隠したりしないよう注意が必要です。
オンライン申請の場合はデータで顔写真を登録するため、スマートフォンのアプリなどでサイズ調整や背景加工ができるものもありますが、過度な加工は避け、自然な状態を心がけましょう。
自宅で撮影する場合は、白い壁を背景にするなど、無背景を意識し、顔に影ができないよう明るい場所で撮影すると良いでしょう。
写真が不鮮明だったり、不適切な写り方だったりすると、申請の手続きが遅れる原因となりますので、規定をしっかり確認し、納得のいく写真を準備することがスムーズな申請の秘訣です。
万が一の紛失や再交付の場合の注意点
マイナンバーカードの申請には「個人番号カード交付申請書」が必要不可欠ですが、もしこの申請書を紛失してしまった場合や、手元にない場合はどうすれば良いのでしょうか。
ご安心ください、いくつかの方法で対処が可能です。まず、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせて、再交付を依頼することができます。
また、マイナンバーカード総合サイトから交付申請書をダウンロードして印刷し、利用することも可能です。この場合、手書きで氏名、住所、マイナンバーなどを記入することになります。
もし、一度申請して交付されたマイナンバーカード自体を紛失してしまった場合は、速やかに対応する必要があります。
まずは、警察に遺失物届を提出し、受理番号を控えておきましょう。その上で、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡し、カードの一時利用停止を依頼してください。
一時利用停止措置を取ることで、悪用されるリスクを低減できます。その後、お住まいの市区町村の窓口で再交付の手続きを行うことになります。
再交付には手数料がかかる場合があるため、大切に保管することを心がけましょう。
マイナンバーカード申請・作成をスムーズに進めるコツ
申請前に確認!交付申請書の準備と最新情報
マイナンバーカードの申請を始める前に、まずはお手元に「個人番号カード交付申請書」があるかを確認しましょう。
この申請書には、マイナンバー(個人番号)や申請書ID、QRコードが記載されており、これらがなければ申請を開始できません。
もし申請書を紛失してしまった場合や、まだ受け取っていない場合は、お住まいの市区町村役場に問い合わせて再交付を依頼するか、マイナンバーカード総合サイトからダウンロードして利用できます。
特に重要なのは、申請書の内容に間違いがないか、氏名や住所に変更がないかをしっかり確認することです。
また、マイナンバーカードに関する制度や申請方法は、法改正や運用状況によって変更される可能性があります。
そのため、申請を進める前には、必ずお住まいの市区町村のウェブサイトやマイナンバーカード総合サイトで、最新の情報をチェックすることをおすすめします。
特に、郵送申請用の返信用封筒の有効期限など、細かな点も見落とさないように注意してください。
写真撮影のポイント!失敗しないためのヒント
マイナンバーカードの申請写真で失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
まず、最も基本的なことですが、「背景は無地で明るい色(白や薄い青など)」「顔全体がはっきりと写っていること」「影が顔や背景に映り込んでいないこと」を確認しましょう。
表情は自然で、口を閉じ、歯が見えないようにします。帽子やサングラス、マスクは着用せず、髪の毛が顔にかからないようにしてください。
眼鏡を常用している方は着用しても問題ありませんが、光の反射で目が隠れないように注意しましょう。
オンライン申請でスマートフォンやデジタルカメラで撮影する場合、以下のヒントを参考にしてみてください。
- 明るい場所で撮影: 自然光が入る窓際などがおすすめです。顔全体に光が均一に当たるように調整します。
- 背景はシンプルに: 白い壁やカーテンの前で撮影すると、無背景を作りやすいです。
- 正面から撮影: カメラ目線で、顔の傾きがないようにまっすぐ前を向いて撮影します。
- 画質の設定: 高すぎず低すぎず、適切な画質設定で撮影し、サイズ規定に合わせてトリミングします。
- アプリの活用: 顔写真のサイズ調整や背景の簡易加工ができるアプリもありますが、過度な修正は避けてください。
これらを意識することで、規定に沿った、きれいな写真を準備することができます。
困ったときはココ!申請サポート窓口の活用
「オンライン申請は難しそう」「自分で写真を撮るのは不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時に心強い味方となるのが、各自治体が設置している「申請サポート窓口」です。
これらの窓口は、マイナンバーカードの申請に不安や疑問を持つ方々のために、様々なサポートを提供しています。
多くの場合、市区町村役場内の特設窓口や、公民館などの公共施設に臨時で設けられています。
申請サポート窓口では、以下のようなサービスを無料で受けることができます。
- 申請書の記入サポート: 記入方法が分からなくても、職員が丁寧に教えてくれます。
- 無料の写真撮影サービス: 規定に合った顔写真をその場で撮影してくれますので、写真館に行く手間や費用を省けます。
- オンライン申請の補助: パソコンやスマートフォンの操作が苦手な方でも、職員が一緒に申請手続きを進めてくれます。
- 質問への回答: マイナンバーカードに関する疑問や不安に、専門の職員が答えてくれます。
これらの窓口を利用することで、誰でも安心して、確実にマイナンバーカードの申請を進めることが可能です。お住まいの自治体のウェブサイトで、最寄りの申請サポート窓口の場所や開設時間を確認してみましょう。
マイナンバーカード申請・作成に関するQ&A
申請から受け取りまで、どれくらいかかるの?
マイナンバーカードを申請してから実際に手元に届くまでの期間は、多くの方が気になる点でしょう。
一般的に、申請からカードの交付までは概ね1ヶ月程度かかるとされています。
これは、申請された情報が地方公共団体情報システム機構(J-LIS)で処理され、カードが作成され、お住まいの市区町村へ送付され、そして交付通知書が郵送されるまでの一連のプロセスがあるためです。
ただし、この期間はあくまで目安です。
例えば、申請内容に不備があった場合(写真の規定に合わないなど)は、再申請が必要となり、さらに時間がかかってしまいます。
また、お住まいの市区町村の処理状況や、申請が集中する時期(例えば、マイナポイント事業の締切前など)には、通常よりも時間がかかることがあります。
交付通知書が届くまでの間、焦らずに待ちましょう。もし1ヶ月以上経っても音沙汰がない場合は、申請先の市区町村に問い合わせてみることをおすすめします。
若い世代の普及率が低いのはなぜ?
参考情報でも触れられていましたが、マイナンバーカードの普及率には年齢層によって偏りがあり、50代以上が交付率70%を超えているのに対し、若い世代の普及率は低い傾向にあります。
この背景にはいくつかの要因が考えられます。
一つには、若い世代がマイナンバーカードの具体的なメリットを十分に感じていない可能性があります。
例えば、運転免許証を既に持っている大学生や社会人にとっては、顔写真付き身分証明書としての魅力が薄いかもしれません。
また、子育て世代や高齢者に比べて、オンラインでの行政手続きや証明書コンビニ交付の利用機会が少ないと感じている可能性も考えられます。
さらに、情報セキュリティに対する漠然とした不安や、申請手続きの面倒くささも、申請をためらう要因になっているかもしれません。
政府は、今後は運転免許証との一体化やiPhoneでの利用開始など、若い世代にとっても魅力的な機能拡充を進めており、これらの取り組みが今後の普及率向上に繋がるか注目されます。
今後のマイナンバーカードはどうなる?最新情報に注目!
マイナンバーカードは、一度作ったら終わりではなく、その機能は日々進化し、活用の幅を広げています。
直近の大きな動きとしては、2025年3月24日から運転免許証との一体化(マイナ免許証)が開始されました。
これにより、将来的にはスマートフォンアプリで運転免許証情報を表示できるようになるなど、さらなる利便性向上が期待されます。
また、将来的にはiPhoneでもマイナンバーカードが利用可能になるなど、主要なスマートフォンでの利用環境が整う見込みです。
さらに、国家資格の証明(医師免許、看護師免許など)をマイナンバーカードでできるようになる動きや、民間サービスでの活用も進んでいます。
例えば、金融機関での本人確認や、各種オンラインサービスへのログイン認証などに利用されることで、私たちの日常生活の様々な場面でデジタル化が加速するでしょう。
マイナンバーカードは、単なる身分証明書に留まらず、日本のデジタル社会を支える基盤として、今後も私たちの生活をより便利で安全なものへと変えていくことが期待されています。
最新の情報は、常に政府や自治体の公式ウェブサイトで確認するようにしましょう。
まとめ
よくある質問
Q: マイナンバーカードの申請はどこでできますか?
A: マイナンバーカードは、市役所や町村役場、またはオンラインで申請できます。証明写真機からの申請も可能です。
Q: マイナンバーカードの申請に必要なものは何ですか?
A: 申請書ID、本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)、顔写真が必要です。通知カードをお持ちの場合は、そちらも用意してください。
Q: マイナンバーカードの申請書IDとは何ですか?
A: 申請書IDは、マイナンバーカードの申請に必要となる10桁の英数字です。申請書に記載されていますが、紛失した場合は役所やオンラインで再取得できます。
Q: 子供のマイナンバーカードはどのように申請できますか?
A: お子様本人が15歳未満の場合は、親権者の方が代理で申請できます。お子様の顔写真と、親権者の方の本人確認書類が必要です。
Q: 通知カードを紛失してしまった場合でもマイナンバーカードは作れますか?
A: はい、通知カードを紛失してしまった場合でも、本人確認書類などを持参すれば市役所や町村役場で再発行の手続きを行い、マイナンバーカードの申請が可能です。
